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文語はまったく分からないのですが、外国の方が質問されていて興味を持ちました。
詳しい方に教えていただけるとありがたいです。

文語の「す」の未然形が「せ」ということなので、
「せぬは」「せざるは」あるいは、否定でなければ、「せ」ではなく連用形の「し」と過去の「き」の連体形「し」が続いて「ししは」になるのではと思うのですが、なぜ「せし」なのでしょうか?

よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

「名詞+せし+は」


この場合の「名詞」はサ変動詞の語幹を指すのだと思います。
名詞+せ⇒サ変動詞(またはサ変複合動詞)の未然形、ということなのでしょう。
「し」は過去の助動詞「き」で通常は連用形に付きます(「しき」)が、連体形「し」は、カ変動詞の未然形・連用形、またはサ変動詞の未然形に付く(「せし」)ようです。
(大辞泉より)
【活用語の連用形に付く。ただし終止形はカ変動詞には付かず、連体形・已然形は、カ変動詞の未然形・連用形、サ変動詞の未然形に付く。】
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/50189/m1u/% …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。慣れないもので、なぜ否定語がないのに未然形なのかと思っていました。サ変とカ変は特殊という意味がようやく呑み込めました。^^

お礼日時:2015/08/26 14:57

ややこしいですが ひととおり見解を述べます。



まづ カ行変格活用の動詞《来(く) または 来る》について 次のように成り立ったという仮説です。:

 原形:0: kö
 ・ 法活用:活用形  強変化(ⅰ)  R‐派生   Ⅰ=Ⅲ以外で強変化(ⅱ)  混合変化(ⅱ)   混合変化(ⅲ)
 Ⅰ(不定法:未然形) ka      kö-ra      kö           kö         ko
 Ⅱ(条件法:已然形) kä      kö-rä      kä           körä > kure    kure
 Ⅲ(概念法:連用形) ki      kö-ri      kö           kö > ki       ki
 Ⅳ(命令法:命令形) ke      kö-re / kö-yö  ke           köyö       koy
 Ⅴ(連体法:連体形) kö-      kö-rö-     kö-          kö- > kuru-    kuru-
 Ⅵ(存続法:終止形) ku      kö-ru      ku           ku         kuru
 語例 ・ ・ ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・来         来ル
 活用形式 ・ ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・二次・オウ二段  二次・オウイ三段(現代語)


☆ 《強変化(ⅰ) / R‐派生 / Ⅰ=Ⅲ以外で強変化(ⅱ)) という初めの三行は 活用形の可能性を示します。その中から 選択して成ったじっさいの活用形が 《混合変化(ⅱ) / 混合変化(ⅲ)》のいづれかです。古語と現代語とに分かれます。

 説明を端折りますが サ行変格活用の動詞(《す(為) または する》については さらに複雑な《混合変化》によって成り立ったと考えられます。

 原形:0  sö
 ・ 強変化 R‐派生    Ⅰ=Ⅲ以外で強変化  混合変化(ⅱ)   混合変化(ⅳ) 混合変化(ⅰ)
 Ⅰ sa   sö-ra      sö          sö > sä      si / se     si
 Ⅱ sä   sö-rä      sä          sö-rä > sure    sure      sire
 Ⅲ si    sö-ri      sö          sö / si       si       si
 Ⅳ se   sö-re / sö-yö  se          söyö > säyö    seyo      siyo / siro
 Ⅴ sö-   sö-rö-     sö-          sörö- > suru-   suru-     siru-
 Ⅵ su   sö-ru      su          su         suru      siru
 語例 ・ ・ ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ス ・・・・・・・スル・・・・・・*シル
 活用形式 ・ ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・オウ二段・・・・・エウイ三段 ・・・イ一段

 ☆ 問題は 混合変化という実際の活用形にあって Ⅲの概念法:連用形は kö や sö という形があり得たということにあります。

 ふつうこのあいまい母音 / ö / は / オ / か/ ウ /で固定されるのですが――つまりたとえば

  mö 身 > mo も(身‐抜け=蛻(もぬけ)); mu む(身‐殻=骸(むくろ))
  mö-i > mï > mi 身(み)
  
  nögöhu 拭ふ > nuguhu 拭(ぬぐ)ふ; nogohu 拭(のご)ふ

 のようにですが たまに――東言葉かも分かりませんが――

  kökörö こころ / けけれ
  kötöba ことば / けとば
   sö 背 > sö-muki そ‐むき / sö-naka > sä-naka せ‐なか

 があります。よって―― Ⅲの概念法:連用形に

  kö / ki  こ(来)/ き(来)
  sö / si  せ(為) / し(為)

  があり得たかも知れない。
 つまり 《「名詞+せし+は」》の《せ》は 動詞の連用形であって 規則どおりに活用していると見ることが出来るかも知れない。

 という仮説です。
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この回答へのお礼

詳細にありがとうございます。

私にはまだとても把握しきれないですが、これはおそらく、もっと上級の方にはとても興味深いのではないでしょうか。

結局、サ変動詞とカ変動詞の場合は、同じ音の繰り返しを避けたのでしょうね?

お礼日時:2015/08/26 15:00

#2です。


間違えました。


>ですので、サ変の連用形に「き」の終止形や連体形は接続しないのです。
ではなくて

>ですので、サ変の連用形に「き」の連体形や已然形は接続しないのです。

訂正します。
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過去の助動詞「き」は、普通活用語の連用形に接続しますが、サ変とカ変には特殊な接続の仕方をします。


サ変には。未然形にも連用形にも接続して、
サ変の未然形には、「き」の連体形または已然形が接続します。「せし」「せしか」
サ変の連用形には、「き」の終止形が接続します。「しき」
ですので、サ変の連用形に「き」の終止形や連体形は接続しないのです。
カ変は割愛します。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。特殊例なのですね。

お礼日時:2015/08/26 14:58

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