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ドーハラウンドとはどういったものですか?

ウルグアイラウンドとの違いはなんですか?

A 回答 (1件)

「ドーハラウンド」とは、WTOに加盟する約160の国・地域による多角的貿易交渉です。

 鉱工業品、農業、サービスなど8分野の自由化の一括合意をめざして2001年にカタールの首都ドーハで交渉開始に合意しました。 正式名称は「ドーハ開発アジェンダ」で、途上国の経済開発に重点をおく枠組みです。 13年に通関業務を簡素化する「貿易円滑化」などで部分合意したほかは、大きな成果は出ていません。

「ウルグアイラウンド」とは、1986年にウルグアイで交渉開始が宣言された、GATT(関税貿易一般協定)の多角的貿易交渉のことで、ドーハラウンドとは何の関係もありません。 自由貿易の拡大を目指して新しい貿易ルールを作る交渉でした。 期間は4年間で交渉は15項目。 GATTは2国間に貿易問題が起きたとき仲裁する立場でしたが、貿易の形も次第に複雑化し、複数国の間で利害問題が浮上してきたため、多角的貿易交渉(ラウンド)へ移行していきました。 ウルグアイラウンドでは特許権、商標権、著作権といった知的所有権の取り扱いから、旅行、金融、情報通信など、物品をともなわないサービス貿易の国際的取引の自由化、農産物の例外なき関税化について交渉しました。 124カ国が参加したこの会議は難航をきわめ、やっと94年に合意に至りました。

因みにWTOとGATTの違いは以下の通りです。

・組織の体制が違う
 WTOは正式な国際機関で、GATTは一般協定

・貿易対象が違う
 WTOは金融やサービス、知的財産権なども対象となり、GATTは物品の貿易のみ

・貿易紛争の解決方法が違う
 WTOはネガティブ・コンセンサス方式、GATTはコンセンサス方式
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この回答へのお礼

めちゃくちゃわかりました
ありがとうございます!!

お礼日時:2020/08/30 14:41

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