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授業で鴨長明の「方丈記」が和漢混交文だと習いました。よく「平家物語」なども和漢混交文だといわれますが、具体的にはどの辺が、どうなっているというのでしょうか。
 それと漢文調の文章などという表現も聞きますが、どういうことなのでしょうか。

A 回答 (4件)

「和漢混淆文」と言われても、現在普通に使っている文章が和漢混淆文だから、どこが特別なのか分からないですよね。



前の回答にも出ていますが、昔は和文と漢文は別のものでした。
男女で分けるというよりは、「公的なもの=漢文でかく。漢字(とカタカナ)だけ」「私的な手紙や日記=和文でかく。ひらがなばっか」と分かれていました。

で、漢文はそもそも中国語です。中国語を日本語で読み下せるように記号や送り仮名を添えていったのが「漢文」。
で、その漢文は古い時代は漢字だけ、そのうち漢字+読むための補助記号(訓点+カタカナ)になり、最後にその補助記号であったカタカナが堂々と書かれるようになって、漢字カタカナ交じりの文になるという変化をとげます。
でも出自が漢文なので「~セル」とか「~シメル」とか語尾が漢文っぽい。

そういうのと初めから日本語の文をひらがなで記した和文は同一の文章の中で同居することはなかったわけですが、
方丈記の時代ごろに、二者をまぜて書くようになったのでその頃の文を「和漢混淆文」と読んでいます。
現代の普通の文もこれの末裔ですね。

漢文調というのは、その漢文の方の文体に似たもの(wわざと似せたもの)を言います。
語尾が「シメル」であったりとか漢語が多かったりとかで、和文とはノリの違う、漢文を読み下したような文体になっています。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。よくわかりました。普段何気なく使っている言葉もいってみれば、和漢混交文なのですね。

お礼日時:2005/02/12 23:07

「漢文調の文章」について。


「漢文調」とは、今ふうにいえば「漢文っぽい」とか「漢文チックな」というような意味です。
漢文には、訓読するときに特有な表現というものがありますが、そういう表現を多用した、まるで漢文を訓読したもののような雰囲気をもつ文章です。

高校の国語の教科書にもときどき載っている北村透谷「漫罵」などはその代表といえる作品のひとつですが、実例としてはたとえば

・漢語が多く使われている
・対句的表現(或いは…し、或いは…す)
・反語(…にあらずや)
・二重否定(…せざるものなし)

など、その他漢文訓読に特有な表現が多くみられることが特徴です。
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この回答へのお礼

漢文訓読に特有な表現ということで理解できました。ありがとうございました。

お礼日時:2005/02/12 23:08

平家物語:祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり


沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす
四字熟語が漢「響きあり」「理をあらはす」が和。
枕草子:春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、少し明りて、紫だちたる雲の、細くたなびきたる。これは和文のみ(熟語なし)。
簡単に言えば二字(四字)熟語が使われていれば漢文調です。#1さんが言われているとおり古典では女性の作品は和文調男性の作品は漢文調が多いです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。納得しました。

お礼日時:2005/02/12 23:10

和漢混交文とは、かな(平仮名)で書かれた和文体と、漢文体を混ぜた文章と言って良いと思います。


平仮名と漢字がある文。
『方丈記』も『平家物語』も、平仮名と漢字を混ぜて書かれているので、和漢混交文。

昔は漢字は男性が使うもの、かなは女性が使うもの(女文字)だとされていたため、男性の書いたほとんどのものは漢字だけ、女性が書いたほとんどのものはかなだけだったと思います。
漢字の持つ力強さと、かなの持つ美しさの混ざったものが、「和漢混交文」と言われています。
ちなみに「和漢混交文」は、中古後期以後、物語・説話などで広く使われたとされています。(『新編 日本文学史』より)

漢文調の文章については、詳しく説明できるほど分かりません。ごめんなさい。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。参考になりました。

お礼日時:2005/02/12 23:11

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