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ベンツ124の初期型と言われるものに惹かれてしまい病に犯されつつある者です。

不安無く走行し日常的に使うことのできる状態を維持する為には
当初、車両価格含めてメンテナンスにいくら位費やすと良かろうと思われますか?

500は大きすぎ、320あたりを検討しています。

何とも大雑把な質問で申し訳ありません
何でも良いので、造詣有るお方などから意見を頂きたくお願いするモノで御座います。

A 回答 (1件)

具体的な金額は判らないので回答にはなりませんが、何方も回答されていない様なので。



>ベンツ124の初期型

‣・・W124のことですよね?『最善か無か』時代の最後に登場した初代Eクラスですね。(その後、’90年代初頭に登場したW202=初代Cクラスはもはや最善ではなくなり、『とするとCクラスは「無」か。なるほどそれなら仕方ない』などとバカにされました。)
 W124は『「メルセデス・ベンツ」と呼ばれる物体の形状を定義した』とされるデザイナー、ブルーノ・サッコの代表作の1台でもあり、スタイリングも完璧な『メルセデス・ベンツ』だと思います。(英車マニアなワタシから見ると『憎たらしいほどのメルセデス』です。)
 W124なら、『惹かれてしまい病に犯されつつある』というお気持ちも判らんではありません。

 実は‣・・ワタシはクルマの研究者で、当時所属していた研究所には、W124の6気筒で一番安い300Eと190E(W201)の6気筒の2台が社用車としてありました。『高速直進安定性』研究の比較検討車として、巨大なヤツと5ナンバーワクの小さいヤツ、2台のメルセデスを購入したワケです。(当時日本車ではV8は未だ一般的ではなく、『比較対象にならない』という理由で500の購入は却下されましたが、英車ばかり乗り継いで来たワタシにとってもW124とW201は、時にはテストコースを全開で走り、時には一般路評価の為に通勤やドライブに使ったりした『最も馴染みのあるメルセデス』です。)

※恐らく御存知とは思いますが・・・W124は現在でもベンツ・マニアから絶大な支持を受けており、『これより後にはベンツと呼べるクルマは無い』というヒトもいるほどの、究極のメルセデスです。客観的に言うと30年前の太古車ですが、扱いが『ただの中古車』ではなく、かなりボロくてもしっかりとした値段が付いてしまっています。
 これはメルセデスに限りませんが、30年モノの太古車を買う場合、車両本体価格の安さに目を眩ませず、冷静に『買ったらどこを直す必要があるか?』を考えながらクルマを選ぶ必要があるでしょう。

※社用車のW124は、結局10年ぐらい使われたと記憶していますが、その間の劣化は(同時代の日本車と比べ)かなり激しく、新車で購入しても定期的なメンテ(具体的に言うと部品の交換)が必要でした。
 ちょっと記憶がW201の方とダブって曖昧ですが・・・確かエンジンマウントやトランスミッションマウントまで定期交換部品に指定されていた記憶があります。試しに交換せずにテストコースを走らせたところ、予想されていた振動騒音の劣化だけでなく、直進安定性にまでエンジンマウントやトランスミッションマウントが影響していることが判りました。(勿論日本車で、エンジンマウントを定期交換部品にするなど許されません。『ここまでやらないと、この高速直進安定性は得られないのか?』っと、実験結果を見て途方にくれましたよ‣・・)

‣・・っというワケで。

※W124の中古を購入する場合、そのクルマの程度は勿論のこと、車歴がかなり重要だと思われます。
 上述したエンジンマウントやトランスミッションマウント以外にも、当時のメルセデスには『日本車では予想外の』定期交換部品があり、また例えばホイールアライメント測定では『規定の外力をホイールにかけて』測定するなど、そこらのタイヤショップでは到底出来ないメンテナンス方法が指定されています。
 こういったメルセデス独特の整備を、並行輸入車(=ヤナセでは修理・整備を拒否するクルマ)が受けて来たとは思えません。
 メルセデスの『当時としては驚愕の』走行性能を楽しみたいなら、①正規輸入車かどうか ②正規代理店での整備記録が残っているかどうか‣・・が重要だと思います。(逆に言いますと‣・・それらが曖昧なクルマは、中古車屋の店頭に並んでいる時点ですばらしく良い程度でも、正規品よりも安く買える可能性がある、とも言えます。)

※当時、W124とW201のテクニカルデータを得る為に出入りしていたヤナセさんで、『メルセデスは「門外不出」の機密データが多過ぎて、これでは古い英車の様にオーナーが自分でレストアする楽しみが無いですねぇ』とボヤいたところ、『例えば300SLがどこかの納屋からサビだらけで出て来たとしても、メルセデスとヤナセの社名をかけて完璧に整備する』『部品があるかどうかなど関係ない。無いものは作るだけ』『修理するのは我々の役割り、オーナーは完全に整備されたクルマの運転を楽しむのが役割り』と断言しました。(そうかメルセデスが高級なのは、クルマ自体だけでなくこういうところか‣・・っと激しく納得しました。今なら、例えばレクサスの販売店に行って同じ発言が聞けるのかどうか‣・・?)
 メルセデス・ベンツ・ジャパンが設立された現在もこの話が通用するのかどうか判りませんが、しかしヤナセさんでのこの話を聞いてしまうと、正規輸入車で正規の整備を受けて来なかった中古車は、自分はちょっと買う気になれません‣・・なんか買った後も、途方もなくカネがかかりそうな話ではありますが‣・・(ベンツの整備料、高過ぎますよ、いくらなんでも。)
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この回答へのお礼

研究者との事、恐れ入ります。
貴重な体験お話しくださり有難く頂戴致します。
W124とは濃いお付き合いをされたのですね、羨ましい限りで御座います。

日本車とは比べられない程、予想外の定期交換部品が多数あり、日本車の様に交換すればしばらく大丈夫というシロモノでは無くその頻度も比べられない程有るのですね

定期的に交換する必要部品というメンテナンス維持費が途方も無くかかってしまう。

生涯のうち一度は所有して数年体験してみたいカッッコイイ車の一台と考えていましたがけれど・・・途方にくれてしまうかも・・・

日本車や整備等も楽しめる旧車、例えば同じドイツ製のフォルクスワーゲンType1等とは全く違い、気軽に同じ土俵で比べるモノでは無く、
ベンツというモノは運転する悦びに特化して楽しむべきであろうもの?
贅沢で高級な「オモチャ」でしょうか?


・・・昔も今も日本車はなかなかに優秀な車が有ると考えてよいものなのでしょうか?久しくカッコイイイ車に出逢えてませんが。

興味深いうれしいお話しを聞かせてくださり 感謝致します。
有難う御座います。

お礼日時:2020/02/22 19:54

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