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”大きい犬”と ”大きな”とは、どのように使分ければ良い、のでしょうか?

A 回答 (10件)

No.5でコメントした者です。


 No.8で〈「大きな」と「大きい」との間にそれほど意味的な差違は認められないと思います〉というコメントがあり、ちょっと安心しました。
 このような微妙な使い分けをしなければならいのか……と暗い気持ちになっていました。基準も不明なので、このような使い分けはできないと思います。

 詳しくは下記をご参照ください。
http://ameblo.jp/kuroracco/entry-12078860800.html
 以下は一部の抜粋(重言)。


 回答を読んでいくと、「大きい」は客観的で「大きな」は主観的、という説が多い。ホントにそんなことが言えるのだろうか。こんな話でなぜ「主観・客観」の話が出るのか理解できない。「主観・客観」の話は辞書なんかでもたまに目にする。同意できることもなくはないが、疑問を感じることが多い。
 たとえば下記のコメントNo.30からひく。
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/8773212.html
==============引用開始
3)哲学や心理学ではあるまいに、いまどき国文法での「主観・客観」論議は、具体的に例文の提示内容やその度合いの識別があいまいなタームとして、ほとんど使われなくなっています。
==============引用終了

 根拠は不明だが、文法に詳しいかたがここまで断定するのだから、信用してよいと思う。
 mixiでトピも立ててみた。「主観・客観」を支持する意見はもらえなかった(これだけ過疎ってるんじゃしかたないか……)。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=2748&id=76543 …

 そもそも「大きい」とか「小さい」というのは相対的(かつ主観的)なものだから、「主観」か「客観」かと言うなら「主観」だろう。それは「大きな」だって同じこと。
「大きい犬」と聞いてどの程度の大きさを想起するか。
 極端なことを言えば、小型犬を飼っている人から見たら中型犬は「大きい犬」だろう。
 超大型犬を飼っているいる人から見たら中型犬は「大きい犬」ではない。
 これも「大きな犬」と言っても同じこと。
 
 その話は別にして……。
 個人的には「大きい犬」と「大きな犬」に違いは感じない。したがって、使い分けはしようがない。
 ただし、自分では「大きな犬」と言う。繰り返すが、単に個人的な趣味の問題でしかない。類語辞典をひく。
 
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/thsrs/14346/m0u …
(中略)

 ↑の辞書には、「主観・客観」の類いの解説がよく出てくる印象がある。その辞書でさえ、「大きい/大きな」に関しては「主観・客観」とは書いていない。
 やはり違うのでは。

 この辞書の記述を踏まえて、〈1〉〈2〉の話をまとめる。
1)「大きな」「大きい」の最大の違いは、用法の違い
 簡単に言うと、「大きな」は「大きな○○」のような使い方しかしない。連体詞だから当然だろう。
 〈1〉でひいた下記のサイトの結論を引用する。
【大きい古時計と大きな古時計の違いは?】
http://www.alc.co.jp/jpn/teacher/soudan/015.html
==============引用開始
 学習者が初級である場合、こうした違いはあまり重要ではないと思われます。ですから「意味は同じであるが、『大きな』は名詞の前にしかつかない」ということを理解させることが大切でしょう。
==============引用終了

2)抽象名詞の場合は、「大きな」を使うことが多い(「大きい」が間違いということではない)
〈「問題」「影響」など抽象名詞のとき〉は、「大きな」を用いることが多い。当方が、「大きい」に子供っぽさを感じることと関係するかもしれない。

3)形式名詞の場合は「大きい」を使うことが多い(「大きな」が間違いということではない)
「大きいの」(これは「大きな」にはしにくいかも)「大きいほう」「大きいこと」etc.……

4)慣用表現は「大きな」を使うことが多い(「大きい」が間違いということではない)
「大きなお世話」(これは「大きい」にはしにくいかも)「大きな顔(をする)」「大きな口(をたたく)」


 さて、ここからはほぼ余談。
 きわめて主観的な話なので、「そんなことはない!」と言われれば、「そうかもしれません」と頭を下げます。
 当方には、「大きな犬」と「大きい犬」の違いはわからない。
 ただ、「小さい胸」と「小さな胸」にはかなり違いがある気がする。
 〈1〉からひく。
==============引用開始
3)「小さな」と「小さい」の違い
「小さな胸」(かわいらしい胸)
「小さい胸」(形態の大きくない胸)
>「ちいさな胸」というと、胸の形態が小さいのみならず、愛らしい心というニュアンスを含むことが往々にしてある。
※tobiメモ 知らん。 
==============引用終了

 ↑では「知らん」と書いた。
「小さな胸」でも「小さい胸」でも大差がないと思ったから、関知したくなかった。
 当方が誤読しているのか、論文の書き方が言葉足らずなのか……。
「小さい胸」は、たぶん「小さいバスト」だろう。だが、「小さな胸(を痛めた)」と言った場合は、バストではなくハートのイメージが強い。それなら「可愛らしい」と言ってもおかしくない。これはきわめて珍しい例外では。
「小さい犬」と「小さな犬」の場合は……やはり違いがわからない。

 なぜか「小さい」は後ろに形式名詞が来ることが多い。
「小さいの」「小さいほう」「小さいこと」「小さい頃」「小さいとき」etc.……

 さらに言うと、「小さい」が負のイメージのときは、「小さな」にはしにくい(「小さな」が間違いということではない)。
「小さいこと」(これは形式名詞だから?)「(器が)小さい男」

「小さな秋」が不自然に感じるのは、「小さい秋」のイメージが強いから?
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この回答へのお礼

再度のご回答ありがとうございます。
深く分析して頂きました。以下、私が理解できたことです。
1.<そもそも「大きい」とか「小さい」というのは相対的(かつ主観的)なもの>
なのですね。主観・客観は、使うことは、重要ではない(意味がない)。
2.「大きい」は一般的に(名詞でいえば、普通の名詞に)使っている。それに対して「大きな」は、特殊(名詞でいえば、抽象や形式など)に使っている。
3.<にそれほど意味的な差違は認められない>
ですね。

お礼日時:2015/09/30 21:08

No.9でコメントした者です。



1.<そもそも「大きい」とか「小さい」というのは相対的(かつ主観的)なもの>
なのですね。主観・客観は、使うことは、重要ではない(意味がない)。
→「主観・客観」の考え方が有効な場合もあるのかもしれません。
 ただ、「大きい/大きな」の場合は、関係がなさそうということです。
 少なくとも、↓の辞書や、アルクのサイトには、そのような記述はありません。
 アルクのサイトはURLが下記にかわってますね。
http://www.alc.co.jp/jpn/article/soudan/015.html

2.「大きい」は一般的に(名詞でいえば、普通の名詞に)使っている。それに対して「大きな」は、特殊(名詞でいえば、抽象や形式など)に使っている。
→どちらが一般的で、どちらが特殊ということではないはずです。
 ただ、用途が広いのはどちらなのか、ということなら「大きな」でしょう。
 No.9のコメントやアルクのサイトをご確認ください。だいたい下記のような傾向があります。あくまでも〝だいたい〟です。
 普通の名詞 →「大きな」「大きい」
 抽象的な名詞→「大きな」
 慣用句   →「大きな」
 形式名詞  →「大きい」 
 形式名詞でも「大きな」が使えますが、「大きいの(がいい)」の場合は、「大きい」のほがよさそうです。

 アルクのサイトには「あげものには大きいフライパンのほうがいい」という例もあげられていますが、これを「大きな」にできない理由はないはずです。
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この回答へのお礼

再三のご回答、恐縮いたします。
各項につき、細かい指摘をして頂きました。
総体的には、大きいと大きなとは、はっきりとした・明確な差はないようですね。ただし、部分的には、あるいは、例外的には、こちらを使っている・使った方が良い、という位のおぼろな差がある、ような気がしてきました。

お礼日時:2015/10/02 09:29

No.5の方がブログで研究されているので、もう少し書き加えます。


古い時代に「大きなり」という形容動詞はあったが、「大きし」という形容詞はついに登場しなかった。
 「大きなり」はその活用形「大きに」という連用形、その音便形「大いに」、「大いなる」という連体形を残したまま、他の活用形は使用されなくなった。しかし、定着した「大きに」は「おおきに有り難う」のように「副詞」として一部に使われています。イ音便の「大いに」はこれまた「副詞」として使われます。「大いに楽しもう」が用例。「大いなる」というやはりイ音便は「大いなる遺産」のように使われます。
 なお、専門書などには、「手の大きな人」のように、「手が大きい」という叙述性が残されているから、純粋な「連体詞」とは違っていると言っている場合があります。
 また、わたしは「大きな・大きい」、「小さな・小さい」、「細かな・細かい」の3組しか記憶していませんでしたが、No.5の方のブログによれば、外に 「おかしい⇔おかしな」 「やわらかい⇔やわらかな」 「あたたかい⇔あたたかな」 「間近い⇔間近な」 「手近い⇔手近な」など5組があることが分かり、勉強になりました。
 ただ「大きな」「小さな」「おかしな」は除いて「細かな」「やわらかな」「間近な」「手近な」は「連体詞」というより、「形容動詞」と言っていいのではないでしょうか。
 最後に、「大きな」と「大きい」との間にそれほど意味的な差違は認められないと思いますが。(これが質問の要点でした)
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二つの言い方が出来た理由を述べると少々難しくなります。

古い時代に「大きなり」という形容動詞はありましたが、「大きし」という形容詞はありませんでした。しかし、似たような形容詞「小さし」という形容詞はありました。これらが現代語になったとき「大きな」(連体詞)と「大きい」(形容詞)と二種類の言い方が出来ました。その類推から「小さな」・「小さい」、「細かな」・「細かい」も出来ました。
 使い分けとしては、「大きい」は形容詞ですから、「大きかろう・大きかった・大きくなる・大きい・大きい人・大きければ」のように活用させることが出来るのに対して、「大きな」は連体詞ですから、「大きな手」のように、名詞にかかることしか出来ません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
言葉(単語)は、最初は自然発生的な存在だったのですね。その後、時代が進むにつれて、類似や反対の言葉などに影響され、あるいは影響し、体系化の中に組み込まれ、言葉が変化してきたのですね。大きいや大きなも、明快な・疑問のない意味の差がない、かもしれないのですね。

お礼日時:2015/09/29 16:26

大きい犬…とは、主観的な見方だと思います。


子供から見たら《中型犬》でも《大きい犬》と捉えます。
また、小型犬であっても、サイズオーバーな子はおります。そのようなサイズオーバーちゃんも、大きな犬と捉えることは可能では?!
大きい犬…とは、誰から見ても大きい
グレートデンやグレートピレニーズのような犬のことを、さします。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
犬大好きなた「みたみ69」様からの回答ですね。
<大きい犬…とは、誰から見ても大きい>
一方、大きな犬…とは、主観的な見方、になるのですね。見方(見る人)によれば、仮にスケールで測定して小さい犬でも、大きな犬になる場合があるのですね。

お礼日時:2015/09/28 17:14

「大きな犬」と「大きい犬」の使い分け。


 昔、いろいろ調べました。文献も読みましたが、使い分けのきっちりしたルールなど見た記憶がありません。
 たとえある人がきっちり使い分けたとしても、相手はそんなふうにとるとは思えません。そんな自分勝手な使い分けに意味があるのでしょうか。
 当方は「大きな犬」を使い、「大きい犬」は使わないようにしています。
 単に好みの問題です。
 あえて理由をつけるなら、「大きい○○」のほうが少しだけ子供っぽく感じるからです。
 ただし、↓の論文によると、○○が下記のような形式名詞?の場合は「小さい」のほうが優勢なんだそうです。こういう使用例を集めた分析なら、意味があると思います。
「大きい」もそういう傾向がありそうです。ただし、「大きな」にしても「間違い」ではありません。
「とき」「時」「ほう」「ころ」「頃」「方」

 詳しくは下記をご参照ください。前半のヨタ話は無視してください。
【つまらんダジャレは嫌いだぁ!61──「大きな」と「大きい」の違い】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1149. …
 以下は一部の抜粋(重言)。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

「大きな」と「大きい」はどう違うか。これは昔から疑問だった。イチバンの違いは「大きな」は連体詞で「大きい」は形容詞。意味はほぼ同じ。ただし、「大きな」が洗練された言葉で、「大きい」は子供っぽい言葉、ってイメージがあった。
「1」でリンクが張ってあるサイトは興味深い。
http://www.urayasu.meikai.ac.jp/japanese/meikain …

 この論文によると、基本的には「大きな」と「大きい」には互換性があるが、微妙に違う点もある。ポイントを箇条書きにしてみる

1)「大きい」しか使えない例
「大きいのしかない」(小銭がないとき)
「大きいお兄さん」(最年長の兄の意味)
※tobiメモ 「最年長」だろうか。単に「年長」だと思う。「大きいお兄さん」の上に、ずーっと年の離れた「別格のお兄さん」がいてもおかしくはない。

2)「大きな」しか使えない例
 主として慣用句。
「おっきなこと」「大きな顔(をする)」「大きな口(をたたく)」「大きなお世話」
※tobiメモ なぜ「大きなこと」だけ「おっきな」になっているのかは不明。さらに、「おっきなこと」だけは「大きい」にできるらしい。全部、「大きな」が自然だと思うけど、「お世話」以外は「大きい」が間違いと断言する自信がない。

3)「小さな」と「小さい」の違い
「小さな胸」(かわいらしい胸)
「小さい胸」(形態の大きくない胸)
>「ちいさな胸」というと、胸の形態が小さいのみならず、愛らしい心というニュアンスを含むことが往々にしてある。
※tobiメモ 知らん。 

 コメントの「3」に〈「大きな」の品詞は、連体詞とする見方と、連体形しかないナ形容詞とする見方とがあるようです。(辞書によって違ったりします。)〉とある。
 ちょっと調べてみた。

(中略)

 下記のような論文もあるらしい。内容はよくわかんない。やはり「とき」の場合は「小さい」が圧倒的に優勢らしい。
http://miuse.mie-u.ac.jp/bitstream/10076/11766/1 …
==============引用開始
4 まとめ(結論)
残された課題も多いが、「BCCWJ09_BK」に見られる名詞を修飾する「小さい/な」の用例によっ て明らかになったいくつかの点をまとめておきたい。
(1)被修飾名詞全体において「小さい」が占める割合は小さい。26.9%
(2)しかし、総ての名詞において少ないのではなく、その割合が 80%を超える名詞もある。
(3)「小さい」の割合が圧倒的に高い(80%以上の)名詞は、そのほとんどがいわゆる形式名詞と呼ばれるものである。
「場合」:10%、「順」:10%、「とき」:98.7%、「時」:96.3%、「ほう」:94.7%、「ころ」:91.8%、 「頃」:89.7%、「方」:81.8%
(4)形式名詞でない名詞にも、「小さい」の割合の高いものが見られる。
「順」:1(10%)、「サイズ」:0.571(57.1%)、「単位」:0.571(57.1%)
(5)「小さい/な」+形式名詞において、「小さい」が占める割合は圧倒的に高い。73.7%
(6)「小さい/な」+具象名詞に見られる「小さい」の割合は小さい。12.8%
(7)しかし、「小さい」の割合が高い名詞も見られる。
「子」:0.64、「人間」:0.60、「容器」:0.57、「人」:0.5、「商店」:0.50、「男」:0.43、「袋」:0.3、
「動物」:0.3、「子供たち」:0.31、「子供」:0.30
(8)これらの名詞(「子」「子供たち」「子供」、「人間」「人」「男」)には年齢を表す表現や連体修飾節用
法の割合が大きい。
(9)「小さい/な」+抽象名詞に見られる「小さい」の割合は小さい。12.3%
(10)連体修飾節用法率が高いものは、「小さい」の出現率も高い傾向が見られる。しかしその逆は真ではない。
(11)具象名詞と抽象名詞における「小さい」の出現率を見ると、ほとんど変わらず、「小さい」は具象名詞に係りやすく、「小さな」は抽象名詞に係りやすいというは一般化できない。
(12)しかし、抽象名詞内で、より抽象度の高い名詞とより抽象度の低い名詞を比較すると、わずかであるが、「小さい」が抽象度の高い名詞に係りにくい傾向が見られるようである。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありありがとうございました。
<>「ちいさな胸」というと、胸の形態が小さいのみならず、愛らしい心というニュアンスを含むことが往々にしてある。>
この説明が一番良くわかりました。 胸だと余計な詮索が発生しますので、子を使います。以下は私の・個人的な感じに過ぎません。小さい子とは、物差しで測定して(理性的に・物理的に・客観的に)小さい子、のように感じます。一方、小さな子とは、感情が含まれて(例えばかわいらしいなど)いるような気がします。大きいや大きなも同様かも知れませね。

お礼日時:2015/09/27 19:25

個人的な感覚ですが、



(1)大きさのことを述べるだけなら、大きいも大きなも同じように使えます。
(2)適性さを越えていることを強調したいなら、大きなを使います。

a大きな靴、b大きい靴の場合、aの方が、足に合わないとか、見た目が大き過ぎな感じがするという感覚が出てきます。
a大きな顔、b大きい顔の場合、aは行動や振る舞い、言動が「態度がでかい」に近い感じがします。

a大きな被害・大きなイス・大きなイヌ・大きな空・大きな勝利・大きな仕事
b大きい被害・大きいイス・大きいイヌ・大きい空・大きい勝利・大きい仕事
もちろんaもbも同じと考えても構わないのですが、(発言者・表現者の価値感や感情や感動、重要さ・大切さ、偉大さ、甚大さ、適度でない感じ)をより表すのがaのように思います。
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この回答へのお礼

早急な回答ありがとうございました。
”大きい”は、単なる大きいを意味し、
”大きな”は、
<適性さを越えていることを>
現わすのですね。一般に予測や期待などをされている以上の大きさについたは、”大きな”を使えばよいのですね。

お礼日時:2015/09/27 14:04

形容詞と連体詞なわけですが、ニュアンスとしては次のような違いがあるように個人的には思います。


A.大きい⇒客観的(一般的)評価。
B.大きな⇒主観的(個別的)評価。
C.ただし、客観的評価と捉えても主観的評価と捉えても良い場合は多く、その場合は言い換えても不自然にはならない。

ネットからいくつか例を拾ってみます。
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52168656.h …
【大きな犬ということにおいてはまさに親分肌。】
「主観的に 大 と感じる犬」という意図があります。筆者目線とも言えるし個別読者の目線とも言える表現。「誰からも客観的に 大 と感じられる犬」という意図ではない点に着目。この意図がある場合は、「大きい犬」と書くことでしょう。
【だが悲しいことに現実問題として、大きい犬を飼うにはそれなりの広い家と、多くの時間、豊かな財力が必要となってくる。】
「世間一般的に 大 と評価されている犬」には、「広い家と、多くの時間、豊かな財力」という条件が必要になるのは一般的、と言いたい意図がある。
「わたし(筆者)やあなた個人(個別読者)が主観的に 大 と感じる犬」という意図の場合は、「大きな犬」と言い換えができる。
http://nekowan.com/archives/43827783.html
【子ネコの隣で大きな犬がくつろいでいた】
子ネコ目線、もしくは撮影者目線、個別読者目線など。
http://buzzmag.jp/archives/31986
【これはすごい!となりを泳いできた大きな犬を見た子犬の取った行動】
子犬目線、もしくは撮影者目線、個別読者目線など。
特に、子犬目線と捉えるのが自然でしょう。
「自分より大きな・・・」という感覚。
このように、基本的には言い換え可能な場合が多いわけですが、そこに微妙なニュアンスの違いがある点が重要であり、それを、わたしたちは無意識的に使い分けているのだと思います。

下記サイトには、
大きい兄さん。(最年長の兄)
大きな兄さん。(体の大きな兄)
という使い分け例が示されています。(138ページ)
http://www.urayasu.meikai.ac.jp/japanese/meikain …
これは、
・最年長の兄について述べるに際し、「年齢(の数)が大である」という客観的評価が一般的に認められているはずだという意図の表現。⇒「大きい兄さん」。(最年長の兄)
・「体格が良くて 大 と自分が感じている兄」⇒大きな兄さん。(体の大きな兄)
という分類でしょう。
冒頭、
C.ただし、客観的評価と捉えても主観的評価と捉えても良い場合は多く、その場合は言い換えても不自然にはならない。
と申しあげましたが、「最年長」という概念について主観はそぐわないでしょうから、最年長の兄を意味する場合に「大きな兄」と表現すると不自然になることがほとんどである、ということは言えると思います。
また、筆者は、「大きな・大きい」の使用頻度について書籍から多くの例を検証しています。(140ページ)
例を挙げると「大きな」の出現頻度は次のとおり。(後者は「小さな」の使用頻度)
こころ 夏目漱石 100%・ 86%
人生論ノート 三木清 100% ・33%
金閣寺 三島由紀夫 96% ・96%
雪国 川端康成 13% ・0%
死者の奢り・飼育 大江健三郎 0%・ 41%
山椒大夫・高瀬舟 森鴎外 15% ・0%
など。
なかなか興味深い内容ですが、これは単に作家の恣意性を示しているだけ(必ずしも法則性を表わしているわけではない)という可能性も高いわけで、筆者も認めているように今回の論点とは直接的な関係性は見出せません。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
<誰からも客観的に 大と感じられる>
場合には、”大きい”を使い
<主観的に 大 と感じる>
場合には、“大きい”を使うのですね。後者のおりには、誰々の目線に立って・・・、というわけになるのですね。(私は、今まで何の意識もせず、使っていたようです)

お礼日時:2015/09/27 14:23

捕捉しておきます!



「大きい」=イ形容詞
「大きな」=連体詞

「大きな」は形容詞とは違い名詞の前以外に使用しません。よって形容詞とは分類せずに「連体詞」と分類されています。
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この回答へのお礼

再度のご回答ありがとうございます。
”あの犬は大きい。”とは言えても、”あの犬は大きな。”とは言えないのですね。

お礼日時:2015/09/27 17:21

大きさが固定されている物を指すときには「大きい」を使用します。


EX チワワとレトリバー→大きい方の犬

大きさが変化する物の、その大きさを表現するときに「大きな」を使用します。
EX 食べ過ぎで太った大きな犬

基本的な活用の違いや表現のニュアンスなどで使用場面は変わってくると思います。私は新聞記者ですので、ニュアンスを優先で言葉を選んでいます。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
<EX 食べ過ぎで太った大きな犬>
になるのですね。一般に予測や期待しているものより、大きい(大きくなった?)場合に、”大きな”を使うのですね。両者には、微妙なニュアンスが違うのですね。

お礼日時:2015/09/27 17:18

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