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平成21年に同居していた女に包丁で斬りつけられた男性がフライパンを用いて反撃したところ、女の方が死亡した事件がありました。裁判の結果は過剰防衛で男性は有罪となりました。
一方、平成24年に男にバッグを奪われた女性が行き止まりに突入した犯人に追いつき、犯人の指を噛みちぎってバッグを取り返した事件がありました。この場合、被害者の女性は正当防衛が認められました。一方の犯人は指のないまま逃走し、警察が犯人が訪れてないか病院を捜査したり、全国に指名手配するなどしていました。結局犯人は今も逃走中です。
ここで質問があります。

⑴過剰防衛か正当防衛は性別で決まることもあるのですか?上の事例だと殺されそうになって反撃したら過剰防衛ておかしくないですか?

⑵2つめの事件の犯人がもし捕まって、指のことを訴えたらどうなるのでしょう?自分としては犯人が負けてほしいですが。

⑶指なし犯人が捕まったらどのような判決が下されると思いますか?

回答よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

正当防衛は刑法でこう定められています。


第三六条
1 急迫不正の侵害に対して、自己又は他人の権利を防衛するため、やむを得ずにした行為は、罰しない。
2 防衛の程度を超えた行為は、情状により、その刑を減軽し、又は免除することができる。

1項が正当防衛で,2項が過剰防衛です。
どんな行為をしたら1項になり,どこまでなら2項になるのかという明確な基準はありません。

ですから,フライパン事件で「殺されそうになって反撃したら」という結果だけでは判断はできないのです。
相手に殺意があったのか,現場の状況が「急迫不正の侵害」と言える程度のものだったのか,殺すまでする必要があったのか,男女間の体格の差はどれくらいだったか,というふうに1の要件全てについて吟味されていきます。
同様なフライパン事件があったとしても,また違う結論になることもあるということです。

指なし事件は,男に対しては,強盗,窃盗などが考えられますが,バッグの奪われ方によって異なってきます。
女性に対しては,噛みちぎった態様がどういうふうに行われたのか等々によって,2が成立するかどうかが検討されるものと思います。
.
刑法犯はどんな行為が犯罪として成立するのかは,概ね決まっているのですが,この正当防衛条項は「罪が成立しない」ことを定めているものですので,個々の事件ごとに具体的に判断されていきますから,一律にはなかなか言えないというところがあります。
また,相手が死亡してしまったような事件は,結果が重大なことから,なんだかんだと言って正当防衛を認めない傾向にあります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2018/11/17 10:56

⑴過剰防衛か正当防衛は性別で決まることもあるのですか?


  ↑
ありますよ。
正当防衛、過剰防衛で最も問題になるのは
防衛行為が、やむを得なかったかどうかですが、
その判断資料として、性別や幼老の区別は
実際にもなされています。

男なら、過剰防衛だが女性だから正当防衛
ということは十分に考えられます。

老父が棒で攻撃したのを、屈強な若者が斧で
防衛したのを、過剰防衛とした判決が出ています。




上の事例だと殺されそうになって反撃したら
過剰防衛ておかしくないですか?
  ↑
実際問題として女性が包丁で男を殺すのは
難しく、やむを得ない行為だったとは言えない
としたのでしょう。

柔術の達人による素手の攻撃に対し、ナイフで
防衛し殺した、という事例では正当防衛を
認めています。

このように、正当防衛の判断はケースバイケースに
なる場合が多いのです。




⑵2つめの事件の犯人がもし捕まって、指のことを訴えたらどうなるのでしょう?
自分としては犯人が負けてほしいですが。
  ↑
刑法で正当防衛が成立するのであれば、それは
無罪ですし、民法の不法行為も成立しない
はずです。



⑶指なし犯人が捕まったらどのような判決が下されると思いますか?
   ↑
事件の詳細が分からないので、確かなことは言えませんが
事後強盗になると思われます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2018/11/10 18:16

⑴過剰防衛か正当防衛は性別で決まることもあるのですか?上の事例だと殺されそうになって反撃したら過剰防衛ておかしくないですか?


A、この場合は正当防衛より男性の殺意が立証されたと言うこと。
殺害状況を見て殺す必要が無いと思われたのでしょう。
自分よりも筋力が弱い相手が包丁を持って襲ってきたとして、フライパンを持ち腕や背中を攻撃したら戦意は喪失します。
逆に本当に包丁で襲ったのかも疑問です。
裁判での男女差別はかなりありますよ。

⑵2つめの事件の犯人がもし捕まって、指のことを訴えたらどうなるのでしょう?自分としては犯人が負けてほしいですが。
A、これは正当防衛の可能性が高くなります。
必死になり、無我夢中でしかも男性からバックを守るためなら問題ありません。
男性は窃盗や暴漢容疑になります。

⑶指なし犯人が捕まったらどのような判決が下されると思いますか?
A、上記記載
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2018/11/10 10:25

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