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私は吹奏楽やジャズがすきでいろいろ聞いてきましたが、クラシックは詳しくありません。

私にすべての雑音が特定の周波数に判別できる絶対音感はないのですが、かといって完全な音痴でもなく、「440Hzで発声してみよう」などと時々自己チェックで、今日は合格、今日は不合格だ、などとやっているレベルです。

10年以上前ですが、ある絶対音感者のジャズ評論家の先生から次のようなことを教わったのを思い出しました。

「平均律の楽器や、ジャズバンド程度のチューニングの音しか聞いていない耳にはわからないだろうが、いちばん端的に言えばクラシックの弦楽や声楽、ジャズで言えばリチャードデイビスのベースが最も正確なお手本だからよく聴いてみなさい」と。

さてそこで、
弦楽四重奏や、ピアノの入らない吹奏楽のアンサンブル、そして高名なソリストの独奏では、どれも「ああ、美しい正確なピッチだ!」と感激できるのですが、なぜか先生の指摘してくれた声楽では、オペラなど世紀の大歌手たちがみんなピッチが外れて聞こえてしまうんです。
クラシックはあまり詳しく無いので仕方ないかな、とも思いましたが、わたしの得意なジャズでのお手本、リチャードデイビスのベースソロをいくら検証しても、数あるジャズ奏者のなかでも一、二を競う変態ピッチに聞こえてしまいます。
(他のベース奏者には、きわめてピッチが正確だ、と感激できるレッドミッチェルなどの奏者がいることは自分の耳で確認しているつもりです)

他の純正律器楽での正確なピッチの調和のうつくしさは認識できているつもりなんですが、「正確ピッチのお手本」とされている声楽とベースの独奏だけが、お手本にもかかわらずピッチはずれに聞こえてしまう、という私の耳(というか音をつかさどる脳の機能)が異常でしょうか?

それとも10年前の先生には、ちょっとからかわれていたのでしょうか?

A 回答 (14件中11~14件)

私は、もともと低めの平均律に耳が慣れているのですが、そういう私が442Hzほどの純正的音楽を聴く(或いは演奏する)と、いくつかの音の音程がかなりずれているように聞こえます。



最近気がついたのですが、一般的には、400Hzないし、それよりもむしろ低いくらいで演奏されることも多いようなので、それと442Hzなどとの差ということもあるでしょう。

純正律的には、楽譜上、同じ音でもその時々で最適な高さが異なることもありますし、また、演奏家によって好みの音律、高さがあるみたいですから、このあたりの事情もあるかもしれません。

試しに、やはりピッチが不安定に聞こえる、井上頼豊のCD(無伴奏チェロ組曲1番)を今聴いているのですが、全体的に低め、かつ結構不安定、ただし純正律と平均律を使い分けているようにも聞こえます。(違うかもしれない。もっと別の音律だったりして...。厳密解はないだろうけど。)

まだまだこのあたりの耳ができていないので、間違っている可能性もあるので、参考になれば、と思います。
(私個人は、チューナーよりも人間の耳の方が信用できる、なぜなら聴くのは人間、特に判断するのは自分自身で、チューナーは心地よいか否かの判断ができないから、と思ってます。)
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。

>442Hzほどの純正的音楽を聴く(或いは演奏する)と、いくつかの音の音程がかなりずれている

これは一律にハイピッチであるはずなのが「いくつかの」特定の音だけがローピッチの状態で合奏者の全員が合意して(又は指揮者の指揮で)意識的にそう演奏される、ということでしょうか?


>最近気がついたのですが、一般的には、400Hzないし、それよりもむしろ低いくらいで演奏されることも多いようなので、

これは21世紀になった最近のクラシック界の傾向ですか?
20世紀のあいだは、どんどんハイピッチの傾向になってた、と伺ったことがありましたので驚きました。
本論とはずれてしまって恐縮なのですが、とても関心があるのでお伺いしてよろしいでしょうか?

>チューナーは心地よいか否かの判断ができないから

普通の演奏ではまずチューナーの針(最近ですとダイオードの点滅というべき?)がどんなにスローな曲でも演奏の速さに追尾して行けないので、「演奏されているピッチ」を楽器店で売っている程度のチューナーで測定するのは技術上まだ不可能ですので、レコードや生のステージで演奏される「お手本奏者」をいくら言われてもわからないところがあるんですよね。。。

たとえば特別に井上さんの楽屋を尋ねさせていただいてロングトーンで測定させてもらわない限り、測定してもわからないところがもどかしいですよね。

お礼日時:2004/07/07 18:50

#1です


正しい音程を変に感じてしまうのか、それとも、もともとが正しくないのか(つまり自分の耳が正しい)知るには測定してみるしかないですよね。
チューナーをお持ちでしたら、以下の実験を提案します。
(ある基準の音から、自分が正しいと思う音程を作って、その作った音をチューナーで確認する・・・・これを繰り返す)
私の経験では、この訓練を繰り返すことにより、自分の感覚を正しい音程にだんだん近づけることができるようになってきます。
つまり、持って生まれた人並みの音程感覚でも、訓練によってある程度までは磨くことができます。
もし最初のこの実験で自分の正しさがわかれば自信を持てば良いし、あまり正しくなかった場合でも悲観することはありません。訓練すればよい。
ここで、一つ注意事項があるのですが、一般的に人間の耳は、高い音ほど低く感じ、低い音ほど高く感じるという性質があるようです。(自分の耳がこう感じても異常ではない)
つまり、高い音ほどチューナーでの正しい音程より少し高めの方が心地よい。低い音はチューナーより少し低めの方が心地よいということです。
蛇足ですが、こんな理由で、楽器のチューニングをチューナーぴったりでなく、高い音を高めに、低い音を低めにチューニングすることも普通に行われています。

この回答への補足

お礼欄で書きそびれてしまいました。すみません。

>蛇足ですが、こんな理由で、楽器のチューニングをチューナーぴったりでなく、高い音を高めに、低い音を低めにチューニングすることも普通に行われています。

なるほど、声楽をきっちり学んだ一流歌手のみなさんや、超一流のベース奏者は「生物的な脳に心地よいピッチ」ではなく、本当に厳密に訓練されたからこそ、こういう音域的な特殊操作なしの「チューナーと同様一律に機械的百点満点の純正律ピッチ」で歌唱、演奏している、と受け取ったほうがよさそうでしょうか?

補足日時:2004/07/07 19:04
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この回答へのお礼

重ねてどうもありがとうございます。

>チューナーをお持ちでしたら、以下の実験を提案します。
これが実は、質問原文で
>「440Hzで発声してみよう」などと時々自己チェックで、今日は合格、今日は不合格だ、などとやっている

という私の日常の実践なのですが、チューナーのオシレーターから発生するのは「純粋な正弦波」ですよね。
しかし、音楽として楽器や複数の合奏から出る楽音や人間の肉声である声楽だと「複雑な波形」に変化しつつ、それでもぴたりと「何ヘルツ」という「正確なピッチ」が厳然としてある!、という訳ですよね。
(絶対音感者のかたがたが言う所の)

そこで、私が少し気にしているのは、正弦波や他の楽器では比較的ピッチを「正しく」認識できるのに、声楽とコントラバスだけ、「絶対にこれが正しい」と絶対音感者さんが指示するものをずれていると感じてしまうことが、「生き物である人間の音感」だから普通に有り得ることなんだよ、と思っていいのかなあ、と心配なのですが、この辺はどうでしょうか?

(私の脳の知覚が、肉声(それも声楽だけ)とコントラバスの波形のみに異常知覚をきたしている?、という心配があります)

お礼日時:2004/07/07 18:33

弦楽合奏や声楽では、音の高さを無段階に調整できるので、耳で純正和音のひびきを作ることができる、というわけですが、実際にうまく行っているかどうかというと、仲々そうでもありません。

少し古い演奏ですと名演奏といわれている人のピッチがメタメタだったりと結構ピッチには無頓着なところもあったように思います。バイオリンなどピッチは自由に調整できる反面どれだけでもメタメタにもできるわけで、有名な人でも結構ずれてます。
 声楽の人では、ビブラートの幅がひろい歌唱だと、音高に敏感な人には音高を定めることが不可能に感じるくらいだったりします。
 どの演奏家のどの演奏でもピッチがぴったりなわけありません。むしろ少ないと思います。音楽の要素も名演奏の要素もピッチだけではないので。
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。
nekochariさんは、ほぼ私の意見に同調して下さっているように感じますが、もうちょっと掘り下げて伺ってもよろしいでしょうか?

[こんな程度のピッチじゃ駄目なんだよ]という演奏が正しい(心地よい、ではなくて、周波数が正しい)と感じる=基準となる脳内オシレーター(?)と照らし合わせてうなりが発生していない)

[これが正しいピッチのお手本だよ]といわれる演奏のなかで、[声楽]とバイオリン属のなかでも[コントラバス]だけで(他のバイオリン属では感じた事がありません。また管楽器の正しいお手本も正常に聞こえているつもりです)違和感を覚える、ということは、一般的な音楽鑑賞者としてごく普通に誰でも体験し得るたぐいの、いわゆる個体差、と思っていて大丈夫なものでしょうか?

お礼日時:2004/07/07 18:18

世の中には耳の良い人と悪い人の2種類が存在するのではなく、その中間に無数の人がいるのだと思います。


altosaxさんの耳は世の中の平均と比べてかなり良いということでしょう。
ただ、その耳の良さが時として不幸なこともある(音程が気になって音楽が楽しめない)
一流のオーケストラの演奏でも曲の始まりのピッチと、終わったときのピッチはだいぶ違う(こともある)というふうに言われています。全体が同じようにずれる(相対的には正しい)から気にならないわけですが、もしこのずれも感じてしまうくらい耳の良い人がいたら、これは本当の不幸だと思います。
そこまで極端でないなら、耳が良いことのメリットはデメリットよりずっと大きいのではないですか。
私にしてみればaltosaxさんのことがとてもうらやましいです。

この回答への補足

早々にどうも有り難うございます。

投稿文の文字表現が不適切で申し訳ありません。

ちょっと主旨が違ってしまってるのですが、いわゆる「ほんとうの絶対音感者のかたが、平均律や音痴な演奏にいらいらしてしまう」という問題ではないんです。

「これぞ絶対音感の見本です」と示されている演奏がなんだか音痴に聞こえてしまって、「たいしたことないレベルの演奏(?になるのかな?)」のほうに「わあ素晴らしいピッチだ」と思えてしまうんです。

ただし、バイオリンや管楽器などの純正律はだいたいわかるつもりなんですが、こと声楽の歌手の発声するピッチと、正しい見本のコントラバス奏者の音程が、おかしいように感じてしまう、というのはやはり本当に音程がわかっていないから、もっと勉強すればわかるようになるものなのか、耳の(脳の)異常になるのか、単に10年前の先生に「こいつワカッテナイからからかっちゃえ」とおもしろ半分に担がれただけなのか、が気になってしまってるんです・・・。

どうぞまたよろしくおねがいします。

補足日時:2004/07/07 15:14
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