

No.1ベストアンサー
- 回答日時:
語源にはいろいろあります。
常にラテン語や中国語ではありません。例えばトウモロコシの語源はカリブの先住民のマイズ(又はマイス)がスペイン語に取り入れられ欧米語にも取り入れられました。わが国には16世紀末ごろ伝来していますが、当時の習慣で外国産を表す唐のモロコシ(穀類の一種)という意味でトウモロコシと呼ばれるようになりました。
同じようにヨーロッパでは先進の技術や製品とそれを表す言葉を自国語にするとき
ヨーロッパ文化の母体であるギリシャ・ローマのものとして(考え)ギリシャ語や
ローマの言葉(ラテン語)で呼びました。文化的に後進国だったヨーロッパの国々では進んだ文物はローマを通じて導入したわけです。そのローマはギリシャやエジプトに学んだことが多かったのですが、よほど専門家でなければ、その文物をもたらした直接の相手、この場合ローマ(ラテン語)でよかったわけです。わが国が中国に学んだ多くのことは、更に元をたどれば、インド、ギリシャまで到達することもあります。しかし、直接の輸入先は中国なので中国語の名前で受け入れたわけです。昔は外国産を現す言葉として、唐(カラ)天竺(インド)、朝鮮、高麗
等を物の名前の前につける習慣がありました。カライモ、チョウセンにんじん、コウライウグイス、天竺ネズミ。16世紀、ポルトガル人やスペイン人が宣教のため
日本に来た時は彼らの言葉から、合羽、バテレン、ビードロ、襦袢、キリスト、
カルタ、メリヤス、などたくさんの言葉を日本語に取り入れています。日本語起源の英語は津波、坊主、腹切り、侍、着物、盆栽、すし、改善など多数あります。
martinbuhoさま
回答いただきありがとうございます。
うーん、あまりみないだけで語源っていろいろあるんですね。勉強になりました。
キーワードはその言葉を表すモノやジョウタイの起源がどこかってことなんですね。
だからトウモロコシの原産地もカリブのあたりってことでよろしいんですよね。
No.7
- 回答日時:
0.「○○語の『××』が語源である」という言い方は、必ずしも厳密には区別できませんが、二つの意味を含んでいます。
第一に、「祖語である○○語に『××』という言葉がある」ということです。つまり、「現代語の『悲しい』は平安語の『悲し』から来ている」という場合です。
第二に、「○○語の『××』からの借用語である」という意味です。例えば、「日本語の『コンピュータ』は英語の『computer』から来ている」という場合です。
1.ラテン語は、その2つの意味で特別な地位を占める言葉なのです。
第一に、スペイン語・フランス語・イタリア語などの世界の主要な言語の祖語なのです。すなわち、ラテン語とイタリア語の関係は、平安語と現代語の関係と、まあ同じなのです。(英語やロシア語などはラテン語を「祖語」とはしません)
第二に、世界の中心であったヨーロッパ各国語が高級語としてラテン語を借用しているということです。これは、ローマ帝国の文化的優位性に由来し、今までも指摘される通りです。(この意味では英語もロシア語も該当します)
2.ラテン語には、もうひとつ「資料が残っている」という大きなアドバンテージがあります。
語源というのはなるべく古く遡りたいのですが、原則としてその時代の資料がないとどうしようもありません。例えば、「アジア」という言葉はラテン語よりさらに古くアッカド語まで遡れます。しかし、それは偶々、その言葉につきアッカド語の資料が発見されているためです。その点、ラテン語は幾らでも資料が残っているのです。
なお、資料が残っていなくても、系統の同じくする別々の語から、祖語を推定する方法も一応はあります。「インド=ヨーロッパ祖語」がその例です。ただし、この方法は限界があり方法論的にも批判があるため、よほど確実でないと普通の辞書には載せません。
要するに、ラテン語以前の語源は研究はされていますし、もちろんあったでしょうが、確実な資料がなかなか無いので、あまり普通の辞書には載せられないのです。
3.ところで、「語源といえばラテン語」というの英語について仰られるのでしょうが、英語というのもまた特殊なのです。
英語の祖語はラテン語ではありません。英語は「中期英語」「古英語」と遡り、ドイツ語・ノルウェー語などと同じくゲルマン系の言葉を祖語としています。ゴート語など、かなり資料も残っているので、普通の辞書にも「ゲルマン基語」として載せられていることがあります。
ところが、ノルマン・コンクエストによりイングランドがフランス語を話す人々によって征服されると英語の単語のかなりの数が古フランス語に置き換わりました。そして、フランス語はラテン語を祖語としますので、英語の単語の語源はかなりラテン語なのです。
そして、それに加えて借用語としてのラテン語がありますから、英語のかなりの部分はラテン系なのです。したがって、英単語の語源といえばラテン語なのです。
ちなみに、英語と同系のドイツ語はラテン語を祖語としませんし、学術語としても意識的にラテン語を使ってないところもあり、多少フランス語の影響がありますが、ラテン語に遡らない場合が多くなっています。
4.日本語の語源として中国語があげられるのは、中華帝国の文化的優位性に基づく「借用語」としてのものです。
sukemasa様
お返事ありがとうございます。
やはり資料が残っているかっていうのが重要なんですね。
ではなぜラテン語の資料はたくさん残っているのかフシギでもありますが、
ともかくお答えいただきありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
martinbuhoさん、他人の書き込みが横取りかどうかはしりませんが、しかし
[aqua]に関する貴方の記述などについては、まだ世界的に承認をされた学説ではありません。
・・・単純ミスだなどと断定し、初めて読まれる方を惑わすのは良くない事です。

No.4
- 回答日時:
elvisさん
人の質問を横取りして自分の質問をするのはよくありませんね・・
aquaについてはこの欄で何度か質疑応答がされています。閼伽→aqua説は俗説だということです。語源ではこのような俗説が横行しています。原因は何千年かに渡って変化してきた言葉の現在の形から類似の言葉を探し、比較するという単純ミスのためです。
例えば例示の日本語の火は2,000年前も火と発音されていたかどうか。現在のは行の音は400年前ごろまではFで発音されていました。(当時日本にいたポルトガル人が編集した辞典により証明されている)母はファファの如く。奈良時代以前はPの音だったろうと推測されています。それに従えば母はパパとなります。仮にパパが正しいとすれば、現在の母の語源をアジアのどこかに求めてHahaを探しても意味がないことになります。
欧米語ではこのような音韻変化を追及した語源研究から全ての欧州語は印欧語という理論上の祖語から派生していることが立証されています。従ってドイツ語、イタリア語、フランス語、スペイン語、英語などに共通した祖語を探すのは容易です。
現在の言葉だけから語源を探せば余興に面白い言葉がいくらでもみつかりますよ。
ワラッチ(メキシコやアメリカインディアンの皮製サンダル)→日本のわらじ
かさ(傘)人間一人を覆うもの。カーサ(casa)たくさんの人間や物を覆うもの→
家のこと(イタリア、スペイン、ポルトガル語)
monger21さん御免なさい。
参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=48312
martinbuhoさま
再びお答えいただきありがとうございます。
火とか水とかいった基本的な古くからある言葉は、
なんとなく方言とかが出来にくい(あまり極端に音が変わりにくい)ような音の言葉が、
自然と選ばれてきたって感じがします。
大変勉強になりました。
No.3
- 回答日時:
ご質問の意味と#1、#2のお答えもよく承知した上ですが、私が不思議だと感じている言葉の語源は次の
[火:ヒ、フォ日・中][fire:英][feu:仏][fuoco:伊]など火に関する言葉が[F]で始まる発音なのが偶然なのかという事です。
水の場合の[閼伽→垢→あか→アクア→aqua]は、かなり有名ですが???
Eivisさま
火の質問と水の場合とのつながりが今ひとつ分からないのですが・・・
火の件ですが、そういうのって例外がなくどれもF音もしくはそれに近い音なんでしょうかね?
どちらにしても興味深い話題をありがとうございます。

No.2
- 回答日時:
まずはお断りを;私は中国語の知識はありませんのでラテン語のケースのみについて回答させていただきます。
語源が「ラテン語」と明記されているのは、その単語が直接ラテン語から借用されているからだと思います。
ラテン語起源の言葉の中には口から口へと伝わって英語になった言葉も多くありますが、後世の人がラテン語の単語を組み合わせて新しい言葉を作り出したような場合語源はラテン語とかかれます(和製英語みたいなものですね)。ヨーロッパ世界にとってラテン語はその中核をなす重要な要素でしたので、知識人は新しい言葉を作るときラテン語を参照したのでしょう(ギリシア語を参照することもありますが)。
また、ラテン語が他の言語から言葉を借用しなかったかというと、そんなことはなく、接点のあったギリシア語をはじめ、アジアやアフリカの言葉を多く自分たちのものにしています。しかしながらこのような借用語は起源が不明でもない限り、語源にラテン語と書かれることはないかと思います。
最後に;イタリア語やスペイン語がラテン語から派生したように、ラテン語にもラテン語そのものの語源となるもっと古い言葉、「インド=ヨーロッパ語(印欧語)」があります。この印欧語はラテン系の言語だけではなくゲルマン系・スラブ系の言語、はたまたインドのサンスクリット語の「親」とも言える言語です。仰る通り、自然現象などごく身近にある言葉の多くはこの印欧語に由来していると考えられています(ie 歯を意味する「dent」はフランス語、ドイツ語、サンスクリット語など多くの印欧語族に属する言語に共通してみられます;英語では歯は「teeth」なので残念ながら数少ない例外ですが、かろうじて「DENTist(歯医者)」に残っています)。
しかしながら、この印欧語そのものが「このようなものだったのではないか」という推測の域を出ないので、特殊な場合を除いて印欧語が語源として記されることはありません。DENT-はリーダーズ英和辞典では語源はラテン語になっていました。
参考URLに簡単な印欧語の解説があります。図表がとても参考になると思います。
参考URL:http://www.infoaomori.ne.jp/~sakamoto/indo.html
obelixさま
お答えいただきありがとうございます。
URLも参考になりました。
結局辞書などしっかりした本であれば、推測でなくきちんと語源が分かる範囲で出所を示してあるのですね。
しかし、それを調べるのは大変ですねきっと。
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