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ヒュームの物価正貨流出入機構論って何ですか?

A 回答 (1件)

金本位制のもとで、自国と外国との間の貿易収支のアンバランス(対外不均衡)がどのように調整されるかについての簡単な理論。

いま、自国が貿易収支が輸出より輸入のほうが大きくて、赤字を出していたとする。すると、その赤字額に相当する金(カネではなくキン)が国外に流出するので、国内の通貨供給量が収縮し、物価が下落し、輸入が減り、輸出が増えるので、貿易赤字が縮小し、均衡に向かう。反対に、輸出が輸入より大きく、貿易黒字が出ている状態の下では、金の流入、国内の通貨供給量の拡大、物価の上昇が生じ、輸入の拡大、輸出の縮小が生じ、貿易黒字が小さくなり、均衡に向かう、というものです。このように、対外均衡は金の流出入を通じて自動的にもたされるという理論。ヒュームはアダム・スミス(経済学の父といわれる)と同時代人の英国の哲学者。
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