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古文の質問です。
二方面敬語は必ず謙譲語+尊敬語の形になるのですか?
また訳出の際は二重敬語とならないようにどちらか一方(謙譲語か尊敬語のみ)を訳すのですか?
以前、古文の授業で二重敬語の訳出の際は1つの敬語にまとめて訳出するように教わったので…
不安です。
どなたか、教えてください。お願いします。

A 回答 (3件)

二重敬語とは、尊敬+尊敬、謙譲+尊敬の二種のことです。

前者は超貴人に対する最高の敬意を直接表現します。後者は超貴人に関係する他の人物の動作を下げ、さらに超貴人本人を上げる尊敬語を加えて超貴人への強い敬意を表現します。この場合、見かけ上二人の人物を上げたり下げたりするので、二方面敬語と呼ばれます。
ただし、謙譲語は動作主を下げること自体が目的ではありません。そうすることによってその動作を受け取る人を高めるのが目的であり、とても手の込んだ間接的な敬意表現です。それで超貴人の前で誰かが下げて表現されたとしても気分を害することはありません。また直接にやたら褒められるのは眉唾な感じがしますが、間接的にそれをほのめかされると、コイツなかなかヤルな的に超貴人を納得させることが出来るかも知れません。とても老練な敬意表現のやり方です。

二方面の敬語の構造と目的が分かれば、授業で習った内容は自然とお分かりかと思います。古文の場合、二方面敬語は必ず謙譲語+尊敬語の形になります。ただし敬意の方向は超貴人ひとりを対象とします。当然、尊敬語のみを訳出すれば十分です。
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この回答へのお礼

とても分かりやすい説明をしてくださり、ありがとうございました。

お礼日時:2018/08/28 17:14

一部削除願います。


(削除)当然、尊敬語のみを訳出すれば十分です。

例えば、人物Aが天皇に物を「奉り給ふ」というような場合、「差し上げなさる」と訳出しますので、謙譲語も尊敬語も訳出することになります。

>以前、古文の授業で二重敬語の訳出の際は1つの敬語にまとめて訳出するように教わったので…
ここの「二重敬語」は二方面ではなく先述の「尊敬+尊敬」のことを指していると思います。この場合なら尊敬1つで訳出できますが、二方面は別物ですので、きちんと分けて考えましょう。
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すでに文科省の国語審議会は敬語の分類を変えました。

ですから厳密に「謙譲語+尊敬語」とするのは危険でしょう。単純に言えば自分を下げ、相手を上げるだけです。
二重敬語として訳さないのも現代語の約束であるだけで、逐語訳では二重敬語として訳す必要が出て来る場合があると思います。
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この回答へのお礼

丁寧なご回答ありがとうございました

お礼日時:2018/08/25 20:24

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