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江戸川乱歩が好きでほぼ全作品読了しました。それだけでは飽き足らず、乱歩作品のオマージュ的な小説を探して読んでいます。

今まで読んだ小説
・『乱歩の幻影』(アンソロジー)
・『悪魔のトリル』高橋克彦
・『網走発遙かなり』島田荘司
・『乱歩邸土蔵伝奇』川田武
・『一九三四年冬-乱歩』久世光彦

上記以外で乱歩の作風を意識した小説、乱歩自身が登場する小説等お勧めの作品があれば教えてください。

A 回答 (6件)

橋本治著の「女賊」をお勧めします。



「江戸川乱歩不朽の名作『黒蜥蜴』が、鬼才橋本治、岡田嘉夫の手によって蘇る!倒錯と怪異につつまれた不可思議な愛の世界を、流麗な文章と繊細絢爛なイラストにより、見事に再現した、大人のための絵本」(帯文より)

全ページフルカラー、ビアズリーに似た素晴らしい挿絵も必見。以下少々抜粋で紹介します。(全篇このように黒蜥蜴の独白形式で綴られています)


大きな声を出すんじゃないの!
もう、あなたを助けに来る人は、誰もいないの。
それは分かっているんでしょ?

潤ちゃん、ここで、この女を裸にしてみなよ。
この女は、まだ男を知らないんだからさ。
この世の半分の智慧しか知らなくて、
それで愛だのなんだのとほざいているんだ。

愛はざわめく、胸の中の藻の海。
ただざわめいて、
そこに踏み込む者の身動きを奪うだけ。

恋は、夜の中に忍び込む黄金の百足。
その鋭い脚で、チクチクチクチク、
人の肌を刺すの。

刺されて悶える人の苦しさを、
あなたはまだ知らないの。

参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087743 …
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この回答へのお礼

情報ありがとうございます。とても魅力的な雰囲気ですね。黒蜥蜴とビアズリーのようなタッチも合ってますよね。ぜひ読んでみたいと思います。

お礼日時:2004/07/31 22:34

たびたびすみません。



井沢元彦「ダビデの星の暗号」(講談社)

 にも乱歩が登場します(これも絶版ですね。ごめんなさい)。ちなみにメインの探偵役は芥川龍之介が務めます。
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この回答へのお礼

再度ありがとうございます。芥川龍之介が探偵役なんて面白そうですね。絶版だそうですが、どうにかして読んでみたいと思います。

お礼日時:2004/07/31 22:30

こんにちは。



雰囲気だけなのですが、
島田荘司「暗闇坂の人喰いの木」は、おどろおどろしい感じが江戸川乱歩に似ています。

島田荘司の初期の御手洗作品「御手洗潔の挨拶」や「御手洗潔のメロディ」なども、少し雰囲気が似ているように感じます。

私が個人的に感じたことですので、期待なさらずに。

参考URL:http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=18784953
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この回答へのお礼

島田荘司の御手洗ものは私も大好きです。「挨拶」や「メロディ」に収録されてる作品は浅草近辺や隅田川が舞台になっているものが多く、乱歩テイストを感じますよね!

お礼日時:2004/07/28 11:43

「怪人二十面相・伝」北村想


怪人二十面相の生い立ちや素顔を小説に仕立ててあります。乱歩の発表した作品の時間的齟齬についても上手くカバーして、物語に取り込んでいたり。
ハヤカワや出版芸術社等色んな版で出ています。
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この回答へのお礼

北村想は戯曲だけかと思っていました。面白そうですね。教えていただいてありがとうございます。早速探してみたいと思います。

お礼日時:2004/07/28 11:39

タコ坊主と申します、今晩は。


乱歩読了ですか・・・。凄いですね。私も学生時代によく読みました。乱歩の作風を意識したというほどのものではないのですが、雑誌「新青年」系列の作家を読まれたらいかがでしょうか?
「新青年」は乱歩、横溝らが一時主幹をされていた雑誌なのでかなり近いものがあると思うのですが・・
参考までに代表的な作家を上げておきます。

夢野久作「ドグラ・マグラ」「死後の恋」等
小栗虫太郎「黒死館殺人事件」「完全犯罪」等
久生十蘭「魔都」「黒い手帳」等
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この回答へのお礼

日本探偵小説史上の「三大奇書」のラインナップですね!「ドグラ・マグラ」は学生の頃挑戦したのですが、最後まで読み通すことができませんでした。久生十蘭は名前を目にしたことはありましたが、未読でした。お勧めありがとうございます。

お礼日時:2004/07/28 11:38

 こんばんは。



 乱歩、いいですよね。

 >上記以外で乱歩の作風を意識した小説、乱歩自身が登場する小説等お勧めの作品があれば

 オススメばかりとは言えないのですけれど(笑)、

斉藤栄「乱歩幻想譜」、松村喜雄(この方は乱歩の甥になります)「二人の乱歩」(コスモノベルズ・絶版)、同「江戸川乱歩殺人原稿」(青樹社ビッグブックス)

 などが思い浮かびます。斉藤栄は新刊で入手できるかもしれませんが、松村の作品は両方絶版です(こちらは探して読むとガッカリされるかも)。
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この回答へのお礼

松村喜雄さんは初耳でした。図書館や古書店で探してみたいと思います。貴重な情報ありがとうございました。

お礼日時:2004/07/28 11:31

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