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公務員試験のマクロ経済の問題です。
総需要曲線について質問です。
総需要曲線の図は写真に貼らせて頂きました。
「IS曲線が右下がりでありLM曲線が右上りである場合、物価水準が上昇し、LM曲線が右下にシフトすると総需要曲線は右上にシフトする。」
答えは✖️です。
解説は、
「物価水準が上昇すると実質貨幣供給が減少し、LM曲線が左上にシフトするため、総需要曲線は右下がりになる」とあります。
私は、総需要曲線は左下にシフトすると考えます。
どこが違うのでしょうか?
回答よろしくお願いします

「マクロ経済について質問です」の質問画像

A 回答 (1件)

問題のステートメントは正しくないし、あなたの結論も正しくない。

総需要曲線は右にも左にもシフトしない。「解説」の通りだ。ポイントは2つある。
・総需要曲線とは何か、ということ。
・(総需要)曲線上の動きと曲線のシフトの違いが正しく理解できているか、ということ。
まず、総需要曲線とは、物価と総需要(GDP)との関係を示したもので、通常物価を縦軸にGDPを横軸にとって表わされ、通常の条件のもとでは右下がりの曲線となる。右下がりとなる理由は、物価Pが上がると、実質貨幣供給量M/Pは減少するので、与えられたGDP水準のもとで、利子率rは上昇する。つまり、LM曲線は上方へ(左に)シフトする。したがって、LMとISの交点で示される(均衡の)Yは減少する。したがって、この事実をP-Y平面(Pを縦軸、Yを横軸にとった平面)上に描くと、右下がりの曲線となる。つまり、Pが上がると、Yは減少するからです。
 総需要曲線が「シフト」するためには、PとY以外の要因が変化することで、総需要曲線で示されるPとYの関係に影響を及ぼすことが必要だ。たとえば、M(貨幣供給量)あるいはG(政府支出)が増えたらどうなるか考えてみましょう。Mが増えると、LM曲線は右に(下方へ)シフトするので、ISとの交点で示されるYは増加する。よって、このときは与えれれたPのもとでYが増えるので、総需要曲線は右に(上方へ)シフトすることになる。Gが増える場合も同様に総需要曲線は右にシフトする。なぜなら、Gが増えるとISが右に(上方に)シフトするので、LMとの交点で示されるYは増加し、与えられたPのもとでYは増えるからだ。
 曲線上の動きと曲線そのもののシフトとの違いはミクロの需要供給分析でも勉強する。そこで勉強したことを思い出して欲しい。ここでの問題に応用することができるので、ミクロの分析を復習してみることをお薦めする。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
すごく丁寧に解説して頂いたので理解できました。
経済は苦手なので理解できないかったのですが、回答が分かりやすいので理解できました。
本当にありがとうございます。

お礼日時:2016/05/02 09:33

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