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私は23歳の男です。
先日、住んでいる市からがん検診のお知らせが、20歳の妹や父母に届いてました。
一方で、20代前半?の男性は対象ではないようです。
若い人でも癌になる可能性はあるので、何かしらの検査(血液検査?)ぐらいしてくれても良いような気がします。
これには何か理由があるのでしょうか。

A 回答 (3件)

厚生労働省のがん検診方針に従って決められています。


http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/ …

ご両親はともかく、妹さんにきたがん検診のお知らせは子宮頸がんのみだったはずです。
子宮がんには子宮頸がんと子宮体がんがありますが、体がんは加齢により発生するタイプ、子宮頸がんは男性から子宮頸がんウィルスを移されてかかるものです。
なので、
>年齢別にみた子宮頸がんの罹患率は、20歳代後半から40歳前後まで高くなった後横ばいになります。
「子宮頸がん 基礎知識」ー国立がんセンター がん情報サービス
http://ganjoho.jp/public/cancer/cervix_uteri/
という理由から20歳以上の女性が対象になります。
男性はもちろん子宮がないので子宮がん検診の対象にはなりません。

いや、他のがんにかかるかもしれないじゃないですか!とお思いかもしれません。
確かに若い人でもガンにかかることはありますが、統計上は非常にまれですし、がん検診で発見するよりも体調不良から医者に受診して発見するほうがメリットが大きいやり方です。

現代ではがんは大きな恐怖の的です。
誰しも、悪性のがんが致命的で、治療は極めて苦しく、高額な治療がかかる、なのに2、3人に一人はがんで亡くなるということも皆知っていて内心では怯えています。
だから質問者さんも自分ががん検診の対象でないことで寂しくなったのでしょうか?
ですが、40歳以下の男性が各種がん検診を受けることで得られるベネフィットは限りなくゼロであり、リスクや負担ばかり大きなものです。
なのでkamehajjさんはがん検診の対象にならないのです。
どちらかというとご質問と逆の考え方をなさるべきです。20代前半の男性はがん検診の対象にする必要がないのです。安心する理由になりこそすれ、「してくれたっていいのに」という考え方はご自身が損をするだけですが…。(男に生理用ナプキンを配ってくれたっていいのに!とは思わないでしょ?)

現代医学ではリスクとベネフィットをはかりにかけ、ベネフィットが上回る場合に何らかの対処が行われます。
がん検診の目的は、がんを早期発見し、そのことで人々ががんで亡くなる確率を下げ、健康的に一生を送ってもらうためのものです。

おととし、有名な女性アナウンサーが30代前半の若さで乳がんにかかったために芸能人などが一斉に若い女性に向けて「あなたも乳がん検診に行こう」とSNS等でアピールしました。
善意から行われたものだったのでしょうが、これは無知な人間がむやみに人を脅かす以上のものではありえませんでした。
まず40歳以下の女性が乳がんにかかる確率は極めて低いのです。
一生で5万、10万人と検診を行う医者で、30代から発見する例が数人と言われます。私が話を聞いた二人の医者は、それでも37歳と39歳だった、30代前半は本当にまれで、例のアナウンサーは数億人に一人のくじをあてたようなものだ、と言っていました。
次に、乳がんの検査のひとつ、マンモグラフィは非常に痛いことで知られています。ところが痛い思いをしても40歳以下だとはっきり映らないため精度が悪いのです。なのにわずかながらひばくすることになります。
さらに偽陽性といって、がんではないのにがんと同じような映り方をする例が多いため、検診するメリットがありません。
また、毎回がんだったらどうしよう、というストレスが患者にかかるのもデメリットの一つです。

質問者さんは「血液検査とか」とおっしゃっていますが、全国民を対象にすれば医療費の負担は莫大なものになりますし、わずかながらアレルギーを誘発するリスクや事故の可能性もあるわけです。
そして「血液検査だけ」からいったいどのようながんがわかるとお思いになっていますか?ほとんどありませんが。

リスクとベネフィットについて、もっと話します。
もっと高齢になっても即治療だけがベストな道とは限りません。
たとえば非常に高齢な人にがんが発見されたとします。
がんは悪性でしたが、患者本人が非常に高齢なため進行がきわめてゆっくりで、生活をさほど妨げることはないとします。
その場合、体力を大きく奪うような切除手術や人生の質を下げる本格的な治療に入りさらにその高額治療でその家の経済状況を悪化させるよりも、経過観察が選ばれることだってあり得ます。
がんがその人の命を奪うより先にその人の寿命が尽きるとすれば、その寿命を治療で縮め、余生を苦痛と病院のベッドにはりつけにして終わらせることが本当に有益なことだと思いますか?

23歳なら、がん検診を行う対象年齢がどのように決められているのか理解できるはずですし、お金のことなどもおわかりになっていることと思います。

また、がんによっては、そのがんにかかるかどうかは個人の生活習慣にかかっている部分も非常に大きい
ものがあります。たとえば肺がんや食道がん、胃がん、肝臓がん。
まさか、好きなだけお酒を飲み、たばこを吸い、野菜きらーい、といって味の濃いジャンクフードを食べたうえで「血液検査でがん検診はないの?」などとおっしゃっていないでしょうね?
がんの一部は体質や遺伝的なかかりやすさで発症しやすさが決まりますが、一部は生活習慣病ですよ。

特に家系にがんで亡くなった人が多い方は、ご自身も注意してこれからの生活を整えて頂きたいと思っています。
ですので最後に、
がんを防ぐための新12カ条と、日本人のためのがん予防法を貼っておきます。
これらはどちらも、この先少し変わるかもしれないにしても現時点で最新の知見をもとに作られたあてになる指標です。

「がんを防ぐための新12カ条」ー日本対がん協会
http://www.jcancer.jp/about_cancer_and_checkup/% …
「日本人のためのがん予防法」-国立がんセンター
http://ganjoho.jp/public/pre_scr/prevention/evid …
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この回答へのお礼

リンクまで付けて詳しく説明して頂きありがとうございます!

お礼日時:2017/04/19 23:19

>若い人でも癌になる可能性はある



あるけど確率は低い。だから、普通は若い人は対象にならない。
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健康保険を運営している行政が、どの様な範囲で検診するかは自由です。


疑問が有れば、お住まいの行政にお尋ねください。
ただし、会社などの社会保険に入って居る人は、会社にお尋ねください。
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