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日本語について質問です。

肥大化 と 肥大

計画性がある と 計画的である

それぞれの違いと使い分けを教えてください。

A 回答 (4件)

(1)「肥大化」と「肥大」



「幼児」と「幼児化」の違い、「女性」と「(男性の)女性化」の違いなどに典型的なように、「~化」とは「そちらに向かっていく」「向かいつつある」ということで、実体・本質・現在・もともとは「それではない」ことを示します。

「幼児化」する実体は「大人」ですし、「女性化」する実体は「男性」ですから。
同じように、「大衆化」するのは「高級品」「高級ブランド」ですし、「高級化」するのはありふれた「普及品」「日用品」です。

つまり「肥大」は現在「大きいもの、ふくれあがったもの」ですが、「肥大化」は「もともと、あるいは現在は大きくないものが、大きくなろうとしている、大きくなる方向に向かっている、大きくなりつつある」ということです。

(2)「計画性がある」と「計画的である」

これはほとんど意味としては同じですが、用法が異なり、「~性」が「物事が内在している抽象的・概念的な特性、特徴、性質」(名詞)であるのに対して、「~的」は「物事の具体的な特性を修飾する言葉」(形容詞的)という違いでしょう。つまり「~性」は独立した言葉ですが、「~的」はあくまで「○○的△△」の「△△」があって初めて成立します。

従って、「~性」といえるものといえないもの、「~的」といえるものといえないものがあります。

○「この事業には現実性がある」、○「この事業は現実的である」
○「この商品には独創性がある」、○「この商品は独創的である」
 (注:「現実性」「独創性」は「事業」や「商品」に内在する一要素であるのに対して、「現実的」「独創的」なのは「事業」「商品」全体である)

○「この事業には採算性がある」、×「この事業は採算的である」(←「採算的な事業」とは言わないので)
○「あの人には将来性がある」、×「あの人は将来的である」(←「将来的な人」とは言わないので)
○「あのビルには耐震性がある」、×「あのビルは耐震的である」(←「耐震的なビル」とは言わないので)

×「彼の行動には自己中心性がある」(←ふつう言わない)、○「彼の行動は自己中心的である」(←「自己中心的な行動」と言える)
×「今や、寿司には国際性がある」(←なんのこっちゃ?)、○「今や、寿司は国際的(な食べ物)である」
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

いくつかの例を挙げていただいたことでスッと理解することが出来ました。

~性=一要素
~的=全体

ですね。

お礼日時:2016/07/12 11:45

肥大化の化は変化の化。


肥大は肥え太ること、実際には肥大だけでは意味なし、・・・する、のかしないのか、前後の言葉いかん。
肥大化は肥大の方向へ変化。
計画性の性は性質、または癖、多くは本人の意識なし。
計画的は計画そのものではないが、計画したかの如くみえる、当然本人は意識した行動。
例 計画性があり、この犯罪は 計画的と思われる。
計画性は若干の手直し(意識して)で計画に転用可能。
計画的は、当人はその場の思い付きかも知れないが、あたかも計画に基づくものと酷似している。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

詳細な説明で、とても分かりやすかったです。
見方と性質の変化の違いですね。

お礼日時:2016/07/12 21:32

No.2さんの回答が素晴らしすぎるのですが,気づきを一つ。



肥大は実際に目に見えるものが大きくなることで,
肥大化は目に見えないものに使うのではないでしょうか。

前立腺が肥大する
軍事予算が肥大化する

という違いがありそうです。
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この回答へのお礼

no.2さんの回答の補足ありがとうございます。

よく理解できました。そういう使い分けですね。

お礼日時:2016/07/12 15:41

化が付くものは進行形では?


i
化が付かないのは結果では?
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

なるほどですね。

お礼日時:2016/07/12 11:45

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