2024年のうちにやっておきたいこと、ここで宣言しませんか?

 前にも似たような質問をしたのですが、よく分からないのでもう一度させていただきます。
 酵素の比活性でどのようなことが分かるのでしょうか?出来れば詳しくお願いします。

A 回答 (6件)

比活性というのは、タンパク質あたりの活性と定義されます。


今、アルコールを酸化する酵素を測定するために肝臓をすりつぶしたとします。肝臓には数千種類のタンパク質がありますが、その中でアルコールを酸化する酵素はごく一部です。他のタンパク質は全然別の酵素活性を持っていたり、酵素ではないタンパク質だったりします。ですから、タンパク質あたりの活性を計算すると、分母が大きいから、比活性は小さい値がでます。ところが精製操作を行って、アルコールを酸化する酵素以外のタンパク質が取り除かれれば、分母は小さくなりますから、比活性は大きくなります。その大きくなり具合は、目的の酵素以外のタンパク質を取り除く操作、つまり精製操作の指標になります。完全に精製されれば、それ以上は精製しようとしても、比活性が高くならないはずです。誰かがある酵素をすでに結晶化して、そのような純粋な酵素の比活性を報告していれば、それとの比較で、自分の行っている精製操作がよいか悪いかがわかります。
とはいっても精製した酵素が一部失活すると、たとえば、半分が失活すると、タンパク質としては全部残っていますから元の値のままですが、活性は半分になったので、比活性は半分に低下します。つまり酵素の変性による失活の指標にもなります。
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>精製される概念が良くわかりません。


ひょっとして、「精製」の日本語としての意味を理解していないのかしら? gooの国語辞書から、

せいせい【精製】
(1)細かい点にまで気を配って念を入れて物をつくること。
「―品」
(2)粗製品にさらに手を加えて良質なものにすること。
「砂糖を―する」

科学の世界で「精製」といったら、(2)の意味ですね。
不純物を取り除いて、目的のものの純度を高めることです。細胞の抽出物には、いろいろなタンパク質その他の物質が含まれていますが、そのなかから特定の物質を取り出す過程をさして「精製」という言葉を使います。
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この回答へのお礼

 何度も答えてくださって本当に有り難うございます。精製の言葉の意味や、それが比活性にどのように関係するのかわかりました。比活性とは、いろんなタンパクから特定の物質を多く精製することが出来たら、比活性が高いということになるんですよね?

お礼日時:2005/06/19 11:46

>各酵素で比活性の数値が他の分画に比べ大きくなるということは、その酵素に対する分画で酵素が働いているということですか?



今回の場合はなんの酵素かは知りませんが、
細胞を大ざっぱに分けてその酵素活性とタンパクを測って
比活性を出したということですね。
そこで比活性に差があるということは
すなわちその酵素がタンパクに占める割合が部分によって異なるということです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。だいぶ比活性がどういうものか分かってきました。ありがとうごさいました

お礼日時:2005/06/19 11:41

3つの分画で、酵素活性を測定したとしましょう。

ひょっとすると、サイトソルが一番高い値を示すかもしれません。でも、タンパク質総量もサイトソルが一番高いので、比活性にして比較すると、他より低くなるかもしれません。他に比活性が飛び抜けて分画があれば、本来その酵素がもっとも豊富に局在しているのは、そこだということになりますね。

>その酵素に対する分画で酵素が働いているということですか?

歴史的に、また現在でも多くの場合、酵素というのは実際に目で見えるもの、これですと指のさせるものではなく、その活性によってのみ存在が確認できるものなのです。「酵素がそこにあるから活性がある」というのもアリですが、「活性があるからそこに酵素がある」という捉えかたのほうがあたっています。
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この回答へのお礼

 遅くなりましたが、回答ありがとうございました。だいぶ比活性のことが分かっていきました。一つ良く分からないことがあるのですが、精製されると純度が高くなると他の回答に書いてあるのですが、どういうことですか?酵素はその分画分画にもともとあるもので、精製される概念が良くわかりません。教えていただけるとうれしいです。お願いします

お礼日時:2005/06/19 00:14

ひとつには、酵素の精製度、純度の指標になります。

比活性はタンパク質重量あたりの活性ですから、酵素の純度が高くなるほど比活性も高くなります。逆に、目的の酵素以外のタンパク質が夾雑していると低くなります。

市販の酵素には、同じ酵素でも比活性の異なるものが何段階かあったりしますが、これは純度、グレードの違いを反映しています。比活性が高いほうが高級品です。

また、未知の酵素を分離、精製しようとするときにも重要です。一般的に、組織の抽出物からはじめて、塩析や各種カラムなどを用いて、化学的、物理的性質の違いで、含まれているタンパク質を分画していきます。この過程の各ステップで、各分画に含まれる目的の酵素の比活性を調べ、前のステップより比活性の高くなったものを選んでいくことで、純度を高めていきます。
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この回答へのお礼

 早速ありがとうございました。実験で肝細胞からミトコンドリア、ミクロソーム、サイトソルの細胞分画を行い、それぞれの分画で働く酵素の比活性を求めました。各酵素で比活性の数値が他の分画に比べ大きくなるということは、その酵素に対する分画で酵素が働いているということですか?分かりに説明ですいません

お礼日時:2005/06/17 08:09

過去2回の質問に対する答えの中で


意味するところを書いている方もいますが
それでは不十分なのでしょうか?
何が分からないのかを書いてください。

この回答への補足

 説明が不十分ですいません。酵素がタンパク質としてどのくらい精製されたかというのはどういうことですか?細胞の分画で同じ酵素に対する比活性を出したのですが、比活性の値が他のに比べて高いということはどういうことを表しているのですか?お願いします。

補足日時:2005/06/17 07:44
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