
近々、96穴プレートを使って接着細胞の蛍光を測定する実験を組もうと思っています。プレートリーダーの使用は初めてなので分からないことが多く、もしご存知の方がいらっしゃいましたら教えて頂けたらと思います。
1.よく使われる励起時間は何秒くらいでしょうか(機械のデフォルトでは0.4sでしたがこれが一般的なのでしょうか)。
2.蛍光の数値化に関して、励起の始めと終わりの差を測定する「Delta」という設定と、励起の始めから終わりまでの平均を測定する「Mean」という設定の選択があるのですが、違いがよく分かりませんでした。選択する判断基準は何でしょうか。
3.最後に初歩的な質問ですが、蛍光の測定中は96穴プレートのフタをしないほうがいいのでしょうか。
どれか1つでも構いませんのでご教授いただけたらと思います。
宜しくお願い致します。
A 回答 (1件)
- 最新から表示
- 回答順に表示
No.1
- 回答日時:
蛍光の測定で問題になるのは、自家蛍光がどの程度あるのかということとメディウム等によって蛍光と励起光が吸収されてしまうバックグラウンドの問題でしょう。
その上で様々な点での実験誤差を考慮してあなたの求めている実験条件で再現性よく評価出来るかどうかを個別の事象に対して検討する必要があるでしょう。つまり、「こうしたから絶対大丈夫」というのは難しく、結局は目的とする系に対してどの程度再現性があるのかとか、実験から何を評価したいのかを試行錯誤して最適化する必要があるということです。もちろんあなたの言うポイントもあればそれ以外にも無数に条件なんて考えられますし、そもそもプレートリーダで行うスループットの前の段階での条件検討が必要な場合だってあるでしょう。一般的には、蛍光自体はかなり線形性が高いものですし、ウエスタンブロッティングで蛍光抗体を用いるとかなり定量性もあるように言われています。ただ、上記の理由から生きた細胞レベルで直接定量化するのは難しい場合もおおいので、たとえばレポーターアッセイなんかではルシフェラーゼ(発光)が使われていますが、これはルミノメーターなどのフォトンカウントによって初めて定量性があると言えます。
まあ、もしGFPかなんかで定量化するような場合ならドラッグスクリーニングのようなかなりのスループットを要するようなものでないならFACS等で測定する方が良いようにも思います。細胞単位での変化も見えますし。どうしてもスループットにこだわるなら定量性というよりも光るか光らないかのようなかなり定性的な実験が妥当なところかもしれません。
いずれにせよ、参考にしている元となる実験系があるでしょうから、それらのプロトコールを何個もあたってみてあとは自分で検証するしかないでしょうね。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 励起波長と蛍光波長についてです。 励起波長を吸収し蛍光波長の光を蛍光する仕組みと、 蛍光の際に他のエ
- メチレンブルー溶液を使用して活性炭による吸着量の測定を行いました。 どうしてもわからないところがある
- メチレンブルー溶液を使用して活性炭による吸着量の測定を行いました。 どうしてもわからないところがある
- 水槽照明の買い替えを検討中の初心者です。コスパが良いものがあれば教えてください!
- 最近ゲームをしてると一瞬だけカクつくことが多かったので回線安定度測定で計測したら平均は18msで12
- 6.6kVケーブル単芯325sq-1.5kmの遮蔽銅テープ抵抗値は何Ω?
- 確定測量図
- どれが切れてる?全部じゃない感
- 蛍光灯の照明 <丸型スリム蛍光ランプFHC> ホタルック有名ですがなぜ省エネなのですか
- 2重スリットの実験について
このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています
おすすめ情報
このQ&Aを見た人がよく見るQ&A
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
ルチンの加水分解(ケルセチンの...
-
IC50(50%阻害濃度)の出し方...
-
クリーンベンチのUV燈について
-
酵素阻害剤のKi値の求め方
-
マクロファージの採取方法につ...
-
ピペットマンのチップ洗い
-
実験動物の順化について
-
学位論文の再現性がない時の処分
-
酵素作用と温度
-
ピペットマンへのチップ装着方...
-
片対数グラフにおける間の値
-
水質浄化に関するBODとエタノー...
-
Iσ指数とはなんぞや?
-
DMSOについて
-
糖の定量:ソモジ・ネルソン法...
-
試薬のグレード
-
なぜマウスの実験で人間にも通...
-
PKAの活性を測定する方法について
-
タンパク質の変性と酢
-
マイクロピペットの先に残った...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
IC50(50%阻害濃度)の出し方...
-
ルチンの加水分解(ケルセチンの...
-
学位論文の再現性がない時の処分
-
クリーンベンチのUV燈について
-
酵素阻害剤のKi値の求め方
-
DMSOについて
-
糖の定量:ソモジ・ネルソン法...
-
花粉管伸長の実験でショ糖を加...
-
ピペットマンのチップ洗い
-
マイクロピペットの先に残った...
-
ゾウリムシの走化性と洗浄について
-
試薬のグレード
-
ラットおよびマウス(実験動物...
-
スターラーバーの扱い方
-
DNA抽出実験でDNAが消え...
-
ヨウ素の代わりにイソジン?
-
ピペッティング
-
酢酸ライジング
-
DNAシーケンスでのBigDye で使...
-
プレートリーダーでの蛍光測定...
おすすめ情報