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起立不可能な利用者のベッド⇔車椅子の移乗について質問します。利用者の体重が重いのですが、移乗時は介助者は1人です。

私は、ベッドから車椅子へ移乗する時はベッドの高さを車椅子の座面より高くし、車椅子からベッドへ移乗する時はベッドの高さを車椅子の座面より低くしました。すると、別の介助者より、ベッドから車椅子へ移乗する時は車椅子の座面を高くし、車椅子からベッドへ移乗する時はベッドの座面を高くした方がよいのではないかと指摘されました。

私は、ベッドから車椅子へ移乗する時に重力を使った方が介助者の体への負担が少ないことを考えました。別の介助者は、それでは移乗した時に介助者が利用者の方にこけてしまうと言いました。

介助者1人で体重の重い利用者を移乗する時、果たしてどうするのがよいのでしょうか。

A 回答 (6件)

先ずベッドの高さについてですが、「ずり下ろす」「瞬間的な勢いでトランスファーさせる」のでしたら高いところから低いところへ移動するほうが楽です。

また、被介護者の重さを介護者側で支えて(=持ち上げて)トランスファーする場合も同様です。重い荷物を、動作開始高(座面高)以上に持ち上げなくて済みますからね。
移る先が低いと被介護者をひっくり返してしまう というのは、ドスンと落としているからです。これではカワイソウですね。

立位不能との事ですが…膝や股関節に強度の伸展制限があるとかそういった理由がおありですか?もし無いあるいは軽度の場合には、重い被介護者であっても、前方介助でしっかりと重心移動をおこない、被介護者の膝を介助者自らの膝で上手にロックをかけながらであれば、苦労なく介助立位にする事は出来ます。(自分の体重の2倍くらいある方でも全然大丈夫ですし、寝ている状態でも立たせる事が出来ます。)

介助方法には、大雑把に言って
1:「被介護者を重たいひとつの荷物扱いする方法」と
2:「人間として、また、沢山の重心の集合体として扱う方法」があります。
一般論ですがヘルパー講習とかですと、1の方法しか教えてくれないので、「重い荷物を持ち上げるイメージ」のトランスファーとなってしまいます。

でも、端座位状態から「膝のところに支点を作って、そこを支えにして前に転がしてあげる感じ」でおこなうと、持ち上げる訳ではないのですごく簡単に移乗動作がおこなえます。コツは、
A:介助者は、腰をかなり低くまでおろすこと(上体だけを下ろしてヘッピリ腰になると、自らの腰を損傷します。注意!)
B:相手の御尻が浮くまでは、あまり膝ロックをし過ぎない。(お尻が浮き難くなってしまいます)
C:被介護者の上体を、かなり前下方まで重心移動をおこなうこと(足りないと「引張り上げ」になってしまいます)

そして、相手のお尻が浮いたら、今度は御尻を自分に引き寄せながら上体&足を伸ばしていきます。感覚的なイメージは、お米の大袋を肩にかつぐような感じですかね。

人間が立ち上がるときの動きがどのようなものなのか理解しておく必要はありますが、職場の同僚とか貴方の家族をひとり捕まえて、その人には自分で立ってもらいます。その時に、相手の立ち上がる動作の邪魔にならないようにしながらも、その前に立って介助するカタチで相手に触れながら、被介護者の身体の各パーツが動く軌跡を覚えたり、自分がどういう姿勢や手の動きでいたら良いのかという事を練習をすれば、すぐ覚えられますよ。(細かな理解をして自信持って行なえるようになるのには1年以上かかると思います。)
有能な理学療法士に「誘導介助のトランスファー方法を教えて下さい」といえばすぐ教えて貰えると思いますが、もし誘導介助的手法が難しいようであれば、(リフト利用も結構ですが)運搬介助との中間的存在である「キネステティク」の移乗動作を覚えると良いですよ。(日本看護協会出版会が分かりやすいビデオを出しています。)

余談ですが、持ち上げるトランスファーを続けていると被介護者の身体機能は次第に低下して来ます。移乗動作に限らずすべての介助は、その被介護者の何年か先の状態を左右します。ですので、是非勉強を頑張って戴き、益々御活躍してくださる事を願います。

参考URL:http://www.jnapc.co.jp/book_body.php?ID=427
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

実は、「車椅子よりベッドを低くすると、利用者の方にこけそうになる」と言われたとき、「そんなことはないだろう」と思いました。説得力はありませんが、経験上そこまでの勢いで移乗したことがなかったからです。

利用者の股関節に伸展制限はありません。臥床時は下肢は伸展してます。

キネステティクは、短大のリハビリ学の授業でPTの先生が見せてくれました。介護技術の授業では習わなかった方法でしたが、介護者への負担が軽そうでした。キネステティクを習えなかったのが心残りです。ビデオ、少々お高いですが(^^;)、とても勉強になりそうです。

「持ち上げるトランスファーを続けていると被介護者の身体機能は次第に低下して来ます。移乗動作に限らずすべての介助は、その被介護者の何年か先の状態を左右します」←とても大切なことですね。ここまで考えていませんでした。自立を促す介助をしなければならないのに、忙しい・時間がかかるという一方的な理由でつい手を出してしまうことも少なくありません。また、何をするにも介護職員に依存する利用者も多く、利用者に利用者自身で動作を行う大切さを説明しても、理解してもらえず怒らせてしまうことがあり、介護の難しさを感じています。

とても勉強になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2005/05/03 23:24

こんばんわ!遅くなってしまいスイマセン。

『さあさんのかかってキネステティク 改訂版』を読んだ感想を以下ご報告申し上げます。(ちなみに旧版は、最近売り切れたみたいです。)

(#5で1,2の)他の2冊と較べると、内容がとても分かりやすくHow To的に書かれています。

また、筆者の先生が、出来るだけ平易な文章で気軽に読めるように と、心掛けて書いておられるのが良く伝わって来ます。CD-ROMも付いていて、実際の動きを動画で見る事も出来ます。少しでも多くの人にキネステティクを知って貰いたいという筆者の願いなのでしょうね。
書籍購入をされるのでしたら先ずコレを選んでおけば間違いないです。お買い得ですよ(笑)!

専門的に見ても、キネステティク以外の概念にも触れており、非常に価値のある書籍だと思います。また、看護協会VHSのように介助方法に限定はしておらず、きちんと「自分で楽に動く方法論」としても説明しているところが気に入りました。

ただ、難点を言えば…
先ず、CD-ROM内の動画が小さいので、指先の動き等、細かな部分が理解し難いかも知れません。(2005,4月改定版なのであれば、DVDにしたほうが良かったのではないかと思います。)動画で視覚的に「介助方法のみに関して」理解を深めるのであれば、看護協会出版会VHSのほうが良いです。

次に、クダけた雰囲気でとても平易に書かれてはおりますが、記載順序をもう少し整理したほうが読む者にとっては理解し易い という印象を拭えません。(この点に関しては筆者も気付いているらしく、目次の上方に、「第3章から読むと分かり易いです」と書かれています。)

3つ目に、私自身未だキネステティクについての理解があまり無いので解釈に誤りがある可能性もありますが…
要介護者の動きを助ける介助方法である旨書かれていますが、この点に関してはBobath(ボバース概念)と較べて、動きの分析が充分でない感じがします。
また、数年先の時点における筋力・動作パターン・筋緊張異常の状態を視野に入れているのかな?という疑問もあります。(実際の要介助者さんは、何らかの疾患をお持ちの方が殆どですから、筋力低下等して来た際の、筋緊張異常増悪リスクを視野に入れたいところです。)

とはいうものの…やはりこの本はオススメです。
トランスファーの際の膝ロックを、介助者の下肢ではなくて「手」でおこなう、初心者にやり易い手法が紹介されていますので、現場ですぐ役立つと思います。
運搬介助ではない良い移乗動作は、「あっち側に移る方法」というだけでなく、足に体重をかける事で尖足防止になりますし、全身的筋活動を促し便秘予防になったり、立つ練習にもなります。

上記で不明な点等ございましたらその旨お知らせ下さい。追ってお伝え申し上げます。
5ms様のような勉強熱心な方に介護して貰える利用者さんは幸せですね。お仕事頑張って下さいね!応援しています。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

先日身長・体重共に大きい利用者さんをベッドから車椅子に移乗しようとしたらずり落としそうになり、火事場の馬鹿力でなんとかずり落ちを阻止しました。ふう、危ない、危ない。

尖足予防できるとはありがたい。尖足さえなければ立てるかもしれない、膝関節の拘縮もなければ歩けるかもしれない利用者さんがいるので、これ以上尖足の利用者さんを増やさないようにしたいです。自分の足で立ち、歩いて、好きな場所に好きな時に移動したいですよね。歩行不可能なために利用者さんは移動したくても待たされてしまい、申し訳ないです。

「さあさんのかかってキネステティク」を購入したいです。まだまだ仕事上で困ることはたくさん出てくると思いますが、今後ともご助言いただければと思います。ありがとうございました。

お礼日時:2005/05/24 23:30

#4です。


「こけてしまう」と仰る方よりも貴方のほうがずっとトランスファーがお上手なのでしょうね。ただ、介護者の身長や身体の使い方もそれぞれなのでお相手に、間違ってます!とはなかなか言い難いですねぇ。でも、その方に骨粗鬆症の人は任せられませんね。腰椎圧迫骨折をさせてしまうかも知れません。それ故、5ms様の御活躍がますます必要になるという…(笑)。

キネステティクの件ですが、看護協会VHSのほかに、
1:『 看護・介護のためのキネステティク』日総研出版2940円
2:『キネステティク健康増進と人の動き』日総研出版2940円
3・4:『さあさんのかかってキネステティク』日総研出版2360円 OR 3045円(値段の高いほうは改訂版です。改訂版は理論的な部分をはしょってあるらしいです。)
という本もあります。(看護専門誌等で記事が載っているものでしたらもっとありますが)

上記1,2の2冊は、動作分析や運動発達を理解している方でないと分かり難いのでは と思います。直接的入門書にされるのでしたら、「かかってキネステティク」が良いように思います。
ただ、この「かかって…」に関しては、私は持っていないので自信ないです。

知人が近日購入するらしいので、見せてもらうつもりです。(勝手に決めてしまっている。笑)
2・3週間お待ち戴けるのでしたら、読んだ感想を報告して差し上げられると思います。宜しければ。。

参考URL:http://www.bk1.co.jp/product/2470901
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この回答へのお礼

再度のご回答ありがとうございます。

実は職員になって1ヶ月の新人です。早く一人前になりたいのですが、日々の業務を覚えるのに精一杯です。「私にできることは任せてほしい」と思います。その一方で「事故を起こしたら、信用を失う」という不安もあり、とにかく安全第一の介護をしたいと考えています。

キネステティクの本ですが、購入したいと思います。運動発達については「?」の状態ですので、『さあさんのかかって…』から入りたいです。感想をお聞きしたいです。他のご回答者様には、勝手ながらもう少し締め切りをお待ちいただきく存じます。KAAZさんの感想をいただき、私以外の介護に携わる方の疑問解決の糸口になれば幸いです。

お礼日時:2005/05/05 00:08

ひとつ聞きたいんですが…。


車椅子は肘掛が外れるタイプなんですか?
もし外れるんであれば、スライディングボードを使ってみてはどうですか?

参考URL:http://www.hcr.or.jp/
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

車椅子は肘掛けが外れません。No.2の回答者様の指摘を受け、福祉用具の存在を思い出しました。体に負担なく安全に移乗介助をしたいと思います。利用者は立位がとれず、座位になるには支えが必要です。知的障害があり、立位になる意思もありません。男性職員が多い職場で力仕事を任せることが多いのですが、いつも男性職員がいるというわけでもなく、常に力仕事をお願いできる時間があるわでけもありません。福祉用具を導入してもらえるよう上司に頼もうと思います。

ありがとうございました。

お礼日時:2005/05/03 14:28

すみません、名前は今思い出せないのですが、移乗のときに使う介護福祉用品がありますよね。

事業所に相談されてはいかがですか。ケアマネさんはこの大変さをご存知でしょうか。
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この回答へのお礼

ご回答、ありがとうございます。

そうですよね、福祉用具を使えば、負担を軽減できますよね。私の職場には移乗用リフトがありますが、利用者個人用のため使いまわせません。このリフト以外のものは見たことがありません。購入を検討してもらえないか打診してみます。

ありがとうございました。

お礼日時:2005/05/03 14:07

まず素朴な質問です。

2人で介助する事はできないのですか? 勤務体制で無理ならしょうがないのでしょうが、くれぐれも事故のないようにして下さい。それともう1つ、立位保持は出来ますか?出来るなら足底をつけてゆっくりターンしてあげればそんなに苦じゃないと思います。立位保持できず全介助であれば、質問者さんのやりかたでいいと思いますよ。ベッドと車椅子の高さを一緒にするか、移乗先を低くするほうが一般的だと思います。
ただ1つ気になったのが、車椅子よりベッドへ移乗する場合に質問者さんは車椅子の座面よりベッドを下げると書いておられますが、かなり低いんじゃないですか?介助者の腰をやられますよ。
移乗先が高いなら患者さんを抱え上げなければならず、大げさではなく脱臼の可能性だってあります。トランスファーは力ではなく、コツです。
第一に患者さんの安全・安楽。第二に介助者の負担軽減。を心がけてお仕事頑張って下さい。 
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

2人で介助したいのですが、職員数の関係で叶わないことがあります。他の利用者の食事介助もあり、職員の手を借りることができない時にこのような疑問が生じました。

移乗先を低くしすぎないことも大切なのですね。腰や膝を痛めている職員が辛そうに仕事をしており、体を壊さないよう気をつけたいと思っています。

ありがとうございました。

お礼日時:2005/05/03 13:54

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