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タイトルのとおりです。
標記の4つ(もしかしたらもっと多くの分類があるのかもしれませんが)の違いは何でしょうか?

なんとなく、障害というのは完治しえない機能欠損で、症候群というのは長期にわたって反復してあらわれるような症状の集まりかな?という印象はもっているのですが、「病」「症」の違いなどいまひとつ区別がつきません。こういう基準で分かれている、ということをご存知の方がおられましたら教えていただきたいです。

A 回答 (2件)

少々混乱されているようですが、本来これらの用語は同列に扱われるべきものではありません。

確かに分かりにくいですが実は概念が全く異なっています。
少々長くなりますが目安として、以下のように考えるといいでしょう。

たとえば、ここにパーキンソン“病”と診断された患者さんがいるとします。この患者さんには手指の振戦や、筋の固縮、緩慢動作などパーキンソン病に特徴的な“症状”がみられます。では、これと同じ症状のある別の患者さんをみて、その人もパーキンソン病であると言っていいでしょうか。
そもそも、パーキンソン病とは脳の黒質と呼ばれる部分の神経線維が変性を起こしてしまう病気です。原因はまだ完全に解明されてはいませんが、少なくともすべての症状は黒質の神経線維が変性を起こして脱落してしまうことにより引き起こされるのです。逆にいうとパーキンソン病に似た症状があるからといってその人をパーキンソン病であると直ちに診断することはできません。厳密な意味でパーキンソン病を診断するにはあくまで中脳黒質の神経線維が変性していることを何らかの方法で証明しなければならないのです。
このように病気の原因、本態が明らかになっていて疾患概念として完全に確立しているものをXX病と名付けます。“パーキンソン病”のように発見者の人名を病名にしている場合が多いような気がします。

一方先ほどの、パーキンソン病によく似た症状を呈している患者さんについてはどうでしょう。すでに述べた通りこの患者さんをパーキンソン病だとは直ちには診断できません。あくまで“パーキンソン病に似た症状が複数ある状態”にしか過ぎないからです。このような場合、医師はカルテに「パーキンソン症候群あり」と記載します。もちろんもしこの患者さんにCT検査などで黒質変性所見が明らかに認められた場合、その患者さんはパーキンソン病であると診断することが可能です。
このように“症候群”とは、単なる“症状の集まり”を言っているに過ぎません。決してパーキンソン症候群という病気が存在する訳ではないのです。まして、質問者の方がお考えのような、症状が反復するかどうかということは症候群という言葉の意味とは全く関係がありません。あくまで、症状の集まりをそう呼ぶのです。
もうひとつ例を挙げましょう。糖尿病を長年患っている人は合併症として腎不全を引き起こすことがあります。腎不全の患者さんはさまざまな症状を呈します。これらの特徴的症状をひっくるめて“腎不全症候群”と呼びます。これは、あくまで症状の集合をそう呼んでいるに過ぎません。この場合の病名はあくまで“糖尿病”ということになります。(実はここでいう「腎不全」というのも厳密には病名にはなりません。腎不全とは単に腎臓機能が廃絶した状態を指しているにすぎないからです)

かぜ症候群というのも同じです。かぜというのはウイルスが感染しておこりますが、厳密に“あなたはかぜですよ”と診断するのは実はとっても難しいのです。原因ウイルスを何らかの方法で確定でもしない限り“かぜ”を診断することはできません。しかし、一方でかぜの人は皆似たような症状を呈します。そこで発熱、咳、くしゃみ、鼻水という典型的な症状があれば医師は“まあ、かぜでしょう”と言ってしまうのですが、これは厳密には“あなたは、かぜ症候群を呈しています。本当にかぜかどうかは分かりませんが、かぜだと考えて治療してみましょう”という意味なのです。

次にXX障害についてです。再びパーキンソン病を例にとります。典型的なパーキンソン病の患者さんには通常“歩行障害”が認められます。これは文字通り、歩行する機能が“障害”を受けているということに他なりません。一言に“歩行障害”といっても、原因はさまざまです。パーキンソン病かもしれないし、他の神経疾患かも知れません、あるいは交通事故で片足が麻痺してしまったのかもしれませんし、ただ単に怪我をしていて痛いだけかもしれません。
しかしそれらはすべて広義の“歩行障害”といえます。
ですからXX障害というのは特別な医学用語というよりはむしろ一般的な意味合いで、「何かの機能が障害されていること」と考えてください。もちろんこれも症候群と同じで病名ではありません。

最後にXX症についてです。
たとえば、人間が3日間飲まず食わずでいればだれでも“脱水症”になります。夏の炎天下で激しくスポーツをしたら誰でも“熱中症”になります。このように、XX症というのは人間の体がある特殊な状態に置かれていることをいいます。体の中に病原体が侵入すれば“感染症”ですし、過度の精神的ストレスが続くと“神経症”になります。どんなに健康な人でも異常な状況におかれれば皆同じような身体反応が症状として現れてしまいます。これをXX症と呼ぶのです。
もちろん、これは“病的”な状態には違いありませんが、先程から述べているXX病という概念には一致しないということはお分かりいただけると思います。

以上はあくまで目安です。実際の現場ではかなりの誤用や混同があることは事実です。ですからすべてにおいて今述べたような考え方が当てはまるわけではありません。あくまで基本的な考え方として理解してください。
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この回答へのお礼

大変勉強になりました。現場での誤用などがあっても、こういうふうにきちんと基本を押さえておけば自分なりに区別できそうです。ありがとうございました。

お礼日時:2005/03/07 21:35

病は、病理学的に特徴のある場合の名称。

(例:イタイイタイ病、橋本病、パーキンソン病)

症は、状態をあらわす名称。症候群と同じように使っているDr.もいます。(熱中症、失語症、パーキンソン症←パーキンソン症候群のほうが正しいと思いますけどね。)

症候群は、原因は異なるものの○○と同じような状態というとき。または、似たような病気をまとめて言うとき使う言葉。 (例:多発性脳梗塞によるパーキンソン症候群、アデノウイルス感染症やコクサッキーウイルス感染症などといった風邪症候群)

障害は、機能や動作が上手く働かない事を言っているもの。(例:胃腸の蠕動障害、血行障害、視力障害、歩行障害)

障害認定施策でいうところの障害は、固定された状態の事を言います。ですので仰っておられる雰囲気の通りです。でも一時的な障害もありますので惜しいっ!(例えば虫歯による摂食障害、正座していた事による下肢血行障害)

ピーターパン・シンドロームなど精神的な部分での症候群は、長期反復するイメージですね。

以上、私の頭の中の印象を述べさせて頂きました。ご参考まで
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり、申し訳ありません。感覚的に、なるほどと理解できるところがありました。ありがとうございました。

お礼日時:2005/03/07 21:34

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