ジュニアアスリートに対して、総合的な体力アップを目的とした教室を実施しました。
週2日5週間の教室と、週1日10週間の教室を開催して、0回目と11回目の教室で体力測定を実施しました。
教室の実施報告書を書くにあたって、統計解析をしました。
それぞれの教室で、体力測定の結果を対応のあるt-検定で分析しましたが、握力には統計的に有意な変化がありませんでした。
データを眺めていると、元々握力が高かった人は変化がないような印象があります。
元々の握力の強さの影響をなくして分析する方法を、いろいろインターネットで探しました。
分析に使っているのは、SPSSです。
そこで質問です。
1.この際の分析は、「元々の握力を共変量とした共分散分析(ANCOVA)」で良いのでしょうか?
2.SPSSを使って分析を進める手順は、「分析」→「一般線型モデル」→「1変量」で、従属変数に握力の変化量、固定因子に教室のダミー変数(週1回が1、週2回が2)、共変量に教室参加前の握力、モデルが交互作用として握力変化量と教室と握力変化量*教室、オプションで教室の平均値の表示とBonfferoniによる主効果の比較、という手順であっていますか?
3.出力の読み方を教えていただけないでしょうか?
一般線型モデルの1変量で分析するのかなと思いつつ、もしかすると1変量ではなく反復測定なのかなと思ったりしています。
こまごまとした質問となってしまいましたが、ご回答いただける方お待ちしています。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
> 元々握力が高かった人は変化がないような印象
特別な専門知識なんかなくたって、「スプーンも握っていられない人用のトレーニングを、ゴムまりを握りつぶせる人にやらせても無意味」ぐらいのことは分かりきってるわけで、その人ごとに適正なトレーニングを選ばなくちゃ駄目なのは当然。そんな配慮もなされていない教室に何度も通わされた被害者の人たちに「トレーナーの脳みそは不随意筋でできてるのか!」と怒られたとしてもしょうがないんじゃないかな。
どうしても統計解析したいのなら、意味もよく分からないまま解析ソフトを使うよりも、まず帰無仮説H
H:「トレーニング前の握力と、トレーニング前後の握力の変化量とは無関係である」
を検定しなくちゃね。
No.3
- 回答日時:
#2 Dio_Genesです。
>研究目的で実施したわけではありませんので、事実を報告するのみです。
それは理解した上で、先の回答を致しました。
>本当に元々の握力の高さ(握力だけに限らず他の項目も含めて)が影響しているのであれば、今後もためにもトレーニング方法を検討する必要があるので、分析できれば良いなと思っています。
そうなさりたいことも理解して、先の回答を致しました。
>このあたりも考慮して、統計手法を教えていただけないでしょうか。
統計以前の問題だ、ということを先の回答で暗示しようとしましたが、伝わらなかったようです。
ベースとなる数学モデル抜きにやっても駄目だということです。それには全体像をそのまま見ても駄目で、適切な要素に分解し、各々の要素を理解して組み上げ直さなければなりません。相関性をみるのだからそうしなくていい、とはなりません。無意味な結果を得るだけになってしまいます。
先に申し上げた要素以外に、体重(ローレル指数、BMIなどでもよい)があります。体重が重いほうが単純な筋力は強い傾向があります。いくつものスポーツで体重制があるのは、それが一因です。
初期の筋力がどの程度あるか、どれだけ向上したかは体重比で見ることがよくあります。もし「重いほど強い」という結果で満足しないなら、ですが。
私は少し前まで、ある会社の会社員として、疫学調査も仕事でやっておりました。職種と健康の相関調査なのですが、仰るような単純なことをやれば、懲戒免職もあり得ました。調査を間違えば、健康を害し、最悪は死ぬ人が出るわけですから。
ですので、
>このあたりも考慮して、統計手法を教えていただけないでしょうか。
というご要望には、職業人の矜持、責任として、応じかねます。質問者様の調査結果で間違ったスポーツ指導が行われた場合、重大な結果を招きかねません(スポーツ関係の障害は減るどころか、増えています)。ご了承をお願いします。
No.2
- 回答日時:
>データを眺めていると、元々握力が高かった人は変化がないような印象があります。
ここだけですが、そうなります。筋力は二つの要素で決まります。
筋力は筋断面積で決まるとよく言われますが、それは事実の半分しか語っていません。筋断面積1cm^2当たりで、高負荷のトレーニングをしていない人は5kgくらい、高負荷のトレーニングをするほど増え、7~10kgくらいになります。
同じ筋断面積でそんなに違うのは、筋繊維を動かす神経系の覚醒度が違うためです。高負荷のトレーニングをすると、神経系の働きも増すため、同じ筋断面積でも出せる力が大きくなります。
筋力の高いグループは神経系の覚醒は高くなっており、筋力を増すためには筋断面積を増やすしかありませんが、それはどんなに合理的なトレーニングをしても非常にゆっくりでしか起こりません。筋力の向上は遅々たるものになります。
一方、元は筋力の低いグループは神経系の覚醒が不十分で、筋肉が断面積相応の力を出せない状態になっています。そういう人が強い筋力を出すことを何度も試みると、神経系が急激に覚醒していきます。このため、短期間で筋力が上がります(そして充分に神経系が覚醒すると、以降は筋力向上はゆっくりになる)。
そういう差があるので、神経系、筋断面積二つに分けて分類し、それぞれで測定しないと線形性という仮定はうまく使えません。もちろん、きちんと分類できたとしても線形性が現れるかどうかは別問題なのですけれども、前提が整わないと、線形性の有無すら調べられないわけです。
この回答への補足
ご回答ありがとうございます。
筋力向上には、筋の神経発火頻度の向上と、筋線維の肥大が関係し、神経系が先に向上することは存じ上げています。
ご理解いただけると思いますが、実験ではありません。
研究目的で実施したわけではありませんので、事実を報告するのみです。
本当に元々の握力の高さ(握力だけに限らず他の項目も含めて)が影響しているのであれば、今後もためにもトレーニング方法を検討する必要があるので、分析できれば良いなと思っています。
このあたりも考慮して、統計手法を教えていただけないでしょうか。
No.1
- 回答日時:
統計的な問題と言うより、トレーニングになっていない可能性は??
乱暴な言い方をすると、最大筋力に対して70%超の運動をするとトレーニングの効果が現れますが、そうでない場合は筋肉は増えないです。
「一般的には最大筋力の約70%以上の負荷が必要といわれています。これに満たない負荷をかけ続けても、筋力はアップしません。( http://www10.plala.or.jp/azzurri/sprint/basic_st … )」
トレーナーが付く場合、130%などの高負荷を与えることもあります。
この回答への補足
ご回答ありがとうございます。
≫統計的な問題と言うより、トレーニングになっていない可能性は??
それは大丈夫です。
握力にも、筋力にも特化したトレーニングをしたわけではなく、あくまでも「総合的に体力を高める」ことを目的としたトレーニングですので。
≫一般的には最大筋力の約70%以上の負荷が必要といわれています。これに満たない負荷をかけ続けても、筋力はアップしません
70%1RMのトレーニングは成人を対象とした結果だと思います。
子どもや高齢者にはこれはあてはまりませんね。
また、筋発揮張力維持法やプライオメトリクスでは、70%1RMでなくとも筋力増強効果はあります。
ご回答の補足になりますが。
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