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GDPの三面等価の理解に苦労しています。

特にわからないのは点は、GDPの分配面に固定資本減耗が加算される点です。

なぜGDP(分配面)に固定資本減耗(損益計算書上では費用にあたる?)が加算されるのでしょうか?

A 回答 (3件)

非常に単純な経済を考えて、計算してみたらいかが?


小麦を海外から輸入し、それでパンを生産し、それを消費・輸出している経済を考えてよう。いま、パン生産者(複数いてもよい)は50だけ輸入し、それを原料として100の価値あるパンを生産したとする。原料の小麦代50、労働者への賃金支払い20、製造機械の資本減耗10を除いた20(=100-50-20-10)がパン生産者の純利潤だ。労働者は賃金全額をパンの購入にあて、パン生産者は利潤20の全額をパンの購入し、10をパン機械の購入(外国から輸入される)にあてる。よってパンの生産100のうち40(=20+20)は国内消費、残りの60は輸出されるとしよう。この経済のGDPはいくらか?
生産面で測ると、パン生産の付加価値=100-50=50となるので、GDPは50であり、支出面で測ると国内消費40、投資(パン機械の購入)10、輸出60、輸入60(=50+10)となるので、支出面で測ったGDPは50(=40+10+60-60)と生産面の付加価値に等しくなる。分配面=賃金(労働者の所得)+利潤(生産者の所得)=20+20=40となる。これに資本減耗10を加えるなら、分配面のGDP=40+10=50となり、生産面あるいは支出面のGDPと等しくなることがわかる。資本減耗10を差し引く前の、生産者の粗利潤は30(=100-50-20)であることに注意。純利潤ではなく、粗利潤を使うなら、分配所得は20+30と、資本減耗を加えなくても、分配GDPは生産面、支出面と等しくなる。なお、この経済では純投資=投資ー資本減耗=10-10=0、純輸出=輸出ー輸入=60-(50+10)=0である。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!

お礼日時:2023/12/12 16:46

訂正。

No2の産業目の文章
>いま、パン生産者(複数いてもよい)は50だけ輸入し、それを原料として100の価値あるパンを生産したとする。

のところは

いま、パン生産者(複数いてもよい)は小麦を50だけ輸入し、それを原料として100の価値あるパンを生産したとする。

と直してください。小麦という言葉が抜けていました。

回答しても反応がありませんが、何がわからないのでしょうか?だいたいGDPはGross Domestic ProductのGrossという言葉は「粗」という意味で、Netに対する言葉で、「固定資本減耗」を含むかどうかで、grossになるかnetになるかする。GDPから「固定資本減耗」を除いた値はNet Domestic Product(国内純生産)、略してNDPと呼ばれる。
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GDPとは、ある一定期間に国内で生産された財・サービスの価値の合計です。

生産された財・サービスにたいしては誰かが(家計、企業、政府、あるいは外国部門)が支出し、購入するので、生産面からとらえたGDPは支出面から計算したGDP(C(消費)+I(投資)+G(政府支出)+X(輸出)ーM(
輸入))に等しい。ここまではよろしいでしょうか?財サービスから得られた価値額は結局生産に寄与した人たちに賃金、利潤、あるいは地代等という形で分配されるので、分配面からみたGDPに等しいということです。支出面からみたGDPの中の投資はたとえば企業が新たに購入した機械とか設備、あるいは個人(家計)が購入した新規住宅等ですが、一方で現存する機械・設備、あるいは住宅には同時に古くなることで価値の減耗がおきていることはわかるでしょう。しかし、Iはそうした資本減耗は差し引かれていない、粗投資で計算されています。ところが、資本減耗は企業にとっては費用の一部ですから利潤等を計算するときは差し引かれているので、分配の合計では測ったときは(分配所得)含まれていません。したがって支出面とか生産面のGDPと等しくするためには分配所得に資本減耗額を加えないといけません。
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