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栄養士という職業は、日本には当たり前にいますが、世界的にはまれというのは本当ですか?日本が戦後、復興できたのは栄養士による適切な栄養指導があったために安心して働くことができたからですか?栄養士という職業を作った佐伯矩先生のおかげですか?

A 回答 (5件)

>佐伯矩先生のおかげですか?



そのような面はあるのでしょう。

>日本が戦後、復興できたのは栄養士による適切な栄養指導があったために安心して働くことができたからですか?

全く関係ないとは言えないにしても、ほとんど関係ないでしょう。
戦後、復興期には、栄養士による指導はほとんど行われていません。
https://www.mhlw.go.jp/content/001075978.pdf

むしろ、日本が経済的に豊かになり、肥満などの問題から、食事の指導が注目されてきたことが、栄養士を受け入れる社会状況をつくったのでしょう。
https://www.dietitian.or.jp/features/interview/2 …
1960年代以降、食事の欧米化により肥満や非感染性疾患(生活習慣病)が増大し始めた。この疾患は、個人の習慣や代謝異常が誘因となることから、栄養士養成には、医学教育の充実が必要になった。1963年(昭和38年)、栄養審議会は、「栄養学士の称号を取得できるような専門の学部、学科を設置すること」の建議を厚生大臣に提出した。文部省は、国立徳島大学医学部栄養科に管理栄養士養成のコースを認可した。しかし、管理栄養士の定義は「複雑・困難な業務をする者」とされて役割が不明のままに登録制として放置された。この状況は2000年の法改正まで、約40年間続いた。
 この間、1982年(昭和57年)に大事件が起こった。政府は行政簡素化の一環として、『栄養士法廃止案』を検討したのである。日本栄養士会は、栄養士法廃止阻止運動の先頭に立ち、嘆願書を募り、国会前でデモを行った。反対理由として、「我が国には栄養問題がなくなったのではなく、むしろ過食による非感染性疾患が増大し、栄養問題は複雑化しているため、栄養政策は国の重要な政策である」と主張した。結局、政府は非感染性疾患の予防に積極的に取り組み、管理栄養士をその指導者として残すことを約束して、『栄養士制度廃止案』は廃案となった。
 しかし21世紀を前に、我が国の栄養は方向性を失っていた。当時、過栄養による生活習慣病が増大する中、傷病者や高齢者に新たな低栄養が出現し、このことが医療費や介護費の増大に関係していることが解ってきた。しかし、解決の方法論が見つからなかった。1997(平成9年)8月、厚労省に「21世紀の管理栄養士等のあり方検討会」(座長:細谷憲政)が立ちあがり、多方面から検討が重ねられて「管理栄養士は、栄養評価・判定に基づく傷病者への栄養管理ができる、「人」を対象とする栄養専門職種とすべきだ」と結論づけられた。
 この報告を受けて2000年(平成12年)、『栄養士法』の改正が行われ、管理栄養士が登録制から免許制になり、受験資格の見直しが行われ、管理栄養士の新たな定義と業務が明確にされた。2002年(平成14年)、『栄養改善法』は『健康増進法』へと改正され、管理栄養士の役割は、献立の栄養管理から傷病者自身の栄養状態の管理へと変化し、給食ではなく人間の栄養管理の技術料として診療報酬、介護保険が算定されるようになった。2000年の法改正以来、20年間の間に、管理栄養士は疾病の一次予防である保健、二次予防の医療、三次予防の福祉のすべてに専門職としての業務を位置づけた。

>世界的にはまれというのは本当ですか?

世界的に統一的、似たスケールで、栄養士をみることはできないようです。
各国で制度も養成方法も違うので。
日本は、実地訓練の時間がとても短いことが有名らしいです。世界的にはまれのようです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/eiyogakuzas …
諸外国の栄養専門職養成システムは多様であり,一律に他国との比較は難しいが,日本において養成数が極めて多いこと及び実習の国際基準が満たされていないことの2点は特記すべきである。その2つは大きく関連しており,現在関係者の間では,期間延長と質の高い実習実施についての議論が活発になされている。また,イギリス,アメリカ合衆国,カナダ,オーストラリアなど先進的な国では,栄養士会が養成機関やその教育プログラムの認証などを通して大きな役割を果たしており,その点も日本における法令等による規制とは異なる点と考えられる。
各国の事情が異なるため,一律に「国際的な栄養士」の基準を定め,それに向かっていくことは難しいと考えられるが,今後さらなるグローバル化を視野にいれ,その国の制度や背景を理解した上で参照すべき点を考慮にいれて,日本におけるより良い栄養専門職養成システム構築を考えていく必要があるだろう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。大変勉強になりました。目からウロコが落ちました。

お礼日時:2024/03/25 05:47

日本近海は世界有数の漁場であり、陸地も南北に長く豊かな植生に恵まれており、海陸共に食材が非常に豊富な国です。



だからこそ、食文化も豊かなものになり、世界中から愛される料理の数々も生まれてきました。

また、中国の「医食同源」という思想にも影響され、医学的観点から食材を観ることが古くから行われてきました。

以上がミックスされ、日本で栄養学が発展し、その重要性が認められる風土があったからこそ、数多くの栄養士が誕生するようになったのでしょう。
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栄養士という職業は、日本には当たり前に存在していますが、世界的には一般的な存在ではありません。

 日本が戦後、復興できた要因の一つとして、栄養士による適切な栄養指導が大きく貢献したのは事実です。  

また、日本は世界で唯一栄養士と管理栄養士と言う二つの資格があります。 栄養士と管理栄養士を併せると、その数はダントツ世界一です。

しかし、国際的には栄養士の存在は限られています。 国際栄養士は、母国や海外を問わず、栄養分野で活躍する専門家です。 彼らは国境を超えて栄養課題に取り組み、世界の健康と栄養を支えています。

国際栄養士は、国連機関やNGO、保健省などで働いており、国際的な視点から栄養問題に取り組んでいます。 彼らの専門性は、飢餓を無くすためや食べられなくて苦しむ人々を支援するために重要です。

日本の栄養士は、国内での健康管理や食事指導に貢献していますが、 国際栄養士はさらに広い視野で活動しています。 彼らの存在は、世界的な健康と栄養に対する理解と協力を促進しています。
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海外にも普通にいますよ。

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>世界的にはまれというのは本当ですか?



ウソです。
諸外国でも栄養士はいます。日本の栄養士の方が人口に占める率が高くなおかつ優秀というのはありますが、諸外国でも栄養士の制度はあります。下の報告書をご覧下さい。

>復興できたのは栄養士による適切な栄養指導があった

すくなくとも戦後の学校給食は栄養士の指導があったからこそ、児童達が十分な栄養をとれた面はあったでしょうね。

諸外国における栄養士養成のための臨地・校外実習の現状に関する調査研究
(厚生労働省)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjda/54/8/5 …
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