プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

重力異常には、地形補正、フリーエア補正、ブーゲー補正があると習いました。ただ、どの本もこの順番で記載されています。

地形補正:(ジオイドから高さhまで均一な物質があると仮定した重力値にしましたよ。)

ブーゲー補正:(ジオイドから高さhの物体の影響を取り除きました。高さhに宙ぶらりん。)

フリーエア補正:(高さhからおろして、ジオイド上での重力値にしますよ。)

という方が、何となくわかりやすいのですが、なぜどの本もフリーエア補正が先に来ているのでしょうか。

A 回答 (2件)

「gravity anomaly」を「重力異常」と訳す用語は不適切ですね。

明らかに「abnormality」と混同していますね。
「gravity anomaly」は、理論値と実際値の違い、偏差のことです。学術用語としては「重力偏差」とでも訳すべきだったのでしょう。
・anomaly:例外、特異、均一でないもの
https://dictionary.goo.ne.jp/word/en/anomaly/

ご質問の件ですが、認識が間違っています。書くなら

フリーエア補正:(ジオイドから測定点の標高hまで「均一な物質」があると仮定した重力値にしましたよ。ここでは地形の山谷は考えず、その地点の標高だけを考慮。)

地形補正:(山谷の地形を考慮して、測定点の標高より高い地形を削り取り、低い地形を「均一な物質」で埋めて、「その標高の平原地球」を仮定した重力値にしましたよ。)

ブーゲー補正:(ジオイド上からその標高までの「均一な物質」の影響を除去した重力値にしますよ。高さhに宙ぶらりん。)

ということではないかと思います。

>ただ、どの本もこの順番で記載されています。

そうですか? 「フリーエア補正」が最初に来ていませんか?
いずれにせよ、最終的に求めたいものが「ブーゲー補正」なので、「ブーゲー補正」が最後に来ることは変わらないでしょう。

いずれもあくまで「ある標高(地球中心からの距離)」の地点での「標準的な重力、正規化した基準重量」を算出するものであって、質問者さんが書かれた「高さhからおろして、ジオイド上での重力値にしますよ」という概念はあり得ません。ジオイド上の重力値は「理論的に求まる正規重力値」であり、「重力異常」(重力偏差)自体がそれとの「偏差」という定義ですから。

↓ 参考サイト
https://gbank.gsj.jp/gravdb/pub_map/reference.html
    • good
    • 0
この回答へのお礼

幾つかの勘違いを正していただき、ありがとうございます。ジオイド上の重力を求めても仕方ないですね。
高さの補正 → 物質の補正 → 物質を無くす、という流れでよろしいでしょうか。
順番については、自分が高校のときの教科書と最近読んだ本とが同じだったので、ついどの本も、と言ってしまいました。すみません。

お礼日時:2019/03/06 22:52

> なぜどの本もフリーエア補正が先に来ているのでしょうか。



このサイトでは、
http://www.geod.jpn.org/web-text/part2/2-2/index …

補正の説明を主に考えているか、地球観測のことを説明し、観測値と重力異常のことを説明した方がわかりやすいのか、そういう視点のこともあって、いろいろな説明があるのではないかと思います。 どの本もフリーエアが先ということはないのだと思いますが、回転と重力観測という点で考えると、観測地の高度を補正するという説明は、素直に分かり、一番先にやってしまうのも、良いのではないでしょうか。
地球の重心からの距離が変わると引力の大きさが変わる。ジオイド面からの高度が1m高くなると、重力は約3×10^-6m/S^2小さくなる。このような高度の影響を取り除くために ある測定点Pでの重力の実測値gを,その地点のジオイド面上の点Qに高度hだけ下げた値g0に補正する。このような補正をフリーエア補正(高度補正)という。
「観測点Pとジオイド面の間に物質がない場合(空中)はフリーエア補正のみでよい」からです。 イメージしやすいでしょう。
「3つの重力異常の補正」の回答画像2
    • good
    • 0
この回答へのお礼

図入りで、また、視点の違いについてもご指摘くださり、ありがとうございます。
先の方にも申しましたが、自分の読んだ本だけで順番を決めつけてしまいました。すみません。
最近の教科書はカラーできれいですね。

お礼日時:2019/03/06 22:55

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!