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俊頼髄脳より

実綱が伊予の守にくだり侍りけるに、歌好む者にて、能因法師を具して、伊予にくだりて侍りけるに、その年、世の中日照りして、いかにも雨降らざりけり。その中にも伊予の国は、ことのほかに焼けて、国のうちに水絶えて、飲みなむずる水だになかりければ、水に飢えて死ぬる者あまたありければ、守実綱、嘆きに思いて、祈りさわぎけれど、いかにもしるしも見えざりければ、思いわずらいて能因法師に、「神は、歌にめでさせ給うものなり。三島の明神に、歌詠いてまいらせて、雨降れ。」とせめければ、ことに清まはりて、いろいろのみてぐらに書きつけて、御社に参りて、伏し拝みけるほどに、にわかに曇りふたがりて、おおきなる雨降りて、堪えがたきまで止まず。
天の川苗代水にせきくだせあまくだります神ならば神。

の現代語訳を教えてください!(><)

A 回答 (1件)

藤原の実綱が伊予の守として都から下りました時に、歌を好む人であったので、能因法師をつれて、伊予に下りましたが、その年、世の中すべて日照り続きで、まったく雨が降らなかった。

その中でも特に伊予の国は、格別に日照りであって、国中に水がなくなり、飲もうにもその水さえもなかったので、水に飢えるという状態で死ぬものも多数あったため、伊予の守実綱は、悲しく思って、(神に)祈ったりしていろいろ手立てをしたが、全く効験(しるし)がみえなかったため、思い悩んで能因法師に向かって、「神は歌が好きでいらっしゃるものだ。三島の明神に、歌を詠んでたてまつり、雨を降らせなさい」と求めたところ、(法師は)特にあたりを清め、いろいろな御幣に歌を書き付けて、御社に参って、伏し拝んだところ、にわかに雲がいっぱいに広がり大いに雨が降って耐えがたいほどに降り止まなかった。
 「天の川苗代水にせきくだせあまくだります神ならば神(天の川の水を、苗代のための水として堰きとめて雨を降らせてください。天くだる神ならば、雨を降らせてください)」
 注 「雨降れ」は、本来自動詞であるが、他動詞の命令形として使っている。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!
ほんとに助かりました!(^ ^)

お礼日時:2016/01/26 16:37

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