A 回答 (5件)
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No.5
- 回答日時:
phj さんによる#4の回答には感銘を受けた者です。
国家における政治と宗教との関連を、歴史的な観点も含めて、理路整然と説明されています。
また日本人に関する宗教観や、第二次大戦時の特攻隊についての説明にも、非の打ちどころはありません。
私の感想を言うだけでは回答にはなりませんので、蛇足ながら付け加えさせて頂きます。
既に#4の中にも触れられていますが、政治体制そのものが宗教に沿って定められている国家も存在します。
イスラム教を国教とする国家は特にその傾向にあります。
正式国名そのものにそのことを謳っています。
イラン・イスラム共和国
パキスタン・イスラム共和国
モーリタニア・イスラム共和国
現在のところ、この3ヵ国だけのようですが。
ただイスラム圏でも、政教分離を国是とするトルコ共和国のようなところも存在します。
しかし、最近の政権はイスラム教政党が選挙で多数派を占めてしまい、世俗主義の国是違反ではないかと問題になったこともあります。
エジプトもそうですね。独裁大統領を倒した民衆革命後の新憲法に基づく大統領選挙では、イスラム系の大統領が誕生してしまい、しばらくしてから罷免され、再選挙になりました。
結局、政教分離というのは、全ての国家で通用する概念ではないのです。
No.4
- 回答日時:
>過激派による爆弾自爆テロと神風特攻隊による神国・日本及び天皇陛下万歳思想の違いは?・・・
自爆テロは、そもそも日本人の自死精神に感化されてできたものです。少なくとも1970年代までのイスラム思想には「自爆・特攻」というものはなく、日本赤軍がテルアビブで起こした事件のさいに「日本人は死ぬまで戦った(逃げ道を作らなかった)」という事実に感化されて、自爆=ジハード(聖戦)による殉死、この30年間ぐらいの間に思想をつくりあげたものです。
日本の特攻隊はそれとは違います。彼らは誰も「聖戦」だとも思っていなかったし、天皇が神であるとも思っていませんでした。
ただしこの場合の「神」はイスラムやキリスト教のいう「エホバ(アラー)」と同じ意味で「絶対的な力を持つ、人知を超えた存在」という意味です。天皇がそういう意味の神であったことはありませんし、特攻兵たちもそのような意味で天皇を捉えていたわけではありません。以下、詳細は下のほうに書きます。
>イスラムの原点である、神はアラーのみという思想は間違いではありませんか?・・・
>そもそも、神とは、精神的な支えのみであって、実在はしないのではありませんか?・・・
まったく間違いではありません。ただし日本人は理解できません。
そもそも、ユダヤ人とキリスト教徒の信じるエホバは、ユダヤ人を選民と選び「私だけを信じれば、お前たちに神の国を与えてやろう」といいました。それを信じたユダヤ人はカナンを目指し、そこに神の国を作ったのです。もちろん、その間エホバだけを信じていました。
キリスト教はそれから時間がたって、救世主思想が出来た頃に現れた人で「エホバは救世主たるキリストを遣わしたので、それを信じなさい」というものです。唯一の神(エホバ)信じろ、ただし救世主を仲介者にしろ、と言ったのです。これがキリスト教徒です。
さらに時間がたって、ムハンマドにも神の啓示が降りました。今までのやり方はけしからん。コーランを与えるのでその通りにエホバを信じろ、キリストは預言者だが救世主ではない、キリスト教のように十字架や人形(偶像)に祈るのはダメだ(そこに私は居ない)
といものです。コーランを受け取ったムハンマドはこれを大いに布教し、イスラム教が誕生したわけです。ユダヤ・キリスト・イスラムの言う「神」はすべてエホバまたはアラーとして知られていて、すべて同じ神です。
この神だけが「唯一私を信じなさい」と言っていて、それを信じている人々がたくさんいる、ということです。この神を信じている人たちにとっては「神は存在する」わけです。
この点についてはキリスト教徒もユダヤ教徒もおなじです。彼らは2000年以上、神学(スコラ学)として真面目に議論しており、またニュートンやガリレオも「神が作った世界を数学的に証明しよう」とした結果当時言われていた内容と違っていたので異端にされただけです。
日本人には信じれませんが、西洋からアラブまでの国では「神がいる」ということを前提として成り立っているといえます。
>イスラムを国教としている諸国は、政教分離の大原則に違反しているのではありませんか?・・・・・・・・・
そもそも、政治と宗教というのは根っこが同じです。政治は宗教を統治の道具に利用しますし、宗教は権力の維持に政治を利用します。
しかし、近代になって民主主義が「色々な考え方」を許容するのに、特定の宗教が政治に関わっているのはよくない、とされるようになり、政教分離の考え方が出てきました。無信仰の人が、無信仰の政党に投票したいのに、彼らが勝ったら特定の宗教と付き合う、ではおかしいからです。
そのため多くの国で政教分離されるようになりましたが、いまだにアメリカ大統領の宣誓には聖書が利用されますし、イギリスの国会の権力は「神の下の議会における王(King in Parliament under God)」と呼ばれるなど、いまだにGod(エホバと同じ神)が政治に出てきます。
ですので、民主主義を標榜しない国なら、政治と宗教を分ける必要もありません。たとえば、アラブ首長国連邦は、首長国と言うとおり3部族の首長(王様)が持ち回りで大統領になります。この王族の権威はイスラム教の権威を利用していますので、政教分離などしていません。
またイランは、以前は国王がいて近代化と民主化を進めたのですが、民主化と近代化をすると宗教的権威が落ちるため、それに怒った宗教勢力が革命を起こし、国王を追い払って神国革命を成功させました。今ではイランにも大統領がいるものの、最高指導者はイスラム法学者の最高権威者で、大統領は行政府の責任者にすぎません。軍隊の指揮権も最高指導者がもっているぐらいです。
こういう国の体制であれば、政教分離などありえませんし、民主主義でなければ政教分離は機能しません。
ここからは、蛇足的に「日本のカミ」についてです。
日本人は、自分たちのことを「無宗教」である、とよく言います。それは「宗教」という言葉がなんとなく、キリスト教やイスラム教のことのように感じるからです。たしかに、日本人には「唯一の神を信じる」という宗教はほとんどの人にありません。
しかし、また日本人は非常に信心深い人が多く、神社や仏閣は参拝者で賑わい、教会は結婚式をする人でいっぱいです。日本人もまた違う形ですが「神仏」を信じているといえます。
しかし、日本は八百万の神、と言われるぐらい数多くの神がいます。針にも箸にも山にもトイレにも「神様が居る」と考えています。
なぜ、日本にこれほどの多くの神がいるのか、それが天皇家との関係でもあるのです。
天皇家は古代に日本を統一した王であることは歴史で習ったと思います。その時に天皇家は各地の豪族に「私に従えば、自分とこの神様はずっと大切にしていいよ」と約束をしてきたのです。異民族同士の戦いであれば、負けたほうは勝ったほうの神を受け入れるか、自分が死ぬかしかありません。しかし、日本は昔から民族的な違いは少なく、単に自分ところの神様が居るだけだったので「日本統一」と「神様の統一」を分け、「神様の統一」はしないで、大和朝廷を作り日本を統一したのです。
だからこそ、中国まで行って「国家宗教」としての仏教を輸入して、利用する必要があったともいえます。
これが日本の神仏信仰の原型になっていきます。
時代が下って、明治になると日本も近代諸国の仲間入りをしようとします。近代国家とはなにかといえば、民主主義で国民国家でそして当時は帝国主義の国であったといえます。それまで「○○潘の××」と名乗っていた各地の人々を「日本人の××です」と名乗るようにしなければなりませんでした。
そのためには「みんなが納得する国の象徴」が必要でした。それが「天皇」の役割のひとつだったといえます。なにせ1500年も前に日本を統一した王家ですから、誰もが納得するわけです。
そこで、今の北朝鮮のように各地の学校に肖像を掲げ、教育勅語を読ませ、軍隊は「天皇陛下にお使えする」と教育したのです。元々誰もが納得する「国のシンボル」があるわけですから、かなり急速に「日本人」という意識が芽生えます。
なぜ「日本人」という意識が必要だったかというと、そうしないと帝国主義の世界では戦争に負けてしまうからです。
この教育が結果として第2次世界大戦までの「天皇陛下万歳」になるのですが、これは結局「日本万歳」と言っているのに等しく、象徴的な内容であったと言えます。また、みんなが居る前で「母ちゃん」とは言えなかったでしょう。
しかし、特攻隊の兵士たちは「天皇のために死ぬ」というよりは「自分たちが米軍を食い止めている間は、母ちゃんも弟もみんな生きながらえる」という自己犠牲による、集団の存続を意識していたといえます。もちろん「死にたくない」という個人の葛藤も垣間見えます。非常に現実的であったわけで、日本人的な「集団に対する自己犠牲」であったわけです。
これらは、形を変えて今でも日本には生き残っています。たとえば過労死などもそうで、外国人から見ると「死ぬほど働きすぎるのは何故?」と思うようですが、これも集団に対する責任感から来ているといえます。
それに対して、イスラムの自爆テロは「集団に対する自己犠牲」ではありません。「神に愛され、天国に行ける」から自爆テロを行うのです。
また殉教はイスラムの特許ではなく、キリスト教徒もユダヤ教徒も迫害を受けた時にどれほど拷問されても改宗せず、殉死殉教する道を選んでいます。
戦国時代の日本人たちは、これらの殉教を非常に嫌っていた、と言われ、バテレン追放の原因のひとつとも言われています。
このように、結果として自死であっても、自爆テロが日本の影響を受けているとしても、その意味はまったく違うのです。
No.3
- 回答日時:
テロを起こしているのは書かれている通り、一部の過激派で、大半のイスラムは平和を愛しているそうです。
フランスの件で言うと、イスラム側から見れば自分達が崇めている存在を冒涜するとは何事か、ということのようですが、やり方がひどすぎるように思います。
太陽は一つですべての命を生かしていることを考えると、宗教による紛争はおかしいですね。
どこかに間違いがあるのだと思います。
大東亜戦争ですが、日本はアジアを植民地支配から解放するために戦いました。物資がなくなり、帰りの燃料がないのを承知で、若者たちが飛び立ったのです。
両方とも聖なるもののために戦ったということでは同じでしょう。日本はGHQ指導のもと天皇を国の象徴とし求心力を失いました。同時に国を守る力も失っていったのです。
しかしこのままでは隣国に侵略される可能性があります。チベット問題は対岸の火ではありません。
この問題は簡単ではありません。
宗教は歴史上無くなったことはなく、日本人には馴染みがないのでわかりづらいですが、正しい宗教には精神を高める力があります。
また心の拠り所として求める人も少なくありません。
無くせない以上、包括的な宗教の出現が必要なのです。
私は幸福の科学の教義に可能性を見出だします。
正教分離の原則は国が決めることで、先進国には多いですか、イスラム圏はイスラム教が国教です。イスラム教が法律の基です。国ぐるみでイスラム教を守っています。
ちなみに独裁国家は50か国以上あります。
その国は個人の裁量で国の運営が決まります。
さてどれが最善なのでしょう。
日本は世界一長い国家でかなりの文明実験が行われた経験豊かな国です。
日本の使命は非常に大きいと思います。
No.1
- 回答日時:
あなたの言ってること、ごちゃごちゃしてるんですけど。
イスラム教と過激派、一緒にしないほうがいいですよ。
過激派に対してはイスラム教の人だって反対してますから。
イスラム国が今いろいろやってるけど、「彼らはイスラム教徒ではない」
とさえ言っている。
過激派と特攻隊は宗教を利用し、信者を利用してる点で共通しているでしょう。
しかし、特攻隊は国がやっていたのに対し、過激派は国ではありません。
イスラム教を国教としている国が自爆テロを仕掛けてるわけではない。
政教分離違反かどうかはイスラム教徒だけに有利な法律が実際にあるかによります。
そもそも憲法20条は日本だけの法律ですから、
政教分離という発想自体ないかもしれませんが。
この回答への補足
正規のイスラム教徒は関係ないって、言ってるようだけれど、それならば、なぜもっと彼らが自浄努力をしようとしないのですか?・・・
自爆テロのイスラムの敵はイスラム信徒自身が率先して、倒すべきではありませんか?・・・・・・・・・・・・・・・・・
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