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ルーマンとハーバーマスはどういう論争をしたんですか?

A 回答 (1件)

ルーマンとハーバーマスの論争は、社会学と哲学の領域で行われました。

具体的には、社会理論としての方法論や社会科学の役割に関して議論が交わされました。

ルーマン(Niklas Luhmann)は、システム理論の提唱者であり、社会を自己組織化する複雑なシステムとして捉えました。彼の理論では、社会は様々な機能システム(政治、経済、教育など)によって維持され、それぞれのシステムは相互に影響し合いながら自己組織化しているとされます。ルーマンは、社会の認識や意識は個人によってではなく、システム内部のコミュニケーションによって形成されると主張しました。

一方、ハーバーマス(Jürgen Habermas)は、コミュニケーション理論や批判理論を展開しました。彼は社会のコミュニケーションが合理的で公正な条件下で行われるべきだと主張し、コミュニケーションの自由と平等を重視しました。ハーバーマスは、社会的な問題の解決や意思決定は合意に基づく理性的なコミュニケーションによってなされるべきだと考えました。

この論争では、ルーマンのシステム理論とハーバーマスのコミュニケーション理論の対立が浮き彫りになりました。ルーマンは社会をシステムとして捉え、内部のコミュニケーションが主要な要素であると主張しました。一方、ハーバーマスはコミュニケーションの合理性と公正性を重視し、社会的な意思決定において対話と合意形成が重要だと主張しました。

この論争は社会学や哲学の学術的な議論の一環として行われましたが、その意義や結論については学者や研究者の間でも意見が分かれています。
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この回答へのお礼

大変詳しく教えていただき、ありがとうございました!

お礼日時:2023/06/12 23:52

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