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<格助詞「に」が場所を表わすという誤り。>
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/11491422.html

の続きです。

上記で、格助詞「に」が<「所・方角を指定する」「場所や所有する者を表す」>という誤りを指摘しましたが、Goo辞書では、

<★動作・状態の主体を表わす。>

https://dictionary.goo.ne.jp/thsrs/17100/meaning …

とされています。この出典は、【類語例解辞典(小学館)】ですが、先に指摘の通り場所を表わすというのと同じ根本的な誤りです。そもそも同じ格助詞「に」が場所を表わすとしながら、一方で「動作・状態の主体を表わす」とは矛盾も甚だしいというしかありません。他の「が/で/から/の」も同様です。

何が根本的に誤っているかといえば、

名詞や動詞などと違って、【助詞はそれ自体がある事物や動作・状態を指さない】。助詞の意味というときには、ここに問題点の一つがある。

(〔助詞の意味と機能について―「は」と「が」を中心に―〕:『文法と意味の間―国広哲弥教授還暦退官記念論文集』([くろしを出版,1990.6.1)〕
(【】の強調は引用者) //

ということです。Goo辞書の格助詞「に」の文例についてこれを具体的に確認してみましょう。

〔に〕
▽(1)写真くらい私にも写せます
▽(2)彼には子供が二人います
▽(3)親友の裏切りが私には悲しい

(1)での動作主体は、「私」、(2)での状態の主体は、「彼」、(3)での状態の主体は「私」です。
これは、文を読めば明らかで、格助詞「に」が<★動作・状態の主体を表わす。>のでないのは明らかです。

では、格助詞「に」が何を表わしているかといえば、話者による対象と述語の関係としての認識である《対象の空間的・時間的な位置付けの認識》です。

上に、【助詞はそれ自体がある事物や動作・状態を指さない】というのはこのことで、<助詞>が表すのは話者の認識、主観で、これを直切に表現するところに体言・用言との本質的な相違があります。

この誤りを自覚できずに、<★動作・状態の主体を表わす。>などと平然と記すのは現在の言語論、言語観の誤りにその根源があります。このため、意義と意味の相違と関連を理解できずに誤った解釈を並べることになっています。この点は、

<語の意義と文の意味の混同について>
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/11491357.html

を参照下さい。

この「日本語」コーナーで質問/回答されている方々も、この点の認識無しに質問/回答を無批判に繰り返されているため、いつも問題、回答が収束せずに混乱、混迷を招いています。

諸賢は、この惨憺たる現状をいかが判断されますでしょうか。

参考:
柴谷 方良(しばたに・まさよし)
1944年上海生まれ。カリフォルニア大学(バークレイ)卒,同大学院修了。Ph.D. 南カリフォルニア大学助教授,準教授,神戸大学教授を経て,現在,ライス大学(アメリカ)言語学部教授・学部長。著書 The Languages of Japan(1990年,Cambridge University Press)ほか。■

A 回答 (2件)

諸子百家はいくらでもいますよ。

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この回答へのお礼

早速の応答をありがとうございます。

事実は頑固です。

プラグマティックなご都合主義ではなく真理を求めましょう!■

お礼日時:2020/02/24 18:54

そりゃあ大変だッ!

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この回答へのお礼

そうなんですよ!

お礼日時:2020/02/24 18:51

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