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資格試験合格の呪縛から逃れられない理由

資格試験合格の呪縛から逃れられない理由士業と呼ばれる弁護士や行政書士など難易度の高い資格の合格を目指す人は多い。しかし、難易度が高い資格だけあって、合格を信じて勉強を続けるも合格できず、気づいたら30代突入なんて人もいるだろう。どうして、もっと早く見切りをつけることができなかったのか。「おしトピ by 教えて!goo」でその理由を質問してみたところ、さまざまな意見が寄せられた。

資格試験に合格すると信じ、受験し続けてしまうのはなぜだと思う?

■努力を水の泡にしたくない!不合格を受け入れられない


「時間をかければかけるほど、執着が強まるのが人間ってもんです」(てとらさん)と、今までの努力を水の泡にしないよう、落ちても落ちてもまた受験してしまうという意見や「『下手な鉄砲も数打ちゃ当たる』精神でしょう」(JohnnyWalkerさん)と、受ければそのうち受かるだろうと考えているなどの声が寄せられた。

また、「現実を受け入れることができないでいるのではないのでしょうか」(よっぽっぽさん)と、試験に落ちた自分を受け入れることができず、また受験してしまうという指摘もあった。

■受験し続けてしまうのはサンクコスト効果によるもの!?


努力を無駄にしたくない、現実を受け入れたくないなど、試験の呪縛についてさまざまな意見が見受けられたが、受験者はどのような心理によって何度も試験を受けてしまうのだろうか。心理学者の内藤誼人先生にお話を伺ってみた。

「これは、『サンクコスト効果』によるものですね。人間は、努力やコストをかければかけるほど、期待してしまうんです。これを心理学では『サンクコスト効果』と呼びます」(内藤先生)

つまり、おしトピユーザーの回答にもあった「努力が水の泡になるのがイヤだ」というのがこれに当てはまるのである。加えて「ここまで努力したんだから、次こそは受かるだろう!」と思い込み、再度チャレンジしてみるものの落ちてしまい、そこでまた「努力が水の泡になるのがイヤだ」となり、そして「今度こそは」と、悪循環に陥ってしまうのである。

では、その悪循環から抜け出すためにはどうしたらいいのだろうか。

「これは、自分の意志ではどうにもなりません。今までの努力をすべて捨てないといけないわけですから、相当な判断を要します。ただ、結婚や出産などの人生の転機に、パートナーからの圧力で止めることはできると思います」(内藤先生)

結婚や出産となれば、収入なしで暮らしていくのは難しい。そういう人生の転機であれば、今の状況を冷静に判断することができ、悪循環から逃れることもできるとのことだった。

ちなみにサンクコスト効果は、資格試験だけでなく、詐欺や投資などちょっと危険が伴うことにもこの効果が働いてしまうという。お金や時間をかけたからといっても、それが必ずしも返ってくるとは限らない。そのことを十分に理解し、サンクコスト効果による悪循環に陥らないように気をつけて欲しい。

●専門家プロフィール:内藤 誼人(ないとう よしひと)
心理学者、立正大学客員教授、有限会社アンギルド代表取締役。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。「『人たらし』のブラック心理術」「人は『暗示』で9割動く!」他、著書多数。


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