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牛乳石鹸は牛脂が入っていると聞きましたが、なぜ長期間保存できるのでしょうか。牛脂は腐ると思うのですが。宜しくお願い致します。

A 回答 (2件)

どこからお答えしたらいいのかな…。



まず牛脂が"腐る"時には、その牛脂は未精製の脂身のはずです。
スーパーの精肉コーナーに置いてある牛脂などもそうです。
脂身には多くはありませんが肉のはじっこがくっついていたりするほか、脂身自体が水分、たんぱく質などの栄養が網目状に混在しています。
牛脂にカビが生える場合にはその栄養価に雑菌が繁殖して腐ります。

一方、牛脂を精製するとヘットと呼ばれるラードに似た真っ白な脂肪100%の食用油脂になります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%83 …
こちらは腐りません。
常温だと溶けていたりしますが、"腐る"ことはしません。
サラダ油など常温で保存していても腐ったりはしないのと同じです。

牛乳石鹸の会社が使用している牛脂、#1さんが貼っていらっしゃるリンクと同じリンクですが、
こちらを見ると真っ白です。不純物が混ざっていない精製された牛脂を使用しているようです。
http://www.cow-soap.co.jp/event/kodawari/kodawar …

いまざっと製品情報を見てみたところ、表示も牛脂ではなく
気をつかってか、「乳脂(牛乳)」「乳脂肪(牛乳)」という表現です。
牛の脂肪には違いがありませんが、つまりバターです。
牛乳から精製しているのでしょうか。


次に、石けんにする際には鹸化(けんか)という化学反応を起こします。
すごく簡単に説明すると、
油脂と苛性ソーダなど強アルカリを混ぜると化学反応が起きて新しい物質である石鹸ができるんです。
油脂のうち何パーセントを鹸化させるかは作り方次第なのですが、一般的に会社の作る石鹸は厳密な計算が可能なので100%、少なくともかなりの高い率を鹸化させます。
なので牛脂としてではなく反応してできた石鹸という成分になるので腐らなくなります。

仮に栄養が混ざっていたとしても、作る過程で高アルカリにさらされるためたんぱく質が変性するなどし、雑菌が繁殖できなくなります。

石鹸の素材として牛脂を使うメリットについて。
油脂は全部、多種類の脂肪酸から構成されています。その脂肪酸ごとに鹸化したときに性質に違いがあります。
ある脂肪酸はさっぱりした洗い上がりの大きな泡がすぐ立つがもちが良くない、別の脂肪酸はきめの細かい泡ができ泡もちも良い、などなどです。
牛脂は植物油よりもずっと高い割合で飽和脂肪酸を含むため、性質が安定しているのが特徴です。またきめ細かい泡を作りやすい、比較的低温でも泡立ちが良い(合成洗剤と違い、石けんは冷水では洗浄能力が落ちるものが多い)といったメリットがあります。
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この回答へのお礼

とても勉強になりました。牛乳石鹸の事につきましても、hpの中で、原料が牛脂と言うページと、牛乳と言うページがあり、どちらが正しいのか、どうしてなのか、また質問をしなければと思っていましたが、一気に解決致しました。踏み込んだ回答を得られてとても感謝しています。本当に、ありがとうございました。

お礼日時:2017/09/03 13:23

>牛乳石鹸は牛脂が入っていると聞きましたが、


原料に牛脂が入っていますが、生のままではありませんので、腐敗しません。
牛脂や苛性ソーダ・その他の原材料を混合し釜に入れ、加熱して製造してい
ます。
詳しくは下のURLをクリックして参考にすると良いでしょう。

「牛乳石鹸のこだわり/原料のこだわり」
http://www.cow-soap.co.jp/event/kodawari/kodawar …

「牛乳石鹸のこだわり/こだわりの釜だき製法」
http://www.cow-soap.co.jp/event/kodawari/
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