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検定の帰無仮説の立て方について混乱していますので
どうかご教授ください。

帰無仮説は常にA=B(等しい)とすると考えていいのでしょうか?

帰無仮説:A>BもしくはA<B
としない理由がわかりません
「=」でなくても良いように思えるのですが
Aが大きいか小さいかわからないとうことでしょうか?
初歩的な質問ですがよろしくお願いします。

あまり専門的なご説明をして頂いても理解できませんので
ザックリとしたイメージを伝えていただければありがたいです。

A 回答 (5件)

企業でSQCを推進する立場の者です。

博士(工学)です。
#1さんの繰り返しになると思いますが、補足と言うことで・・・。

> 帰無仮説は常にA=B(等しい)とすると考えていいのでしょうか?

違います。A>BもしくはA<Bもあります。


・検定では、積極的に言いたいことを「対立仮説」にします。
・もし有意になれば、対立仮説は「第一種の過誤α」のもとで積極的に言えます。αは有意水準とも言います。
・ところが「対立仮説」がA≠Bのとき、もしそれが有意にならなかったとしても、「差が無い」と言ってはいけません。(ネットにはこう言っている輩もいますが信じないでください)
・#2さんも書いてみえますように、正しくは「差があるとは言えない」というのが結論です。何とも歯がゆいです。
・なぜ、このとき「差が無い」と言いきれないのかは、「第二種の過誤β」があるからです。私は若い頃「ぼんやり者の誤り」と学びました。
・そこで、ジェネリック医薬品のように「差が無い」ことを「積極的に」言いたいときは、「差が無い」ことを対立仮説にするのです。
・「A=B」が対立仮説になります。
・このとき、対立仮説の排他事象「A≠B」「A>B」が帰無仮説になります。#1さんが書かれていることです。
・これらをそれぞれ「同等性の検定」「非劣性の検定」と言います。

以上より、「帰無仮説は常にA=B(等しい)とする」は間違いです。
詳しくは、医薬系のテキストに書いてあります。

ところで、
・仮説H(ハイパーセセス)の添え字は、ネイマン・ピアソンの頃は帰無仮説はHo(小文字のオー)だったんですよ。
・今はH0(ゼロ)です。ナル・ハイパーセセスです。
・対立仮説は、H1、H2というように連番を振ります。
・でも、このようにたくさんの仮説を検討するときは「多重比較」「多重検定」と言って、むやみに有意になる可能性があります。
・有意水準αとは、もし差が無くても差があると言ってしまう確率、危険率ですよね。「あわて者の誤り」とも言います。ですから、全く差が無くても、たくさん検定すれば一定割合で有意になるのです。
・そこで有意水準を調整するなどの方法が採用されます。有意水準を調整するのはボンフェローニの多重比較です。そのほかに、ダネット、テューキーなどがあります。

α、β、重要です。
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この回答へのお礼

kamiyasiro様
丁寧なご説明ありがとうございました。
検定の奥の深さを再認識しました。
この程度のことで悩んでいて恥ずかしいです。
ジェネリックの例はとてもわかり易く参考になりました。
教えていただいたことが現段階では私には全ては理解できませんが
イメージは掴めましたので学修できるよう努力致します。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2018/11/08 21:48

#4です。

ご質問者は心の広いお方です。

ご丁寧にありがとうございました。

こんなコメントを頂けるとは思いませんでした。これに甘えてお願いがあります。「ベストアンサー」を付けないで下さい。識者の間では、「知らないから質問しているのに、その人がベストアンサーを決めるシステムは危険」と問題視されているのです。言いかえれば、誤答にベストアンサーが付いているケースが非常に多いんです。特に回答を量産している方は誤答も多いし、誤答を指摘すると逆切れするような方もみえます。

世間にはベストアンサーを参考にする方も多いです。そういうことも考え、ベストアンサーを付けないのが良いと思います。
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#3です。



お節介ですが、「奥が深い」とか言ってみえますが、本当は帰無仮説の意味が分かってみえないようなので、再コメントします。本当にお節介ですみません。

#1さんと#2さんが言ってみえることが違うって、分かりますか。

#1さんは、「否定したい仮説が帰無仮説」と言ってみえます。
#2さんは、「確率計算できる仮説が帰無仮説」と言ってみます。

私(#3)は、#2さんの回答が出てこなければ、口を出すつもりはありませんでしたが、#1さんの回答が正しいと思っているので、ご質問者が#2さんの回答を受け入れた時点で訂正が必要と思い、言葉を変えて「積極的に言いたいことが対立仮説」と書きました。

私としては、なぜ厳密に「否定したい仮説が帰無仮説」「積極的に言いたい仮説が対立仮説」なのか、α、βの過誤の説明を交えて書いたつもりです。
そして、「A=B」の帰無仮説が採択されても「同等」だとは言い切れないので、「同等」だと言いたいときは「A=B」を対立仮説にした「同等性の検定」をしなければなりませんよ。その時は#1さんが書いてみえるように、必然的に、対立仮説の排他事象(#1さんは「逆」と書かれましたがミスだと思います。逆は逆・裏・対偶で使われる用語です。)が帰無仮説になるのですよ。と説明しました。

その意図を汲んで下さいね。回答はみんな一緒じゃないんです。
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この回答へのお礼

ご丁寧にありがとうございました。

お礼日時:2018/11/11 13:29

「検定」とは、要するに「ある仮定をおいたときに、検定対象の事象が起こる確率はどの程度か」を調べるものです。


「よく起こること」なのか、「統計誤差を考慮しても、めったに起こらない」ことなのか。その判定ラインが「有意水準」です。
「有意水準」が5%の場合には、「検定対象の事象」が「確率5%未満」でしか起こらないなら「めったに起こらないこと」として「棄却」するのです。(これは単なる判定基準なので、「有意水準を1%とする」とか「有意水準を10%とする」と決めて検定を行います)
(逆に、「得られた事象」が「確率5%以上」で起こるからと言って、「必ず起こる」「帰無仮説は正しいと言える」というものではないことは理解していますよね?)

上に書いた「ある仮定をおいたとき」が「帰無仮説」であり、必ずしも「A=B(等しい)」である必要はありません。ただし、確率計算をするので、「確率計算しやすい」ものにしておくのが便利です。
例えば、あるグループの身長データがあるときに、このグループが日本人かどうか調べるには、「このグループが日本人と仮定」して、日本人の身長データ(平均、分散)を使って検定できます。つまり「A(このグループの身長)=B(日本人の身長)」として、日本人という母集団からこのグループの人数を任意に抽出したときに、その身長データとなる確率が計算できます。
これを「A≠B」とか「A>B」「A<B」としたら、何も計算できません。「このグループは日本人ではないと仮定」したら、どんなデータを使って確率を計算しますか? 

このように「A=B(等しい)」の場合でないと確率が計算できないケースがほとんどなので、帰無仮説を「A=B(等しい)」のタイプにすることが多いのです。
なので、棄却(否定)したい命題が「A=B(等しい)」という形式のものではなく、かつ「A≠B」とか「A>B」「A<B」とした場合の確率計算ができるのであれば、帰無仮説を「A=B(等しい)」とする必要はありません。

「検定」とは何をしているものなのかを理解すれば分かると思います。
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この回答へのお礼

yhr2 様

早々のご回答ありがとうございました。
分かりやすいご説明でだいぶスッキリしました。

>>「検定」とは何をしているものなのかを理解すれば分かると思います。

帰無仮説の立て方ばかりに気を取られていて
根本的なことを忘れていました。

練習問題を重ね理解を深めていきたいと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2018/11/07 12:53

「帰無仮説」というのは「最終的に否定したい仮説」なので, 本来は「検定によって示したい仮説」の逆となります. なので A≠B を示したいならそれに対する帰無仮説は A=B だし, A>B を示したいなら A≦B を帰無仮説として設定することになります.



ただし
A≧B であることは事前にわかっているので, A>B であることを示すために A=B を帰無仮説にする
というパターンもあります. このパターンを見慣れているからの質問かな?
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この回答へのお礼

Tacosan 様
早々のご回答ありがとうございました。

>> A≧B であることは事前にわかっているので, A>B であることを示すために A=B を帰無仮説にするというパターンもあります. このパターンを見慣れているからの質問かな?

そうなんです
いろんな書籍をみてもこのパターンで理由を解説しているモノが少なく
(理解不足もあり)書いてあることを鵜呑みにするしかないのですが

どうして帰無仮説がA<BではダメでA=Bでないとイケないかが
気になって仕方がなかったのです。

お礼日時:2018/11/07 10:34

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