dポイントプレゼントキャンペーン実施中!

伊勢物語 芥川で最後の方に
「見れば、率て来し女もなし。」
という箇所があります。
この「来」の読みは「こ」でしょうか、「き」でしょうか。
どちらでもよさそうですが、未然形の「こ」にしなければならない理由があれば教えて下さい。

A 回答 (6件)

ネットでざっと見たかぎりでは、「し」がカ変動詞に付く場合は、基本的に未然形につくとするのが定説のようですが、なぜ連用形ではいけないのかという理由についてはなかなか見つかりませんでした。



ただ、大辞泉「き」の項に次のような語釈がありました。
何かのご参考になると良いのですが。
【カ変連用形からの接続形「きし」「きしか」という形が見られるのは中古からであるが、「きし」は「きし方 (かた) 」だけ、「きしか」は「着しか」の掛け詞としたものだけであるところから、「きし」を動詞「く(来)」の連用形に、完了の助動詞「ぬ」の連用形、過去の助動詞「き」の連体形の付いた「きにし」の音変化「きんし(じ)」の撥音無表記であるとして、カ変動詞の連用形からの接続を認めないという説もある】
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/50189/m0u/
「きし方」
及び、
「着しか」の掛詞としての「きしか」
これらの場合だけ連用形が接続し、それ以外は認められていない、という説のようですね。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

ありがとうございます。
参考になります。
それにしても、「きし方」「着しか」の掛詞としての「きしか」以外は認められていないということですか。
それ以外の用例が現存していないというだけではないのですね。
過去の助動詞「き」の連用形は、本来、無かったのか、または使用例が現存しないからわからないのか。実はこれも気になることの一つです。

大辞泉、参考にします。ありがとうございます。

お礼日時:2015/08/28 20:20

似た疑問も多いようで、回答っぽいものもありました。



http://nbataro.blog.fc2.com/blog-entry-93.html
<ワンポイント古典文法 :「来し」の読み方>
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございます。
>「来し」の読み方を、「こし」or「きし」で迷う人がいるようですが、「来し」は。ほとんどの場合「こし」です。
>「きし」と読むのは「来し方(こしかた)or(きしかた)」の形の一部。源氏物語や蜻蛉日記で見られる程度の限定的なものです。
とありますね。
>「こし」or「きし」で迷う人がいるようですが、「来し」は。ほとんどの場合「こし」です。
これでは、なぜ「こし」と読むかが私にはわからないのです。
また
>源氏物語や蜻蛉日記で見られる程度の限定的なものです。
どうしてそのように限定的なのか、ますますわからなくなってきました。
参考にします。ありがとうございました。

お礼日時:2015/09/03 08:01

古典は分かりませんが、こちらでは「こ」とふってありますね。



http://kobun.weblio.jp/content/%E7%8E%87%E3%82%8B
    • good
    • 1
この回答へのお礼

ありがとうございます。
連用形ではなくて未然形の「こ」とよむ根拠がしりたくて。

お礼日時:2015/09/03 07:53

カ行変格活用の動詞《来(く) または 来る》について 次のように成り立ったという仮説です。

混合変化(ⅱ)で 連用形に 《こ / き》の二種があり得たという推理です。:

 原形:0: kö
 ・ 法活用:活用形  強変化(ⅰ)  R‐派生   Ⅰ=Ⅲ以外で強変化(ⅱ)  混合変化(ⅱ)   混合変化(ⅲ)
 Ⅰ(不定法:未然形) ka      kö-ra      kö           kö          ko
 Ⅱ(条件法:已然形) kä =ka-i   kö-rä      kä           körä > kure     kure
 Ⅲ(概念法:連用形) ki      kö-ri      kö           kö > ki        ki
 Ⅳ(命令法:命令形) ke = ki-a   kö-re / kö-yö  ke           köyö        koy
 Ⅴ(連体法:連体形) kö-      kö-rö-     kö-           kö- > kuru-    kuru-
 Ⅵ(存続法:終止形) ku      kö-ru      ku            ku         kuru
 語例 ・ ・ ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・来・・・・・・・・来ル
 活用形式 ・ ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・二次・オウ二段 ⇒  二次・オウイ三段(現代語)


☆ 《強変化(ⅰ) / R‐派生 / Ⅰ=Ⅲ以外で強変化(ⅱ)) という初めの三行は 活用形の可能性を示します。その中から 選択して成ったじっさいの活用形が 《混合変化(ⅱ) / 混合変化(ⅲ)》のいづれかです。古語と現代語とに分かれます。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございます。
なるほど
>連用形に 《こ / き》の二種があり得たという推理です。:
そういうことが原因ですか。
>《強変化(ⅰ) / R‐派生 / Ⅰ=Ⅲ以外で強変化(ⅱ))
勉強になりました。さらに調べてみようと思います。ありがとうございます。

お礼日時:2015/08/30 17:05

#1です。


そうでした。カ変は特殊でした。
大変失礼いたしました。謹んで前回の回答を撤回いたします。

なんとなく、「来し方」が鎌倉以降は「こしかた」というのが、頭にあったもので。
平安時代には両方ありましたね。
先ほど確認したら、
「来し方」に関しては、
・場所・方角には「こしかた」
・時には「きしかた」
という使い分けが平安時代にはあったようなので、そういう意味では「こ」かもしれません。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

再度、ありがとうございます。
場所・方角と時での使い分けですか?
参考になりました。
ありがとうございます。

お礼日時:2015/08/28 20:11

「来し」の「し」は過去の助動詞「き」の連体形です。


「き」は動詞の連用形に付くので、動詞「来」を未然形にすることはできません。
「く」の連用形は「き」なので、「きし」以外には読めません。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

ありがとうございます。
>「き」は動詞の連用形に付くので
確かに、高校の文法書では、
過去の助動詞「き」の接続は、活用語の連用形とあります。
ただし、カ変・サ変には未然形にも接続し、特殊な接続をする。
カ変には、こ…し、こ…しか、き…し、き…しか、
サ変には、せ…し、せ…しか
とあります。
なので、質問をしたのです。

お礼日時:2015/08/28 14:02

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!