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電気自動車のモーター

電気自動車は鉄心入り電磁石とネオジム永久磁石の対抗で回転させるものがほとんどであると思いますが、コアレスコイルとネオジム永久磁石との対抗、または電磁石と電磁石の対抗のモーターは使わないのですか?

A 回答 (1件)

プロファイルのような者です。


自動車の開発では電気車にも関わりました。
ただ効率だけを研究する大学などの車と違い、商品とする量産車では、出来るだけいい性能の他、長い寿命・耐久性が大事です。
この質問の内容はそれを良く表します。

モーターは電気で磁気を発生させ、それを機械的な運動力に変えます。
そのうち、磁気を機械的な運動力に変換する時に、磁界密度は大事です。
磁心がないときに比べ、磁心があると磁界密度をあげれるので、反発・吸引力を高くできるんです。

また、回転体に電磁石を用いると、そこに流す電流のための仕組みが必要になります。
それには一般にブラシとかスリップリングが使われますが、大動力を発生させるモーターでは大電流を流す必要があり、そのためには高い圧力で押さえつけるブラシやリングが必要となるので、その摩擦力が無駄になるうえ、摩耗のために交換や掃除などのメンテナンスが必要になります。
たとえば、飛行機の小型のジェットエンジンではスタータ兼発電機として電気車の動力モーターの数分の一の容量のブラシモータが使われていますが、そのシャフトは手では回せないほどブラシは整流子に押し付けられています。

と言うわけで、今の電気車の動力用のモーターは固定側に鉄心の入った電磁石が使われ、回転側が永久磁石なのです。
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