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化学で結合について習っているのですが二酸化炭素がCO2になる理由を説明しています。これってなんでCを真ん中に置いてOを両端に置いているのですか?Oの方が価電子数が多いのでOを真ん中においてCを両端に置いてもいいじゃないかと思うのですが決まりがあるのでしょうか。教えてください。

「化学で結合について習っているのですが二酸」の質問画像

A 回答 (2件)

まず、CとOについての理解を確認します。



その最初に、物質を成り立たせている原子同士の結合についてです。
原子同士の結合には『金属結合』『共有結合』『イオン結合』『ファンデルワールス結合』
このうち最後のは不活性ガスの場合にしか考えなくていいですから放っておきましょう。

ではCの場合。
周期律表を見てもらいたいのですが、Cは金属ではありません。
また、イオン結合は周期律表の端の方(不活性ガスは除きます)ですから、これもCには関係ありません。
つまり、Cは共有結合をする物質なのです。
CO2を形成する前の典型的なCの姿はなんでしょう。
それは、例えば『炭』や『石炭』です。
これらは炭素だけが結合してできたものです。
C同士がそれぞれ4つある価電子を隣同士と共有して結晶構造を作っています。

この炭や石炭を燃やすとどうなるでしょう。
燃やすというのは高い温度にするということで、そうなるとCの結晶の結合は壊れてしまいます。
ではどうなるか。
それは、その燃焼のときにCは空気中にあったOと結合してしまうのです。
その理由は、今までのCと結合しているよりOと結合した方が安定だからです。
CがOに結合するとき、結合の結果の形にはふたつあります。
COとCO2です。
COはOの2個の価電子がCと結合しますが、Cの残りの2個の価電子は何とも結合していません。
なので、これは不安定なんです。
その結果、炭や石炭を燃やすとCO2が出来るんです。

余談ですが、もし炭や石炭を酸素をあまり供給しないで、いわゆる蒸し焼きという燃やし方をすると、酸素が足りないのでCOが発生します。
これが都市ガスです。
都市ガスは石炭を蒸し焼きにして作るようなものです。

さて、十分な酸素を供給して炭や石炭を燃やすとCO2が作られます。

このときCになぜOが二つだけ結合するかです。
それはOの価電子で結合に使われなかったのが4だからです。
本来は価電子は8個だと、不活性ガスのように安定で他のものと結合に使われませんが、その次に安定な状態が4個なのです。
おまけに、この状態だとCの価電子はすべて酸素との結合に使われて安定です。
共有結合はとても強固な結合なので、CとふたつのOはこの安定な状態を維持しようとします。

ではなぜOがCを挟んで一直線になるか。
それはふたつのOの電子や陽子からの電気的な力から、お互いを一番遠ざける位置にしようとするからです。
電気的にお互いを反発させる力が働くのです。

これによってどこから見ても電気的に均等な状態ができるので、CO2は電気的に特別極性を持たないのです。
ただし、これはCO2からずっと遠くから見た場合のことを言っていて、すぐ近くで見れば左右のOの近くではプラスに偏っていたりマイナスだったりはします。

お尋ねのように、Oを真ん中に置くという選択肢もないわけではないですね。
この場合、Oは価電子が6個ですからC3Oとなりますね。
でも、この場合、Cは最外郭の価電子が2個となります。
一番安定なのは8個、次は4個、その次が2個で、2個はあまり安定ではありません。
なので、この形態の結合が出来ないんでしょう。

この手の説明は『講釈師、見てきたようなウソを言い』の類で、厳密にはもっと色々説明しないといけないと思います。
なぁ、この辺で勘弁してもらえませんか。
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現実を無視しても話にならないのよ....

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この回答へのお礼

ちゃんと説明してください

お礼日時:2020/05/09 19:31

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