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フェローと研修医の違いを教えてください

A 回答 (1件)

まず、医師は6年間の大学医学部生活の最後に医師国家試験を受け、4月から医師になります。


かつては、医師になるこの4月の時点で進む科を決めなくてはなりませんでした。
医学部5年生と6年生で「ポリクリ」と呼ばれる現場体験実習(ほとんど見学)があり、これだけで「自分が何科に進むべきか」を決めていたわけです。
ところがこの方法では、たとえば消化器外科に進んだ人は、医師になった瞬間から消化器疾患ばかり診ることになります。
胃や大腸の病気に早いうちから詳しくなるのは良いことですが、自分の患者さんが入院中に肺炎やクモ膜下出血になることもあります。
「消化器が専門なので消化器疾患しか診ることはできません」では適切な対応ができません。
私たちは患者さんを便宜上専門科に振り分けているだけで、人間の体は様々な科の病気を同時に発症します。
あらゆる疾患を診断、治療できるスーパーマンは必要ありませんが、どんな病気もある程度は診ることができる医師を養成する必要があります。
そこで、今から14年ほど前に「医師臨床研修制度」が始まりました。
医学部を卒業して2年間は、あらゆる科を順に1〜2ヶ月程度ずつローテーションして勉強しよう、ということです。
この2年の間にある医師を「初期研修医」や「臨床研修医」と呼びます。

一方、「初期研修医」や「臨床研修医」の、「初期」や「臨床」が抜けて、単に「研修医」となると意味はかなり曖昧になります。
2年間の臨床研修を終えて「○○科医」になっても、その科の専門分野についてはまだ研修中です。
したがって、3年目以降の医師も「研修医」と呼ぶ病院はあります。
しかしこの呼び名だと、卒後2年以内の「初期研修医」「臨床研修医」と紛らわしいので、「後期研修医」と「後期」をつけることもあります。
この時使うのが「修練医」「専攻医」「フェロー」です。
これらは「後期研修医」と同じ意味です。
コードブルー3rd SEASONのフェローである名取や灰谷は、コウノドリ(1期)の白川や下屋と同じ卒後3年目以後の年代だということです。



ただ、3年目以降その科の専門分野を学ぶにつれて、もう「研修医」と呼ぶのは不自然なくらい現場で動けるようになり、高い能力を身につける医師もたくさん出てきます。

その科の医師として十分信頼して良いのに、「研修医」という呼び名だと患者さんの不安を誘う可能性があります。

そこで、3年目以降は「研修医」という呼び名を使わない病院の方が多いです。

この時使うのが「修練医」「専攻医」「フェロー」です。

これらは「後期研修医」と同じ意味です。

コードブルー3rd SEASONのフェローである名取や灰谷は、コウノドリ(1期)の白川や下屋と同じ卒後3年目以後の年代だということです。
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