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アメリカの警察組織について
24を見ていて気になったのですが、シーズン1だけでも普通の警察・CIA・FBI・国防総省・シークレットサービス・CTU(架空)など色々出てきていました。
ここまで組織が多いのは国が大きいからでしょうか?それとも知らないだけでしっかり住み分けがされており、それぞれに名前をつけただけでしょうか?

それぞれの住み分けのわかりやすい覚え方等ありましたらぜひ教えてください。

A 回答 (2件)

西部劇では悪徳保安官が幅を利かす物語が普通でした。

現在でも警察組織は、州単位であり、警察組織の長は選挙で選出されます。従って警察のトップは、地方の首長とは切り離されません。つまりセットなのです。そんな訳で、警察は州を越えての警察活動は出来ません。

大恐慌と禁酒法は、裏世界の組織を一変させます。シチリア発祥のマフィアは、この時期強力は犯罪組織を作り上げて猛威を振るいます。そしてそれ以外の犯罪者も、自動車や列車、航空機と順次発達する交通を利用し、州をまたがり犯罪を犯します。それで出来たのが、連邦を自由に捜索できるFBIの創設です。地方のシェリフに対して、それ程の力の無かったマーシャルの増強です。

CIAは、第二次大戦後出来た情報組織で、米国内の捜査には権限が元々ありません。しかしスパイを匿うセイフハウスの運営等米国内でも活動が必要であり、逸脱した行動も時にはあるようです。米国内の州を越えた犯罪はFBIが担当します。勿論スパイの摘発もこの中の重要な案件です。

シークレットサービスは、南北戦争当時の偽造紙幣取り締まりから始まったそうですが、ついでに大統領警護も任務の一つとなっていた財務省の機関でした。しかしあの同時テロの結果、国土安全保障省創立と同時にこれに移管され、現在に至っています。

これとは別に国防総省は、NSA,DIA組織その他と言った組織があり、独自に活動しています。軍隊組織の中の部局なので、一番手荒な行動をとるとも言われます。

これらの組織は、すみわけ等出来る訳もなく、各所で重複した行動となるようで、連携は良くないようです。しかし凡そ次の区分は存在するようです。

①警察:州単位で活動する警察。州をまたいでの活動は禁止されている。州内の治安を維持する。
②FBI:連邦警察として州をまたいで活動する。場合によっては、国際間の活動もあり。
③CIA:基本的には情報局であり、米国内の警察権は無い。主に外国の情報収集に携わる。外国の反米組織の排除と監視にも当たる。
④国防総省:軍事的な外国と国内の安全を確保する。軍事力の裏付けがあり、機密性が高い。多くの面でCIAと重複する面がある。
⑤シークレットサービス:主に大統領の警護とその情報収集に携わる。
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アメリカの警察組織がいろいろあるのは


・州政で連邦政府だから
・アメリカの組織は原則「自治」だから
です。

日本は都道府県に分かれていますが「法律」は国が作ります。都道府県や市町村も法律を作れますが、それは条例といわれます。法律は「全国一律」です。
アメリカの「法律」は州が決めることになっています。日本と同じレベルの国家は州なのです。だから州によって死刑があったりなかったり、車の免許や成人年齢なども州によって異なります。

では大統領や連邦議会、FBIなどは何をしているかというと「各州の委託を受けてアメリカ全土レベルでやるべき国防や安全管理をしている」のです。

まずこれが第一点

もう一つ、日本と全く異なるのが「政府組織」の有り方で民生の自治組織という部分です。
アメリカは元々何もないところを開拓していった国なので、開拓している最先端の西部地域などには行政機関がまったくありませんでした。日本のように昔から貴族や武士が居て城があるような国とは全く異なるわけです。

作ったばかりの街に行政機関を入れようとしても大変なので「とりあえず自分たちで行政ができるようにする」仕組みができ、町内会組織がそのまま市役所みたいな機能をもっていたのです。警察も「警察署長を選挙で選んで、その人が部下を任命して警察署を作る」と言うやり方でやっていました。この選挙で選ばれる警察署長が「保安官」なのです。

さすがに現在はニューヨークやロスアンゼルスのような大都市は選挙で選ぶことが難しいので、市役所が警察署を作って治安維持をしています。しかし警察つまり「悪い人を捕まえることが一般市民で出来る(だから保安官は選挙で選べる)」という原則はあるので、日本のように「司法行為は原則警察という役所しかできない」というものとはまったくことなるわけです。

となればほかの役所なども「自分の管轄で起こる悪いやつらは自分たちで捕まえて何が問題なのか?」ということになるわけです。(日本でも入国管理官は不法入国者を逮捕することができますし、麻薬捜査官や海上保安官はそれぞれ逮捕権限をもっていますが、業務範囲はかなり限られています。)

なので「必要と思えばいくらでも警察類似組織ができてしまう」のがアメリカなのです。だから「ニューヨーク州都市交通公社警察」という鉄道会社が組織した「完全に民間の従業員が警察業務を行う組織」すらあります。これも逮捕権を持つ警察といえます。アメリカドラマのFIVE-0が「ハワイ州知事直轄の特別捜査班」なのも、実際にそういう組織を警察とは別に作ることが可能だからです。

だからまず普通の警察組織も
・州の中でも大都市の警察署や郡警察や保安官事務所などがある。しかも一部地域がかぶっていたりする
・州を跨ぐ治安組織は連邦政府がいろいろ作る。各州の警察や保安官事務所などと連携して事件を捜査するのはFBI
などがあります。他にもありますが、覚えきれないと思います。
参考 アメリカ合衆国の警察
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1 …

CIAは実は国内では仕事ができません。あくまでも国外で諜報活動を行う機関です。ただまあそうはいっても「国内にいる外国の活動家やテロ組織を監視する」こともやっています。

国防総省は国軍(アメリカには州ごとの州軍と国軍がある)です。
軍というのはどこの国でも「軍人が犯罪を行った時に調べて裁く組織」を持っています。つまり軍警察と軍裁判所があるのです。アメリカドラマNCIS(海軍犯罪捜査局)は実際にありますし、陸軍に同様のCIDと言う組織があります。

シークレットサービスは今は「アメリカ合衆国国土安全保障省:DHS」の中にあります。大統領の警護などが主な仕事で、DHSはテロ防衛対策なども行います。
24のCTUはシーズン5で一時期DHSの下になりましたね。

日本は中央集権国家なので、すべての業務と権限が霞が関にありますが、アメリカは州と連邦政府に分かれているうえに「民間レベルでも警察業務ができる」ので複雑怪奇なのです。

蛇足ですが、アメリカ人が「銃を持つ権利」を手放さないのは「自分たちでも警察業務ができるし、その歴史がアメリカ開拓を支えた」という自負があるからです。
アメリカ合衆国憲法修正第2条「規律ある民兵は自由な国家の安全保障にとって必要であるから、国民が武器を保持する権利は侵してはならない」の「民兵」とはつまり「自治運営する能力がある一般市民」ということなのです。
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