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太陽光発電は環境にやさしいと言われています。本当にそうでしょうか?
使用するシリコンパネルの製造には大量の電気エネルギーを消費します。パネルの設置や30年と仮定した耐用年数、廃棄コストなど総合的な計算して消費電気エネルギーに換算すると、それらは総発電量より多くなるという研究レポートがあると聞きました。しかもそれは大学や専門的な研究機関からのもので、科学的で信頼できるそうです。
実際に日本やアメリカ、欧米諸国など先進国では、太陽光発電は環境に優しいといいながら国家プロジェクトのような形で普及させる政策をとっていないことに、私は納得できます。普及させればさせるほどコストがかかり、環境への負荷も大きくなっていきます。
もちろん太陽光発電の技術や研究の意義はあります。また一般の人々に環境意識を持たせるための啓発活動として、太陽光発電のメリットを説明することには意義があるでしょう。でも一部の評論家やエコ推進者たちが、テレビや自分の本で環境にやさしいと強調したり普及を訴えたりすることは、私は違和感を感じます。彼らはある程度の専門知識を持っているはずだから、このような事実を知っているにもかかわらず、そのように言っているような気もします。みなさんはこのことについてどう思いますか?
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
自然エネルギーの利用とは言え、それを利用する際に、工業技術や人工エネルギーを多用していることは確かで。
あるいは自然エネルギーは、人工的に算出するエネルギーに比べ、効率が著しく低いことも、間違いないでしょう。
ただ、化石燃料による発電や原発に比べたら、環境負荷が低いことは、「疑う余地はない」とも思います。
すなわち、自然エネルギーも環境負荷が低くないことや効率が悪いことと、人工エネルギーと比べて環境負荷がどうか?と言うのは、全く別の話です。
なぜ人工的に算出するエネルギーの効率が高いか?と言うと、まず膨大な熱エネルギーを発生させて、それを電気エネルギーに変換しているから。
またその結果、発電プラントは、高温,高圧に耐久することが求められ、ちょっと見当がつかないほど高額なプラントです。
自然エネルギーの設備とは、比較にならないでしょう。
更には、自然エネルギーは地産地消の小型設備が多いのに対し、人工エネルギーの産出は大規模で、送電設備も要すし、絶大な送電ロスも発生します。
それと日本の発電設備は、かなりメンテナンスが行き届いていますが、逆に言えば、このメンテナンスに要すコストやエネルギーもバカにならない。
火力発電設備は、確か4年に一度の法定点検だったかな?
原子力発電は、3基保有の2基稼働。
その結果、電力需要を安定的に賄うためには、休眠装置やメンテナンス中の装置を常に抱えており、それらを動かした際には、最大需要の2倍くらいの発電能力を持ってます。
だから、東日本大震災などでも、大きな電力不足などには陥らなかった訳ですが。
もっとも、私も太陽光発電をそれほど強く推進すべきとは思ってませんよ。
日本の電力需要を賄うには、日本中の建築物の屋根に、全て太陽光パネルを設置しても、足りるかどうか?と言う試算らしいので。
安定供給を考えた場合の余力まで考えれば、先進国の電力を、自然エネルギーで賄うなど、現時点では夢物語です。
しかし、それはあくまで現時点の話で、将来においては、膨大な太陽エネルギーの高効率利用への期待は高く、それも現実味を帯びてますし。
人類が宇宙空間に生息域を広げる際にも、太陽エネルギーの利用は有望です。
人類の科学技術の発展を促すためにも、現時点で太陽光発電技術を手放すことなど考えられず、むしろ高効率化の研究などを下支えすべく、それなりに普及させる必要があるでしょう。
議論の論点を整理していただいてありがとうございます。私はモヤモヤした状態でこの質問をしたので、問題点や疑問点が整理できました。太陽光発電や太陽熱発電には広い敷地が必要だということは、普及させるためには別の問題点が含まれていることがわかりました。将来は発電効率がもっと向上するだろうから…という点だけですべて良しと認めるのも違和感を感じます。どのくらいの可能性が、何年後ぐらいにというある程度しっかりした客観的な評価が無ければ。夢でなく。もちろんそれにも意見が分かれるでしょうが。
No.6
- 回答日時:
>将来はもっと効率の良い技術開発がされるだろうからというのも一理ありますが、ある程度の見通しや可能性があまりない中での議論も不毛です。
その見通しがあるというのが研究者の共通理解だと思います。現状は太陽光の利用効率は20%以下と言われていますし、過去のものはもっと効率が低かったわけで、それが改善された結果です。
>発電所レベルまで集約するのに広い面積(土地)が必要だと
それは、当初の質問で、あなたが指摘している「耐用年数、廃棄コストなど総合的な計算して消費電気エネルギーに換算すると、それらは総発電量より多くなる」という議論とは別の話ですよね?その広い面積が必要であることこそが「国家プロジェクトのような形で普及させる政策をとっていないこと」こそが、日本において国家プロジェクトとならない大きな理由ではないですか。また面積の問題であれば、建物の屋根の利用など小規模なものの数を増やす方策もありますし、水上に建設する試みもあります。国家プロジェクトでなくとも、大規模なものであればそれなり効果はあるんじゃないですか。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/201501 …
「パネルの設置や30年と仮定した耐用年数、廃棄コストなど総合的な計算して消費電気エネルギーに換算すると、それらは総発電量より多くなるという研究レポートがあると聞きました。」と言われても、それが研究者の間の共通認識とは思えません。計算の際の前提条件や計算方法によって結果は違ってきますし、百歩譲って、現状でそういう施設があるとしても、将来的にはそれが解消できるという見通しがあるんじゃないですか。
No.5
- 回答日時:
>しかもそれは大学や専門的な研究機関からのもので、科学的で信頼できるそうです。
(´・ω・`)
それ、ほとんどが否定的な人が作ったものだからさ、信頼性なんて知れてるよ。
というか、今の現状ではレポートの通りですが、十分に普及した場合を考慮したレポートにはなっていませんから。それ。
(いくつかのレポートを読んだことがあります)
いわゆる前提条件が甘いんですよ。自分に言わせればツッコミどころ満載。(理数系の現実派を舐めるなよ…ってところです)
そんなもんを信用しちゃうと数字に騙される愚か者と呼ばれちゃいますよ。
・・・数字に騙される例1・・・
愛知県は交通死亡事故者数が何年もワーストワンのランキングタイトル保持しています。
では、愛知県は危険なのかと言うと実はそうでは無かったりします。
・車両1万台当たりの死亡事故者数
・免許人口1万人当たりの死亡事故者数
・人口10万人当たりの死亡事故者数
は全国でもトップクラスに少ないのです。(ワースト40位くらい)
愛知県のホームページから
https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/26 …
(なお、交通死亡事故者数を減らすため愛知県はいろいろな施策をしています)
・・・数字に騙される例2・・・
白い車はよく交通事故を起こします。
しかし、走っている車の大半が白でしょ?一番人気がある色なんですよ。絶対数は多い。
車の色別に事故率を求めると、黒や赤などの濃い色の車のほうが明らかに事故率が高いのです。
(これ、数字を拾えませんでした…というか面倒なので拾いに行きませんでした)
・・・話を戻します・・・
あと、エネルギー云々の話だけど、
ずっと原子力発電を推進してきたのだから火力発電に切り替えて云々は目の前にあることにしか興味を示さない頭の弱い人の発想。
またこれから10年間原子力発電所を動かしてそのあと廃棄する場合と、今すぐに廃棄する場合。コストの違いはどのくらいある?
その発想ができない人がその10年間の事故のリスクを熱く語るんだ。てか、分かってるから事故のリスクしか語らないのかもしれない。
そんなわけで、【否定的な話】を前提として語る人に何を言っても無駄だよね。
前提を覆したらへそ曲げるだけでしょ。
回答ありがとうございました。否定的な人の話を鵜呑みにするのは危険だということですね。目の前の数字だけでなく、将来にも渡る社会資本のコストなど、もっと多くの要素を考えなければならないということですね。
No.4
- 回答日時:
たとえば、耐用年数を30年としても、そこで使えなくなったシリコンを原料として、再度太陽光パネルを製造すれば、コストは1回目よりかなり下がるはずですよね。
また、将来的に発電効率が改善されたりもするでしょう。そういったことまで考えれば、何が正しい計算なのかわかりません。また、そういった曖昧さは他の発電もあることじゃないですか。たとえば、核燃料にしても製造に必要なエネルギーは莫大ですし、原発の製造や、維持管理に必要なエネルギーも莫大です。>彼らはある程度の専門知識を持っているはずだから、このような事実を知っているにもかかわらず、そのように言っているような気もします。
本当にそうでしょうか。つまり、あなたが書いたようなことを言う専門家はいるでしょうけど、それとは異なる見解を持つ専門家もいるでしょう。見解が異なるのであれば、「このような事実を知っているにもかかわらず」ということにはなりませんし、それが事実であるかどうかもわかりません。
残念なことに、私は太陽光パネルが本当に社会資本としてコストパーフォーマンスがよいとか、国家プロジェクトレベルにして普及させるべきだという研究者の話を聞いていません。それも事実であるかどうかと反論されれば、私のこの話は終わってしまいます。将来はもっと効率の良い技術開発がされるだろうからというのも一理ありますが、ある程度の見通しや可能性があまりない中での議論も不毛です。
実際に、地上に届く太陽光エネルギー(電気に変換できる光エネルギー)は密度が薄く、発電所レベルまで集約するのに広い面積(土地)が必要だと、数式や測定値を紹介して私の大学の電気エネルギー工学科の先生が講義されていました。私は電気工学科の出身ですので、この講義を聞いたときに納得しました。
それに、いま中国企業が国家の後押しを受けて東南アジアや大洋州の国に太陽光発電を強く売り込んでいますが、コストの面でうまくいくのか疑問視している研究者たちがいるようです。どうなんでしょうか。
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