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- 回答日時:
『邪宗門』の『月の出』でしょう。
「白楊」は中国名で、「ポピュラ」と読ませるのは当て字です。
ほかの読み方に当てて振り仮名を振ってある例もあります。
ポプラというのはヤナギ科の樹木で、
ポプラ属の樹木の名前はかなりわかりにくいです。
日本に自生するポプラ属の樹木には、
ヤマナラシ(別名・ハコヤナギ)、ドロノキ、
チョウセンヤマナラシなどがあります。
外来種を「ポプラ」と呼びますが、
日本種の名称を使ったセイヨウハコヤナギ、
イタリアヤマナラシなどの別名もあります。
そのため、「白楊」と書いてこれらのすべての読み方に当てます。
ハクヨウ ハコヤナギ ポプラ ヤナギ ドロ ヤマナラシ他の読み方
https://furigana.info/w/%E7%99%BD%E6%A5%8A
「楊」のつくりの部分「昜」は、
太陽が昇ることを表した象形文字が起源で、
「楊」は「枝が上へ伸びていく樹木」を意味します。
「白楊」という漢字は、上で見たようにいろいろな読み方に当てますが、
本来は日本語でいう「ギンドロ」という種類のポプラ属の樹木を指します。
「白」の字がついているのは、
この「ギンドロ」の葉の裏に白毛が生えていて白っぽく見えるからです。
そのため、別名を「ウラジロハコヤナギ(裏白箱柳)」ともいいます。
ホワイトポプラとも呼ばれます。
ギンドロ
http://www.weblio.jp/content/Populus+alba
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9 …
「黒楊」という中国名もあり、これはヨーロッパクロポプラを指します。
日本では、このような種類の違いをあまり意識せずに「白楊」の字を使ったので、
読み方もバラバラです。
北原白秋の『邪宗門』では、「はくよう」と読ませる例が一番多く、
「やまならし」と読ませている例もあります。
『下枝のゆらぎ』の例
日はさしぬ、白楊(はくよう)の梢に赤く
『冷めがたの印象』の例
絶えず眩く白楊(やまならし)、遂に疲れて
白秋が、これらの樹木の種類の違いを意識して
読み方を変えていたかどうかはわかりませんが、
『月の出』の詩の場合は、月の光との連想で、
葉裏が白いポプラの意味で特にそう読ませた可能性はあります。
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