No.2ベストアンサー
- 回答日時:
もともとは仏教の四法印(しほういん)という教えからきています。
四法印は、諸行無常・諸法無我・一切皆苦・涅槃寂静をまとめた教えなんですね。各々の意味はつぎのとおりになります。
諸行無常「すべての物事は移り変わり、変わらぬものなどない。」
諸法無我「すべての物事は関係の中で存在し、独立したものはない。」
一切皆苦「この世のすべては苦しみである。」
涅槃寂静「悟りを得ることで、安らかな境地に達することができる。」
というものです。
特にこの中でも「諸行無常」という言葉が日本では多く語られてきました。平家物語でも「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり」から始まります。
戦乱や天災、疫病などで元気だった人がすぐに亡くなる、権力者が猫の目のようにかわる、このような時代背景もあったでしょう。
ですから方丈記の「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。」というのはまさに諸行無常を身近なことで表現したものでしょう。
でも,諸行無常(すべての物事は移り変わり変わらぬものなどない)、諸法無我(すべての物事は関係の中で存在し、独立したものはない)というのは現代物理学にも考え方としてあてはまりますから、面白いですね。
この回答へのお礼
お礼日時:2021/06/10 17:52
現在、物理学は、数学(=技術=テクニック)のような感じがしますが、そうではなく、もっと必要なのは感受性=感性のような気がします。
鴨長明は、その感性に突出した人物であった気がします。
残念ながら、鴨長明の時代は、物理学が発達していませんでした。
でも、その繊細で鋭い感覚、思想、感性は、現代でも、十分生かせる気がします
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南部陽一郎先生は、西洋哲学では考えられないような「自発的対称性の破れ」の概念を構築されました。
『方丈記』にも、なんか、それに近い、日本人にしか理解できない繊細な概念がある気がします。
それを数式化すれば、凄いです。
これは、単にエントロピーの法則だ、、そう考えると、そこで思考は停止します。
更に、深い深淵な数学的法則はないのか、、、