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複塩と錯塩の違いが分かりません。どなたか教えてください。その具体例も挙げていただくとありがたいです。

A 回答 (1件)

《塩》は、陽イオンと陰イオンが結合してできている物質です。


《複塩》は、陽イオンまたは陰イオンを2種類以上含んでいる塩です。

(例1)硫酸カリウムアルミニウム12水(通称、ミョウバン)
  AlK(SO4)2・12H2O

(例2)硫酸鉄(II)アンモニウム六水和物(通称、モール塩)
  (NH4)2Fe(SO4)2・6H2O


中心に原子または単原子イオンがあって、それに別のイオン・原子・分子がいくつか結合してできた集団を《錯体》といいますが、錯体が電荷をもっている場合、錯イオンといいます。

(例3) テトラアンミン銅(II)イオン
  [Cu(NH3)4]^2+

《錯塩》は、陽イオンまたは陰イオンが錯イオンである塩です。
(例4)テトラアンミン銅(II)硫酸塩
  [Cu(NH3)4]SO4

わかりにくければ、補足してください。

(補足:難しければ無視してください)
1.錯体の範囲は明確ではありません。たとえば、硫酸イオンは普通、錯体とはいいません。しかし、上に書いた錯体の定義に該当します。そうすると硫酸ナトリウムや硫酸カリウムなどは錯塩だということになります。これらを錯塩と呼ばないのは、習慣上の理由です。

2.同様に、(例1)のアルミニウムイオン、カリウムイオンはそれぞれ周囲に水分子を6個結合させた構造をしていますので、これを錯イオンと呼ぶこともできます。また、(例2)の鉄イオンは6個の水分子を配位していますので、「ヘキサアクア鉄(II)イオン」という錯イオンになっています。
つまり、(例1)(例2)は複塩ですが、錯塩とも見ることができます。
しかし、配位子が水分子だけのときは、習慣上、錯塩と呼ばないことが多いです。
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この回答へのお礼

くわしい説明ありがとうございます。大変助かりました。

お礼日時:2005/05/22 20:43

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