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勉強不足で、恥ずかしいのですが、
朱子学(1100年代〜)は、儒教原理主義と言われることかあります。
私もそうだなあと思うのですが、原理主義を強調するような文言は見当たりません。
この儒教原理主義を強調するような文言はどこに書かれているのでしょうか?
よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

> 私もそうだなあと思うのですが、原理主義を強調するような文言は見当たりません。



「原理主義」という言葉を、次のように解しているのでしょうか。
イデオロギー的特徴
➀ 近代化による宗教危機に対する反応
② 選択的な教義の構築
③ 善悪二元論的な世界観
④ 聖典の無謬性の主張
⑤ 終末観的世界認識と救世思想
組織的特徴
⑥ 選民思想
⑦ 組織の内と外の明確な区別
⑧ カリスマ的な指導者の存在
⑨ 厳格な規律・行動規範
   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あるいは、「原理主義」を、次のように解しているのでしょうか。
   ❶ 広く聖典や教義を墨守する信仰や立場(イスラム原理主義など)
   ❷ 更には基本的な原理原則を厳格に守ろうとする立場
     (市場原理主義など)。
    対比語は世俗主義、相対主義、修正主義、多元主義など。
   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
❶や❷のようなことで考えるのだと、社会運動とかムーブメントのようなことで考えることになるのでしょう。
その場合に、科挙のような制度が公式に行われ、正当が一意的に近く判断されるのであれば、民主主義、平等主義なども、それを凝り固まった思考の強制であると見做す視点からすれば、原理主義ということになるでしょう。
厳格・厳正・一途を求める・論理整合性を高位の判断基準にもっていく立場や思考を求める人を、原理主義とみなすことになってしまいます。
これを何かの文言で選び出すのは簡単です。 「~~が正しい」「~~~すべきである」のような記述を探せば充分です。
15世紀に科挙で四書大全の学習が地位獲得の必須条件になったという事態になったことが、原理主義と言えるのであって、文言や論理展開の内容は関係ないのだと思います。

➀~⑨で考えると、⑧⑨②③が顕著なので、それをもって原理主義とも言えるでしょうが、中国の王朝でも、日本の徳川幕府でも、政権の後継者は⑧⑨②③④を強くいうので、これだって原理主義のような物です。日本の明治、大正、1945年までもそうでしょう。

あまり、原理主義という思考で考えるのは、思考を自分自身で狭量にするので、そんなことは考えない方が、実態把握にはイイと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
返信が遅れてすみません。
朱子学の以降、人に関わらず上下関係を重視することが強くなったと聞きます。立場の上下、新旧、大小、高低、強弱のように新しい物、大きい物などの方が価値が高い、あるいは正しいという考えが現在の儒教(朱子学)国にはあります。
儒教(孔子)が特に重要と考えたのが忠と孝(上位者に対する服従と献身)、上下の序列による秩序が社会的調和をつくるというものだと(浅い知識、不勉強ゆえ)理解しています。儒教国はどこの国もどちらが上位であるかを最優先に考えています。本来の儒教はそれほど極端ではないと理解しています。
朱子学以降、上下を重視するようになったとすると、朱子学の何がそうさせたのだろうかと気になって調べたのですが理、気・・・良く分かりませんでした。
教えて頂いた内容から、
③ 善悪二元論的な世界観
④ 聖典の無謬性の主張
⑦ 組織の内と外の明確な区別
⑧ カリスマ的な指導者の存在
⑨ 厳格な規律・行動規範
などから
あいまいさを許さない、明確化・峻別化を必要とする考え方が上下関係を重視する思考・民族性に繋がっているのかもしれないと思えてきました。
薄っぺらい知識で返信していること自体恥ずかしいのですが、勉強になりました。もう一度勉強してみます。
朱子学を理解するうえで、参考になる書籍がありましたらお教えください。
有難うございました。

お礼日時:2024/03/10 07:29

> 朱子学を理解するうえで、参考になる書籍がありましたらお教えください。



私は、朱子・朱熹が考え教えたことと、朱子学と呼ばれていることとは、違うのだろうと思っています。 王陽明が教えたり伝習録に記録されたことと、陽明学と呼ばれていることとも、やはり違うのでしょう。
朱子学とか陽明学とかいう場合には、それを看板にして正論面(づら)で断じる社会政治的な言動の姿勢のことだと思うのです。
なので、ある時代のある社会の中で、朱子学などがどう機能したのかを知ろうとするのであれば、朱熹の言動などではなくて、朱子学が幅を利かせるようになる時期の社会状況の中で探すのが良いと思います。
中国でも、朝鮮でも、日本でも、朱熹やその第二世代たちのころ、日本で禅僧が朱子の教えを持ち込んだころは、朱子学は世のメジャーにはならないのです。政権を抗争の中で獲得した側が、反抗や勢力交替を望む動きを止めて制度的安定を図るのに武力や利権を駆使するのではなく、思想や徳目・人倫・知・理というものを単一にすることで、政権の永続的安定を図ろうとして、「~~学」を正当化していくだけです。
「~~学」は、朱子学でも、国学でも、キリスト教学でも、何でも良いのです。
文字で記載されたものがあって、その理解解釈と実践を一つの方法で画一化できると見なせれば、それで充分なのです。日本の自然民間信仰、中国朝鮮の民間信仰では、文字の基本を画一化できないので、不適格です。国学も根本原典を規定できないので不適格です。ハッキリ原典を示し、「正当解釈」を権威づけることで、思想や徳目・人倫・知・理を単一にし、権威と体制・上下関係が《明らかである・当然だ》という発想が、社会に蔓延すれば、目的は達成出来るのです。 内容はあまり重要ではないです。

あまり本を知らないので、もっと良い本もあるのかもしれませんが、この本は、《~~学》というものの社会的関係や正当化と受容がどうなされたのかを知ろうという気で読むと、結構良いと思います。
https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%B1%E5%AD%90%E5%A …

朱子学でも、儒教でも、イスラム教でも、プロテスタントでも、仏教でも、哲学的思想として読めないことはないです。 しかし、それでは、社会的にどのように、なぜ、機能したのかは、皆目わからなくなります。 社会学、政治学、統治という観点で、調べてみてください。
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この回答へのお礼

詳しく教えてくださり、有難うございました。
まだまだ、勉強が足りないなぁと感じます。
「朱子学と陽明学」、読んでみます。
書籍に書いてあることが、その国の文化・雰囲気を決めるわけではないですね。広い視点が必要ですね。
コツコツと勉強していく必要があると感じました。
長文のご解説、本当に有難うございました。

お礼日時:2024/03/10 16:03

朱子学は一種の創作儒教と言える。

しかし、この創作なくしては孔子の世界化もなかった。したがって朱子(朱熹)こそが、孔子の重要な後継者と言えます。であっても、儒教原理主義なるものが朱子学とは言えない。

朱子の思考の流れを見ると、仏教や道教に対して、手厳しい批判を加え、儒学の体系化を試みた。しかし、その道教や仏教の思想を「理」は禅仏教を経由した華厳思想から、「気」は道教の宇宙生成論から、大きな影響を受て、積極的に取り入れた。すなわち、 世界や人間を仏教的な「理」と道教的な「気」の二元論で統一的に説明しようとした
すなわち、朱子学は儒教の原理主義ではない。

朱子は統合軸の一つに禅関係の仏教を置いた、私はそれを朱子学の限界とみる。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
返信が遅れてすみません。
そういうことなんですね。
孔子の儒教を朱子の視点から論じた新しい儒教ということですか。
ということは、現儒教国は二つの儒教の影響を受けつつ、朱子学の影響を強く受けていると見ることもできるのですね。
勉強になりました。
有難うございました。

お礼日時:2024/03/10 07:44

文言よりも解釈と周囲の受け取り方だよ。



イスラム原理主義者だって昔のキリスト教の魔女狩りだって、当事者は「原理主義」など一言も言っていない。
どちらも「自分が正当」である。
イスラム原理主義者なら「コーランの正統解釈者」、異端審問官は「聖書の正しい実行者」。
しかし彼らの解釈と行動は、周囲から見れば原理主義でしかなかった。

つまり儒教でいえば、孔子本来の言葉を極端に解釈し周囲もそれを受け入れなかった、ということである。
文言を探しても見つからない。
鍵は「孔子の言葉をどう解釈し、周囲がそれをどう評価したか」である。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
返信が遅れてすみません。
そうでね、「原理主義」という言葉は他人が言うことですね。
儒教の中にいて、段々極端に(分かりやすい)方に向かって行った結果という面があるのかもしれませんね。
難しいことを考えるのが苦手な人ほどそうなりますね。
参考になります。
有難うございました。

お礼日時:2024/03/10 07:38

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