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現代韓国語では、日本語の「約束」がそのまま使われ、약속을 한다 、などと言われています。
約束という日本語に相当する漢語・中国語は「約定」ですが、日本では証券会社などでの売買契約の事を約定というだけで、中国語とは異なった用法になっているようです。

もし、日本統治以前の朝鮮半島において、約束、プロミスを言うならば、日本語から輸入した言葉ではなくて、中国語の約定を語源とした言葉、あるいは朝鮮語固有の単語があるハズと思います。

朝鮮語には日本語の「約束」に相当する単語がありますか?

朝鮮の固有文化には「約束」という概念が無かったのではないかという疑問からの質問です。

現代韓国語、あるいは朝鮮語にお詳しい方からアドバイス頂けたら助かります。

A 回答 (2件)

1440年代にハングルの文字が配布されるまでは、確かに漢字で文字を表記していましたが、だからといって中国語を使っていたわけではありません。

話し言葉では韓国語が使われ、書き言葉では中国の漢字を代用していただけで、漢字での表記の方法も意味や音などから取ったものなど、時代によって異なります。

「約束」についてですが、この漢字語はわたしも日本の統治時代に日本から輸入された漢字語だと思います。ただ、それを理由に朝鮮半島に「約束」という概念がなかったのではというのは、少し違うと思います。日本は明治維新以降に、これまで日本語にはなかった単語を外国語の単語から作り出した経緯がありますが、そのほとんどは名詞だったのではないかと思われます。

現在も韓国語に「約束」という単語は残っていますが、実際に韓国語の会話で動詞として使われる場合には、약속하다よりも~기로 하다(~することにする)が多く使われている印象を受けます。韓国語には動詞に-기を付けて名詞化する用法があり、いろいろな動詞に接続して「すること」「行くこと」「食べること」などを表現することができます。「約束」は相手がいなければ使えませんが、「~することにする」は相手の有無に関わらず、自身の意思を表現でき、具体的な内容まで述べることになります。
対して「約束」は「約束がある」と言ってしまえば、具体的な内容まで話をしている相手に伝える必要がなく、何をすることにしたのかは曖昧にしておくことができます。これと同じような用法で、韓国語では만나기로 하다(会うことにした)がよく使われます。これだと、約束した相手と会ってからの行動は述べずに済みます。

日本語は相手のことを配慮し、直接的な表現を避けたりすることも含めて、内容を曖昧にしておく表現が多い気がします。この「曖昧さ」は、他の外国語にはあまり見られない独特な文化なのではないでしょうか?
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この回答へのお礼

朝鮮語に精通された方からのアドバイス有難うございます。

一点捕捉すると、回答者さんは「約束」をアポイントメントの意味で解釈なさっているようですが、私は寧ろ、プロミスないしはコミットメントの意味での約束を想定しておりました。

日本人の母親が、子供に対して
「ご飯の前には手を洗うって約束しようね!」と優しく語りかける場面で、日韓併合前の朝鮮人は
「ご飯の前には、手を洗いなさい」と上から目線で命令をしたのではないか、と。

上記の例では、日本の母親と子供には対等な人間の関係が想定されるがゆえに、約束という概念が成立します。
(日韓併合前の)朝鮮半島では、儒教的な上下の人間関係ですから、上から命令し、子は服従するか反抗するかの二者択一を様られるわけです。

もし、お時間あれば、アポイントメントの意味ではなく、プロミスの意味での韓国語会話をご紹介いただければありがたいです。
日本語由来の약속を使わずに、”プロミス”をどの様な言葉で表現していたのかに大変興味がございます。

お礼日時:2013/08/15 22:38

朝鮮の言葉を全く知りませんが


李朝時代の公用語は中国語でした、公文書も漢字で書かれていました
両班の文化も知らないのですが、両班の間の会話も中国語だったのではないでしょうか

儒教には対等という考えはありません、また約束とは対等の立場から生まれるものですから

李朝以前の半島の固有文化には約束の概念があったとしても死語として忘れられたのだと思います
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この回答へのお礼

有難うございます。

>儒教には対等という考えはありません、

対等という考えが無いが故に、対等な関係で約束する事も無く、命令と服従(あるいは反逆)だけで人間関係ができていたと推量なさるわけですね。

なかなか説得力ある仮説をありがとうございました。

お礼日時:2013/08/15 22:31

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