あなたにとってのゴールデンタイムはいつですか?

大雑把でいいので、日本語にはこういう特徴があるとか、こういうところが面白いんだ、という項目を教えてください。
今まで考えたのは(1)日本語は省略できる。(2)日本語は多彩な形を持つ(漢字、ひらがな、カタカナ)(3)日本語は断定を避ける傾向がある。

これ以外に何かありましたらよろしくお願いします。

A 回答 (7件)

 日本語の特徴は数え切れないほどあげられると思います。



 まず世界の中で日本語を話す人口が非常に多いこと。1億2千万人余という日本人の人口以外にも海外でも学ばれる傾向が近年特に大きい言語です。日本語を使う人口は世界で6番目に多いそうです。ただし実際に海外で使われているかというと英語などの主要言語に比べてその日本国内での使用人口に対する海外での使用割合はきわめて少ないのも事実です。

 論理的な言語であること。外来の学術用語など比較的簡単に移植できます。もちろん先人のたいへんな努力があってのことですが、明治のはじめのころから自国語で大学の教育ができたのは世界の中でも希なことであったといいます。外国のある言語学者の分類によると日本語は論理的記述に適した言語のトップ集団に位置するそうです。

 バリエーションが豊富なこと。同じ日本語でも話し言葉のレベルでは地域によって大きな差があります。ヨーロッパでは他言語と分類されるような特徴の違いがあっても一つの言語としてくくられています。

 母音と子音のマトリクスによって比較的簡単に発音の種類が把握できること。もちろん完全なマトリクスではないにせよ、系統だった発音の把握が簡単です。つまりアカサタナとアイウエオの組み合わせで発音の体系ができあがっているということで、非常に合理的と言えます。このマトリクスの中にあれば歴史的に日本人が使ってこなかった発音すら表記できます。

 シラブル(音節)の数が他言語に比べて非常に少なく、そのため同音異義語がとても多いのです。また発音と文字表記が密接な関係があります。例えば英語ですと、"tough","through","thought","ought"などなど同じ表記でも発音が違うことが多いのに日本語に関してはそういうことがほとんどなく、基本的に文字で表記されたものですべての日本語の使用者が間違えることなく同じ発音ができます。

 例えばフランス語で言うリエゾンが現代日本語であまり見られないこと。つまり前の発音の影響で次の発音が影響をうけるようなことが現代日本ではあまり見られないということです。例外として「観音」などですが連濁の現象とあわせて現代語ではますますその傾向が大きくなっています。

 同じ母音の連続を気にしないこと。"Ymagata"とか"Asamayama","anatagata"とか同母音の連続を特に気にしない傾向があります。

 形容詞の数が少なく、感情表現において他言語からの移植や「的」「性」の使用で自由に形容詞的表現が増殖すること。

 人称表現が豊か。例えば「私」という人称表現ですが英語では"I"だけですが、立場や状況によってたくさんの表現があります。「俺」「私」「わたくし」「小生」など聞いただけで話主の立場やその状況が瞬時に想像できます。

 外来語の輸入が比較的簡単ですが、「彼女」といった単語だけではなく関係代名詞を直訳した「~ところのもの」といった構造を持ったイデオムですらいつのまにか日本語に入り込んでいるくらいです。

 擬態語や擬声語が多く、そこから転化した言葉も多いといえます。「ひょっとして」などが該当すると思いますが、擬態語、擬声語からの造語力が強力であることは言えます。

 肉体表現が貧弱で特に病気の名前などは大和言葉で表現されるものは圧倒的に少ないと言えます。これに対して心理表現は非常に豊かで他言語使用者が日本語を習得する上で大きな困難となっているようです。例えば「気」を使った言葉が非常に多く、「気がおけない」「気になる」「気がひける」など微妙な心理表現を一語に負わせていて、外国人にこの「気」という言葉を説明するのに一苦労します。

 数字と発音の組み合わせが柔軟で、一定の率を持った発音化が可能。かけ算九九や「富士山麓オーム鳴く」など日本語ならではの表現ができます。英語では例えば円周率を覚える際は"Yes,I have a number…"というように単語に含まれる文字の数で覚えると言ったことくらいしか思いつきません。

 語彙が豊富ですが、総じて他言語からの学習者に不利になっています。アメリカ国務省の分類によると、日本語はアメリカ人にとってアラビア語などと並んでもっとも習得がむずかしい言語のグループに分類されるそうです。

 以上昔読んだ金田一晴彦著「日本語」上下巻(岩波新書)が脳裏にあっての文章ですが、今手元にない(友人に貸して返ってこない)ので興味がおありでしたら一読をお勧めします。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。とても参考になりました。これだけ知識があって専門家じゃないんですか…
すごいですね。。。

お礼日時:2004/07/09 11:08

「尊敬語」、「謙譲語」、「丁寧語」の区別があることだと思います。


私自身、国語の授業で古語の時間に学んだときに、尊敬語+謙譲語の形になっている文などをあちこちに見かけ、面白さを感じました。
丁寧語、謙譲の表現などは外国語にもありますが、このように3種類を使い分けるほど細かくないのでは・・・?と思います。
現在では、尊敬語と謙譲語を間違って使っている人(丁寧にしようと思うばかりに、相手に対する尊敬語を使うべき場面で謙譲語を使っている場合など)を見かけますが、ある程度の日本語の乱れは仕方ないかとも思いますが、やっぱり日本人ですから、文化として大切にしたいものだと思います。
(少し話がそれてしまいました、すみません。)
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この回答へのお礼

ありがとうございました。大変参考になりました^^

お礼日時:2004/07/09 11:08

基本的なところで、日本語は



O(目的語)+V(述語)文型

が特徴です。英語など多くの西欧言語では

S(主語)+V(+O)

になっています。
英語では主語になるIですが、日本語ではただの目的語になります。日本語に主語はありません(日本の小学校では間違った文法を教えています)。「私は」などは「主語」ではなく「主格目的語」と呼ぶのが正しいです。

私はりんごが好きです。

この文章は

目的語     述語
(私は)
(りんごが)=>(好きです)

と分解できます。
英語では

I like an apple.

です。
ここで、英語との大きな違いは2つの目的語「私は」と「りんごが」はまったく同格だということです。
たとえば、

りんごが私は好きです

と2つの目的語を入れ替えてもまったく同じ意味の文章を作ることができるからです。

このOV文型の特長は、きわめて柔軟性が高いことです。「私」を強調したい場合、

私はりんごが好きです

「りんご」を強調したい場合

りんごが私は好きです

という風に、目的語を自由を配置できます。英語だったら、

An apple is favoriate thing of me.

とでも言わないとダメなところです。これではまるきり違う文章になってしまいます。目的語を入れ替えるだけで強調したいものを自由に変更可能なところが日本語(というかOV文型)の特長です。
逆に言うと、よく考えて目的語(目的節)を配置しないと、わかりにくい文章が「作れて」しまいます。

私は昨日の夜今日開催されるコンサートのチケットを買いました。

(私は)
(昨日の夜)
(チケットを)←(今日開催されるコンサートの)
 ↓
(買いました)

この文章は、以下のように書いたほうがわかりやすくなります。

今日開催されるコンサートのチケットを昨日の夜私は買いました。

規則は簡単で「長い節は前に持ってくる」。これだけです。
このような基本的なことすら小学校で教えないというのも、日本語(日本の国語教育の)特徴ですね。(^^;
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この回答へのお礼

ありがとうございました。参考にさせていただきます。

お礼日時:2004/07/09 11:07

相手や自分を指す言葉で、相手との人間関係が第三者にも理解できる事。

 

場合によっては、年齢や職業もわかる時がありますよ。

私、僕、ワシ、俺、オイラ、ウチ、小職、本官 (警察官や自衛官が使用しますね) ・・・

貴殿、貴方、先生、君、お前、テメエ、お主、御坊 (お坊さんに向かって言うとき)、拙者、 ・・・

これは日本語のもつ大きな特徴だと思います。 英語では単に I と YOU しかありませんね。 ただ、逆に日本人にとっても、使い分けが難しい時があるので、一長一短だとは思いますが。
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この回答へのお礼

なるほど。回答ありがとうございました。

お礼日時:2004/07/09 10:05

日本語には微妙な美しい表現がありますよね。


「ふわふわ」「さらさら」「そよそよ」
こういった「感じ」「情緒」「雰囲気」が出せるところではないでしょうか。
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この回答へのお礼

「ふわふわ」「さらさら」「そよそよ」僕も美しい表現だと思います。やっぱり日本語は繊細な部分がありますよね。そういう表現ができるところが日本語のすばらしいところだと思います。

お礼日時:2004/07/09 09:57

 外国語に比べて一番大きな特徴は主語の次に補語が来て最後に述語が来る事です。

英語では "I go to school." が日本語では 「私は学校へ行きます。」 となります。
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この回答へのお礼

なるほど。確かにそうですね。それは大きな違いだと思います。ありがとうございました。

お礼日時:2004/07/09 09:56

外来語からの派生や 日本英語(実際には存在しない英語表現)がある



ワイシャツ 英語ではホワイトシャツ
ナイター 英語ではナイトゲーム

など・・・
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この回答へのお礼

ありがとうございます。参考にさせていただきます。

お礼日時:2004/07/09 09:30

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