一回も披露したことのない豆知識

ゼミで死刑制度の是非についてディベートをすることになりました。参考文献やホームページで調べてみたのですが、結構かぶってしまっていて、あまり有効な立論などができるとは思えません。
ディベートの日まであまり時間がないのですが、あまり他の人が見ないような、それでいて死刑制度について様々な見解が得られるサイトがありましたら教えてください。よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

法律学の専門家ではありませんが、かつて大学の課外活動で「死刑制度」をめぐるディベートをゲームとしてしたことがあるので、書きます。





そのディベートは、死刑制度への肯定・否定の立場があらかじめ与えられているのでしょうか(競技ディベートのように)。それとも、自分で立場を選ぶのでしょうか。「かぶってしまっていて」の意味をつかみかねるのですが…(「なにが」かぶるのですか?)。後者の場合だと仮定して書きます。



いくつか「自分の意見を」というコメントもありますが、意見というのは無から生まれるものなどありません(特に人文・社会科学であれ自然科学であれ学術では)ので、「さしあたっては」誰かの意見をそのまま述べてもかまわないのです。特に学問においては、既存の見解を十分に理解することは必須のことです。

しかし、大切なのは「うのみ」にしないこと、つまり、ある意見を「よい」と思って取り入れ自分でも使用する場合、なぜその意見を評価したのか、ということが大切です。その意見の論理構造を評価し、首尾一貫性があって十分な根拠の存すること、そしてなにより大切なのは、対立する他の複数の見解に対して議論として優れていること(ディベートという形式をゼミで取っているのはそのためでしょう)、そういったところを十分踏まえることが大切だと思われます。そして自分なりに争点を把握していくことができれば、もはやそれは「自分の意見」であって「うのみにした意見」ではなくなります。

実際にディベートをするなかで、相手の議論との対比において、それまで気づかなかったことに気づく契機があるでしょう。そうしたときに、従来の議論を「踏まえた」新たな議論を展開できるようになるはずです。



死刑制度については、死刑制度が現存していること、多くの人々がその正当性を疑っていない(正当性に疑義をさしはさむ議論の存在を知らないし、知ろうとしない?)ので、死刑賛成派は基本的に積極的に死刑制度の正当性を証明することを迫られる契機がなく、世間では死刑廃止派に過剰に証明責任を負わされてしまうことが多いようです。そのため、廃止派の文献の方が論点を明確に示しているものが多いように感じます。

廃止派の文献としては、刑事訴訟法の専門家である団藤重光『死刑廃止論』(有斐閣)がオーソドックスかと思われます。すでに第6版になっており、重要文献です。死刑肯定派の議論を調べる際には、この書に示された反対派の論点がよい導き手になるのではないかと思われます。

賛成派については、これといって「死刑賛成」を積極的に訴える書籍はなかなか存在しないと思われます。そこで、データベースなりなんなり(大学の図書館や法学部の資料室などにあるのではないかと思われます)を活用し、死刑に関する法学専門雑誌(『ジュリスト』や『判例タイムス』など)や大学紀要などの記事を検索してみると、結構いろいろあるのではないかと思われます。
    • good
    • 0

人の意見ではなくて、貴方の意見を述べるべきです。

    • good
    • 0

時間的な問題やディベートにふさわしいかどうかはわかりませんが、アメリカの死刑の実態に関しては「死刑産業 ─アメリカ死刑執行マニュアル」という本がかなり詳しいです。

法制度よりも、その運用の実態や社会的問題としての側面について取材されています(たとえば電気イスの歴史、装置の製造業者など)。アウシュビッツのガス室論争で有名になったネオナチの「ガス室専門家」ことフレッド・ロイヒターが死刑装置の製造業者として登場するなど、ディベート資料のためでなくても読むことをおすすめします。かなり衝撃的な部分もありますが、自分自身の立場を明確にするためにも読まれてはいかがでしょうか。
    • good
    • 0

ディベートの目的を考えると、そんなサイトをさがすより、ありきたりな賛否両論の中から、自分なりの理屈を組み立てられることのほうが大事だと思いますが。

    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!


おすすめ情報