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急啓
宇宙空間上の物体 B(巻上げ機付属)が静止しているとみなせる状況で、A がB から離れる方向に運動しているなら、A と B をロープでつなぐと、ロープがぴんと張った瞬間 B は A の方向に加速され運動するということですが、別段、最初に、Bとつながった静止上のAがあり、追々、B付属の巻上げ機でAを巻き上げている段階で、Aのみに、外部からの力がB から離れる方向に働く時、そのAにかかる外力が、B体稼働の巻上げ力よりも小さい場合でも、同B体は、Aの方向に加速運動してしまうということでしょうか?

又、巻上げ力の強さにかかわらず?、巻上げ機で巻き上げるとロープが切れないかぎり二つの物体の距離は縮まるものの、運動の向きは変わらないということですが、
それは、A体自体、(巻上げ力の強度が弱い場合でも)B体の方に引き寄せられるものの、Aの方向(Bから離れる方向)に働く(加速)運動の向きは変化しないと解釈してもよろしいですか?

A 回答 (4件)

 別に「宇宙物理」は必要としません。

単なる「力学」の問題です。

 まずは、AもBも推進力を考えない場合。
 ワイヤーロープで接続前の物体Aの質量をm1、速度をv1、物体Bの質量をm2、速度をv2とすれば、運動量保存則から

   m1・v1 + m2・v2 = (m1 + m2)・V  (1)

の速度Vで、AもBも一体で動きます。速度Vは「合体したAとBの重心位置の速度」です。(v1、v2、Vはベクトルであることに注意ください)

 「ワイヤーロープで巻き上げる」というのは、AとBと重心との幾何学的位置を変化させるだけで、合体したAとBの重心位置の運動を表す(1)式には影響しません。


 次に、物体A、Bが推進力を持つ場合。
 これは物体A、Bに外力F1、F2が働くことになります。例えば、物体Aが人工衛星でロケット噴射をしている場合です。あるいは、地球上での重力による力も外力です。
 この場合には、

  F1 = m1・a1
  F2 = m2・a2

の加速度a1、a2がかかることになります。ちなみに、地球の重力による外力であれば、
  F2 = m2・g
のように、働く加速度は「重力加速度g」になります。

 この結果、ワイヤーロープをで接続した後の合成力(重心に働く外力)Fは

  F = F1 + F2  (2)

となりますので、合体後の加速度aは

  F = m1・a1 + m2・a2 = (m1 + m2)・a  (3)

となります。

 合体した瞬間の(1)式の速度をV0とすれば、時間t後の合体したA,Bの重心位置の速度は、

  V = V0 + a・t  (4)

ということになります。(ここでも、F1、a1、F2、a2、F、a、V、V0はベクトルであることに注意ください)

 なお、上の議論でお分かりのように、巻上げ力の有無、巻き上げ力が推進力よりも大きい場合(ワイヤーロープが縮まる)、巻き上げ力が推進力よりも小さい場合(ワイヤーロープが巻きあげできず逆に伸びる)というのは全く意味がありません。(2)式はあくまで「外力」であって、ワイヤーロープの伸長/短縮という「内部の力」は重心の運動には全く影響しないからです。「内部の力」は、ワイヤーロープの伸長/短縮に関してAとBの作用・反作用で打ち消し合って、結果的にゼロになるということです。
 宇宙空間を遊泳中に、手足をどう動かしてもどう引っ張っても、どちらかの方向に進むことはできないということです。


 以上の一般論をした上で、ご質問への答を考えましょう。

>Aのみに、外部からの力がB から離れる方向に働く時、そのAにかかる外力が、B体稼働の巻上げ力よりも小さい場合でも、同B体は、Aの方向に加速運動してしまうということでしょうか?

 「Aのみに、外部からの力がB から離れる方向に働く時」であれば、(3)式は

  F = m1・a1 = (m1 + m2)・a   (3‘)

となり、系全体は物体Aの推進力方向に移動することになります。

 ワイヤーロープが縮まるときには、当然物体Bも同じ方向に移動することになります。
 ワイヤーロープが伸びるときには、重心位置は物体Aの方向に移動しますが、物体Bがどの程度の速度で物体Aと同じ方向に移動するかはワイヤーロープが伸びる速度に依存しますが、巻き上げ力がゼロでなければ物体Aと同じ方向に移動します。

>A体自体、(巻上げ力の強度が弱い場合でも)B体の方に引き寄せられるものの、Aの方向(Bから離れる方向)に働く(加速)運動の向きは変化しないと解釈してもよろしいですか?

 (3’)式から分かるように、物体Aの加速度に、Bの質量が影響しますが、運動方向は物体Aの推進力の方向です。


 少し単純化した議論ですが、大筋でこんなものではないかと思います。
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この回答へのお礼

この度の貴回答、誠にありがとうございます。
都合により、お礼の返事が遅れたことをお詫びします。

又、機会があれば、ご回答の程、宜しくお願いいたします。

お礼日時:2014/04/20 11:04

 No.1の方の回答が正解です。

私の前の回答は、間違いがありました。
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Bが動く早さは、Aとの質量差で決まる。


Aに加わる外力の方向に変化がなければ、運動方向の変化は起こらない。
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>最初に、Bとつながった静止上のAがあり、追々、B付属の巻上げ機でAを巻き上げている段階で、Aのみに、外部からの力がB から離れる方向に働く時、そのAにかかる外力が、B体稼働の巻上げ力よりも小さい場合でも、同B体は、Aの方向に加速運動してしまうということでしょうか?



 その通り。張力があるかどうかだけで決まる。

>又、巻上げ力の強さにかかわらず?、巻上げ機で巻き上げるとロープが切れないかぎり二つの物体の距離は縮まるものの、運動の向きは変わらないということですが、それは、A体自体、(巻上げ力の強度が弱い場合でも)B体の方に引き寄せられるものの、Aの方向(Bから離れる方向)に働く(加速)運動の向きは変化しないと解釈してもよろしいですか?

 二つの物体の距離が縮まるのは巻き上げ機のロープを引く力(左方向)が、Aの推力(またはAが他から引かれる力:右方向)より大きいとき。等しければ距離は一定。A体の推力のほうが大きければ、距離は広がる。

 その状況を、最初はB体が静止であると観測していた外部の観測者が見たとき、B体が右に速度を持つことは変わらないものの、A体の方向を含む速度がどうなるかは、A・Bの質量や、B体の巻き上げ機の力、Aの推力、Aを引く力があれば、それも含む詳細次第。
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この回答へのお礼

この度の貴回答、ありがとうございます。
都合により、お礼の返事が遅れたことをお詫びします。

又、機会があれば、ご回答の程、宜しくお願い致します。

お礼日時:2014/04/20 11:07

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