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ある講習会で、N値の評価として次の文章が強調(アンダーライン)されていました。
「同じN値であっても砂地盤と粘性土地盤では土の強度が大きく異なり、土の種類を意識してN値の値を評価する必要がある。一般的には々N値であれば砂層に比べて粘性土の強度が大きく、・・・・」 質問タイトルに示すことが記述された文献や資料など教えてほしい。本当なんでしょうか。
 穿った見方をすれば、標準貫入試験やスウェーデン式サウンデイング試験などから得られた得られたN値(換算N値も)だけで砂質土として告示1113号2項に基づいて許容応力度(許容支持力度)を算出すれば法的にも安全側の数値が得られることになると思います。

A 回答 (1件)

>一般的には同じN値であれば砂層に比べて粘性土の強度が大きい


砂層というのは砂質土の誤記とします。また、強度とは、通常は剪断強度を指しますが、今回は許容支持力のこととします。
ここまでを、用語に関する前提とします。
で、講習会の文章ですが、おそらくは、「戸建住宅くらいの荷重並びに基礎寸法」かつ地盤が悪い を前提とした発言と思われます。

いちおう。
建築基準法施行令93条における長期許容応支持力は
密実な砂質土 200kN/m2  堅い粘性土 100
緩い砂質土(液状化しない)  50kN/m2  粘性土 20
であって、素直に読むと砂質土のほうが強いです。
だからこその疑問と思うが.....

実際は、N値の大まかな値は
密実な砂質土 N=30  堅い粘性土 N=10
緩い砂質土(液状化しない) N=15  粘性土  N=2(長期許容応支持力20って、人間が歩けるか怪しいレベル。)
前後となり、砂質土と粘性土でN値を合わせ、かつ、地盤が良くなかったら、「告示1113号2項の3つの式のうち1つめ」で計算すれば、確かに、粘性土のほうが許容支持力が大きくなります。
よって、講習会で、間違ったことは言っていないと思うけど、
「告示1113号2項の3つの式のうち1つめ」(テルツアギーの支持力公式)では、N値が同じでも

粘性土(φ=0、C=それなり=6~10N):ベタ基礎にして幅を広くしたり、根入れを深くしても許容支持力はあまり増えない。砂質土(C=0、φ=それなり=15+(20N)^0.5):幅を広くしたり、根入れを深くすると許容支持力はガンガン増える。よって、砂質土のほうが許容支持力が大きくなる場合がある。
幅が狭く根入れが浅い場合で、本当は粘性土なのに砂質土で計算してしまった場合、普通に持つところを持たないと判断し、地盤改良という余分な費用を施主に強いる。
という状況に陥ります。
よって、
>砂質土として許容支持力を算出すれば法的にも安全側の数値が得られる
条件次第でそうではない場合がある(戸建住宅なら、そんな場合無いかも。)し、いくら法的要件を満たしているからと言って、余分な費用を施主に強いることは如何なものか。コスト把握力ゼロ、というふうに評価されることは覚悟のうえで、砂質土の式を使ってください。
ちなみに、N=5の砂質土だと、液状化判定が必要であり、液状化したら強度ゼロとなるため地盤改良必須(根入れを深くしてもダメ。)、N=5の粘性土なら普通に持つ
というような場合があるので、コスト把握力ゼロ、という評価は仕方ないです。
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この回答へのお礼

masa2211様、非常に詳しく有難うございました。参考にさせていただきます。
質問の前提を明確にしなかったので失礼いたしました、本引用は「建築士定期講習 2019度」からです。ご承知とは思いますが「一級建築士・二級建築士・木造建築士」でかつ建築士法の規定により、建築士事務所に所属する建築士は本講習の受講を義務付けられています。3年毎に13,000円を払って受講する講習会です。このレベルの講習会としては、説明内容の適用範囲や引用先などを明記されないようではいかがかなと思い投稿いたしました。貴重なご意見有難うございました。
 補足 小規模建築物基礎設計手引き1988には、「一般的には同じN値であれば砂層に比べて粘性土の強度が大きく」を示すような内容の表がありましたが小規模建築物基礎設計指針2008の改定では削除されています。

お礼日時:2019/09/01 14:10

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