dポイントプレゼントキャンペーン実施中!

和泉式部日記
かくて、晦日がたにぞ御文ある。〜はじまる文章です。
文章中に「うち捨てて旅ゆく人はさもあらばあれまたなきものと君し思はば ありぬベくなむ」とあるのですが、
この最後のなむが係助詞なのはなぜですか?
べくは連用形なので、連用形につくなむは強意プラス推量の助動詞だと思ったのですが、
答えは係助詞です。なぜでしょうか。
ちなみに訳は「私のことを捨てて旅に出て行く人は、それならそれでよい。私のことをこの上ないものとあなただけが思ってくれるならば。それなら辛い人生を生きていけるでしょう」となっています。


それとこの歌は句切れなしで合ってますか?

A 回答 (3件)

>連用形につくなむは強意プラス推量の助動詞だと思ったのですが、> 勘違いと思われます。



べし の連用形は、「く」と「かり」があります。
  
「く」は、本活用といい、原則として助動詞はつきません。

「かり」は、補助活用といい、下に助動詞がつきます。


ですから、ご質問の文では、係助詞となります。

参考までに。

花咲かなむ。   未然形+なむ(終助詞)

花咲きなむ。   連用形+な(完了)+む(推量)

花なむ咲く。   名詞+なむ(係助詞)+咲く   → 名詞についている

花咲くなむ。   終止形or連体形+なむ(係助詞) → 未然形・連用形以外についているので、係助詞と判断。

花の下にて春死なむ。 死な(ナ変未然形)+む(推量)
    • good
    • 1
この回答へのお礼

ありがとうございました。とてもよくわかりました。勉強します。

お礼日時:2016/02/10 00:11

私の持っている参考書には、


「ただし、
形容詞の連用形[~く]、
形容動詞の連用形[~に]、
[べし]の連用形[べく]、
[ず]の連用形[ず]
に接続する場合は係助詞である。」
と書いてありますよ。

句切れもあると思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございました。
知りませんでした。勉強します。

お礼日時:2016/02/10 00:14

直前に「ぬべく」という形が使われているので、「なむ」は「強意の『ぬ』+推量の『む』」ではないでしょう。

また、「べし」に「ぬ」が接続するのは同じ連用形接続でも「べかり」の方です。だから、「なむ」は「係助詞」ですね。
 すると、「なむ」の後の結びが省略されているのですが、それは(省略しても文意がわかるような)「侍る」か「ある」でしょう。ただ、「ありぬベくなむ(ある)」は多分避けるでしょうから、「ありぬベくなむ(侍る)」だと思いますが、日記体ですから、どうなんでしょう。ちょっと疑問は残りますが、取り敢えずの回答です。
 なお、「歌」(和歌)ではありません。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

ありがとうございました。勉強します。
結びの省略の点でも細かく教えてくださってありがとうございました。

お礼日時:2016/02/10 00:13

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!