

と思って調べると、
>http://gogen-allguide.com/ka/kabane.html
>漢字の「姓」は「女」と「生」で生まれた血筋を表している。
とあるのですが、これでは説明が成り立っていないように思えます。
「姓」がそのような性質なら、おそらく男性にとっては、意味の薄い、使う必要のないもの、
として位置づけられた・扱われたのではないでしょうか?
「苗字」「姓」「氏」の使い分け等も解説をお願いします!
No.4
- 回答日時:
氏・姓・苗字は日本の歴史上ではさまざまな使い方をされてきました。
詳しくはここで簡単に述べるのは無理です。歴史書・辞典・wikipedia 等で時代ごとにお調べください。大ざっぱな話をしますと、上代には万葉歌人で言えば、「柿本朝臣人麻呂」、「山部宿禰赤人」などの名が有名ですが、「柿本」「山部」が氏(し・うじ)であり、「朝臣」「宿禰」が姓(かばね)でした。勿論「人麻呂」・「赤人」が名です。「氏」は血族関係のある一族が元でした。この時代では「大伴」・「蘇我」などが有力な氏族でした。「姓」は朝廷における格を表しました。この時代には、「真人(まひと)、朝臣(あそみ・あそん)、宿禰(すくね)、忌寸(いみき)、道師(みちのし)、臣(おみ)、連(むらじ)、稲置(いなぎ)」の八姓が定められた時(天武天皇の頃)もありましたが、上代の終わりの奈良時代には、有力氏族がほとんど「朝臣」になってしまったため「姓」の意味が無くなりました。
平安時代では「氏」が大きな意味をもち、特に「藤原氏」全盛にになりました。そのために後「藤」に別の字をくっつけた「加藤」「伊藤」「佐藤」「後藤」「内藤」などの氏が発生する原因となりました。平安末期には武家特に「源」氏・「平」氏が力を持ったため、近世に関係もない武将が「源平」の名をなのる習慣がが起こりました。例えば、源氏を自称した徳川家康の場合は「源朝臣家康」と記しました。「源」が氏(ウヂ)で、「朝臣」が姓(カバネ)です。姓(氏)と名字(苗字)との違いは、姓=氏が天皇(朝廷)から賜ったものであるのに対し、名字は自らが名乗ったものであるということです。
明治の初期にはそれまで身分的特権性を有していた苗字を平民も自由に公称できるようになり、苗字の特権性が否定されました(平民苗字許容令)。つまり明治以前までの、姓(氏)と、名字(苗字)の二重制度が廃止され、姓(氏)=名字(苗字)として一元化され、自由に名乗れることにされたのです。
結果的には、「氏名」と「姓名」という両方の言い方が、現代に残ってしまいました。
No.2
- 回答日時:
漢字の 姓 は 女系で生えてくるという原義
同様に 氏 は ナイフで肉を切り分ける儀式を行うグループという意味
社会集団を表す漢字として母系社会の段階で集団を表したのが 姓 であり、父系社会の段階で使われだしたのが 氏
日本に漢字が来た時には、そのような原義は忘れされていた。
※氏姓として合体していた
http://japanese.cri.cn/chinaabc/chapter14/chapte …

No.1
- 回答日時:
漢字本来の成り立ちと、それが使われている状況は必ずしも一致しませんから、「姓」という漢字の成り立ち自体が、女系を背景としていても其れ自体は不思議はありません。
本来の、「姓」は、「血のつながり」を重視したもので、女系的な意味合いを持っていました。
これの訓読みである「かばね」は、(訓読みですから)日本で与えられた意味で、こちらのほうは、おおざっぱに言えば、社会的な意味での家柄を意味するものです。
また、「かばね」という言葉の元々の意味は、「骨」と言うことのようで、「父系の血筋は骨に宿る」という思想を反映したもののようです。
「氏」は、「かばね」に近く、(世襲の)職業や身分を中心に考えたものです。
「苗字」は、本来、ひとつの「氏」の分家的な意味合いで、「どこそこの土地の分家」を、その土地の名前をとって呼んだような例が元になっているようです。
大変丁寧な解説、ありがとうございます。
頂いたご回答のニュアンスからすると、「かばね」という言葉の方が、「姓」という漢字よりも前にあった、と考えてよいものでしょうか?
また、本来の「かばね」の意味に近い「氏」はどうして「かばね」と読めないのでしょうか?
立て続けに申し訳ありません! これらの言葉、漢字には女系と男系の違いや関係を知る上で重要なメッセージがあるような気がしております。
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