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 昔,大橋巨泉氏が「こんなものいらない」というテレビ番組で,日本の英語教育について,入試問題で出される英語について,痛烈に批判していたことがありました。
 入試問題の中で,without ~「~がなければ」の意味を but for ~で表現しているのを見て,
but for なんて,言わない,13世紀の英語だ(ちょっと違ったかもしれません)のようなことを言っていた記憶があります。
 しかし,日本の英和辞典では相変わらず扱われていて,ジーニアスのような辞書でも,(正式)と書かれているだけで,特に(古)のような扱いはされていません。
 本当のところ,but for というのはどの程度,実際の英語では使われているのでしょう。formal な場では用いられるのでしょうか。それとも全く用いられていないのでしょうか。

A 回答 (10件)

お答えする前に、ひとこと。

大橋巨泉氏の英語・および英語教育に関するコメントは事実に基づいていない暴言が多々見受けられますから、あなたの耳目を遠ざけた方がよろしいかと思いますよ。

さて、 but for が「古い表現だ」などと言うことは「まったく」ありません。ジーニアスなら「正式」、ウィズダムなら「かたく」と表現されているとおり、日常的にあなたが友人・知人と意思疎通する場面では用いないと言っているだけです。

日本の英和辞典はここ20年くらいのあいだに急速に進化をとげてきています。特にレジスター(使用される状況の場合わけ)の面での記述と、定義の順番(頻度順)がずいぶんと改善されました。

辞書に「正式・かたく」と出ている表現をあなたが、会話やレポート、投書などにつかうと相手に堅苦しい表現を使う人だという印象を与えますから、注意しましょう。ただし、繰り返しますが、けっして古臭い表現ではないので、硬い文章を読むときのために知識としては覚えておくべき表現がたくさんあります。

また、辞書に「口語」と出ていると、「ああ、くだけた話し言葉」か、と誤解しがちですが、これも大きな間違いです。「口語」というのは「日常的にだれでもふつうに使う表現」ということですから、ばんばん覚えて使いましょう。「俗語 slang」と混同してはいけません。

なお、試験では今いったレジスターのこまごまとした使い分けまでテストするのは無意味ですので、「普通の表現」も「かための表現」もごちゃまぜにしてしまうのは、どの国の外国語教育でもやっていることです。あなたはたとえば「”簡易な”の意味は次のどれか。かたい、やさしい、はやい、あかるい」という問題をみて、この問題は不適切だ、そもそも「簡易な」という言葉は覚えるに値しないと思いますか? 思いませんよね? 試験というのはこういうものです。イコールの表現はありえないけど、知っているかどうかを問いたい場合、似た表現を出すのが普通で、 “but for”も「簡易な」も同様に考えてください。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。私はそれほど,レジスターというものについて,正しく理解していないわけではありません。but for という表現が,「正式」というレジスターでいいかどうかを知りたかったのです。「簡易な」というレベルのものか,それとも今では全く通用しないレベルのものなのかを知りたかったのです。

お礼日時:2005/06/28 06:09

とある英英辞書では、



but for = except for となっており、

except forを見ると、with the exception ofとwere it not forとありますね。

これでしっくりしませんか?

その辞書でも古い(archaic)とのマーキングはありません。
Withoutとはちょっと違う事が分かりますね。特にWere it not forの意味合いで。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
日本では,but for=without=if it were not for と教えられます。
if it were not for は without の意味だ,覚えるだけで,if it were not for の意味合いというのは,悲しいかな,全くイメージが浮かびません。it, for をどう解釈すればよいか,わかりません。
日本の辞書では,but for の意味として,without と except for を分けて説明しています。
関係代名詞の but(There is no rule but has some exception.)や,It never rains but it pours. のような場合の but も not の意味が含まれると理解するのみで,but のイメージというのはわかりません。これらの用法も,「文語」と辞書にはありますが,but for と同じように,文章では問題なく用いられる用法なのでしょうか。

お礼日時:2005/07/02 06:15

Gです。



>but for は without の意味として,さらにはどのような意味であっても(but / for となるような場合は除いて)覚える必要のない表現だということですね。

そうですね。 他にも数え切れないほどのもっと「覚えていたほうがいい」と言う事があるわけですから、「たまにはこういう言い方をする文章が出てくるかもしれないから知っておいても損はしない」と言うレベルの事だと思います。 しかし、知っておいても良い、と思える人ならこの使い方を見たとき、もしこれに「遭遇」したらですが、その実力ですでに知識としての英語力で充分意味合いが分かるものだと思います。 だからこそ、英語を使うアメリカ人ネイティブが使う辞書には載っていないのです。 分からないというアメリカ人ネイティブはたぶんいないでしょう。 辞書にbut forがwithoutとして指摘している事をおかしく思わないアメリカ人ネイティブはいないでしょう。 それも何の説明も例文もなく、but for=withoutとなっていてはどうしようもない、とんでもない事が書いてある、としかいえないでしょう。

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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2005/07/02 05:55

ネイティブです。



>but for は古い英語?
いいえ、現在でも多く使われている表現です。

>but for なんて,言わない,13世紀の英語だ
はい、but forはどちらかと言うと会話で使う口語表現ではなく、文語表現ですので、「言わない」と言う考え方もできます。
いいえ、13世紀の英語表現との根拠はどこにも見当たりません。

勘違いされているようですが、畏まったフォーマルな口語的表現と、文語の表現をミックスアップされているかと思います。英語には日本語の文化的な背景が付きまとう敬語は一切なく、フォーマルとの意味合いもどちらかと言うと教養が高い事のみを意味するもので、丁寧さとは根本的に違うものと理解してください。簡単に言えば、フォーマルとは、インテリしか使えない表現方法です。

結論:古い言葉ではなく、現代英語でありながら口語としては一般的には使われず、文面で用いられるケースが殆どである。それなりに英語学習者が会話ではなく、洋書をちゃんと読んでいるのなら、必ずと言って良いほどどこかで遭遇するフレーズである。又、その意味合いは単純にwithoutではなく、No.7さんのコメントの通りでしょう。

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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
but for は古くはないということですね。
数多くの洋書を読んできたつもりでしたが,特に記憶には残っていませんでした。ただ,幸か不幸か,私を含め,日本の多くの英語学習者は but for = without と教えられ,簡単な単語の組み合わせなので,自然に覚えている人が多いと思います。したがって,英文中で出てくれば,without の意味だと気づくと思います。without との違いまでは及ばないでしょうが。

お礼日時:2005/07/02 05:54

"But for" は,"if something had not existed, or not happened" という動的な背景の意味合いがあり,単にあっさりと,"without" で置き換えられる意味とは言えません.


eg) I would have been in a serious trouble but for your assistance. I would have been in time today but for the typhoon.
実際にも使われています.

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この回答へのお礼

 ご回答ありがとうございます。
>"But for" は,"if something had not existed, or not happened" という動的な背景の意味合い
があるというのは全く知りませんでした。
 関係代名詞 but や,unless の意味に近いような従属接続詞としての but や,It never rains but it pours. も辞書には文語となっていますが,文章では用いられるのでしょうか。

お礼日時:2005/07/02 13:09

Gです。

 (mryokkoさん、ありがとうございます)

>もちろん、butが接続詞と使われforが前置詞として使われたbut for the children it means a lot.と言うような表現はご質問から離れていますね。but for the the momentと言うような表現は上に書いたようにexcept forと見ても大丈夫だろうなと言う使い方はある、と言う事になると思います。



>but for the the momentと言うような表現は上に書いたようにexcept forと見ても大丈夫だろうなと言う使い方はある、と言う事になると思います。

は、もちろん、

もちろん、but for the the momentと言うような表現は上に書いたようにexcept forと見たら大丈夫だろうなと言う使い方には「決してならない」、と言う事になると思います。

と全く逆の表現になってしまっていました。 ごめんなさい。
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本当に、”G”さんといい、wind-sky-windさんといい、すばらしいです。

いつも(勝手ながら)勉強させて頂いてます。

but for に深い疑問を抱かずに(実際の英文で見たこともなく)without,if it were not forなどと同義だ、なんて思っていたのが恥ずかしくなります。

言われてみると、withoutや、ifの省略された倒置文は目にしたことがありますが、but forは入試問題集でしか目にしたことがありません。

ジーニアスも次の版あたりでは(廃)なんてするかもしれませんね。

今後も勉強させていただきます。よろしくお願いします。(って、勝手なお願いですが・・・)
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この回答へのお礼

 いえいえ,私はまだまだ勉強不足です。mryokko さんとは,似たような回答をすることがあると感じていました。

お礼日時:2005/06/28 00:01

Gです。

 こんにちは。 私なりに書いてみますね。

はっきりいって、一般の日本人が一応問題なく使えるレベルの英語を身につけると言う事でしたらこの表現は殆ど必要のない表現と私は思います。 つまり、使えるようになるための英語学習でしたらまず覚える必要のない表現だといえるものだと思うのです。

確かに、except forと言う意味でbut forは使われるときはありますが、文脈から殆ど問題なく理解できる表現だと言えると思います。 つまり、アメリカ人ネイティブにとってもbut forと言う表現をイディオム的に覚える必要のない表現だともいえると言う事です。 よって、アメリカ人ネイティブに聞けばたぶん「別の表現を使いたいのならexcept forに置き換える事は出来るだろう」、と言う答えが返ってくると思います。

更に一般人があえてexcept forの代わりに使うと言う事もないと思います。

この表現のフィーリングですか。 古いと言うよりも多くの法律用語のようにかたくるしいと言うフィーリングはあると思います。 そして、もし辞書に頼りこの表現をwithoutの意味で使ったとしたらアメリカ人ネイティブは理解できないでしょう。 ブロークンイングリッシュと思うかもしれませんよ。

withoutと言う意味合いを持つということはその使われた文章の意味合いでexcept forよりwithoutと言う単語を使った方が分かりやすいという文章が存在するのかもしれません。 アメリカ人でこの使い方をする人はまずいないと思いますよ。 withoutの単語の特殊な使い方があるのかもしれませんが。

見た事がない、聞いたことがない、と言う理由は殆どの場合ただその人にその経験がないというだけのことだということですが、このwithoutの代わりに使える表現としてはないと思いますよ。

もちろん、butが接続詞と使われforが前置詞として使われたbut for the children it means a lot.と言うような表現はご質問から離れていますね。but for the the momentと言うような表現は上に書いたようにexcept forと見ても大丈夫だろうなと言う使い方はある、と言う事になると思います。

よって、もしこの表現を入試問題に出していると言う事であれば巨泉氏の「お小言」は私には充分以上に理解できるところです。 つまり、使われていない表現を英語能力の判定に使うと言う事は高校卒業生のレベルでは全くの時間と労力の無駄であるし人間一人に植えつける無責任な事だと私は思います。

彼らにはもっと重要な英語力への養成が、発音、基礎的文法、そしてフィーリング学習など、が学校で行われなくてはいけないと信じます。

今日も自己主張してしまいましたが、同時にwind-sky-wind さんにはいつも基本的文法の重要さの教えを受けさせてもらっています。 質問とは関係ないですがこの場を借りて私からの感謝の気持ちを書かせてください。

これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。 
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この回答へのお礼

 ご回答ありがとうございます。but for は without の意味として,さらにはどのような意味であっても(but / for となるような場合は除いて)覚える必要のない表現だということですね。あらゆるものが日進月歩で進歩している中で,本来なら最も敏感に対応していくべき(生きた言葉である)外国語に対して,どうもわれわれ日本人は鈍感な部分があるようです。辞書にしても参考書にしても,古くからのものがいつまでも残っているところが多いと思います。
 そういう意味で,Ganbatteruyo さんのような方のご意見は大いに参考になります。こちらこそ,あらためてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうごさいます。

お礼日時:2005/06/25 21:13

古い英語というより、堅い英語・優雅な(優雅過ぎる)英語という印象があります。

特に大仰にいう場面で使わなくもないです。No.1さんのガンジーの言葉、みたいな感じです。しかしまあ、あえてそんな表現は普通はしないですね。

ちょっと思ったことを。
日本の英語教育であまり学んでいないのでよくわからないのですが、妙に「○○と同じ意味の表現を以下から選べ」という問題が多くてとまどった覚えがあります。言葉なので、どれもニュアンスがあるじゃないですか。それを無視して○○=△△と覚えろ、というのでは、実際に使おうとしたときにどういったらいいのかわからなくなってしまうと思います。

質問者の方のように、「この語はどういうところでどういう意味合いで使われるのだろうか」と気を払われる方ばかりならいいのですが、○○=△△だけを記憶してはつまらないし、使えるようにはならないだろうなと思います。その意味では、大橋巨泉氏のいうことも一応賛成です。(批判の仕方がエラソウとか、そういうのはありますけどね(笑) 自分も気をつけます)
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この回答へのお礼

 どうしても,日本では試験科目になってしまっているため,英語が言葉であるということが忘れられている節があります。このような問題にしたら面白いとか,間違えるだろうとか,そのような観点で考えがちです。but for = without というパターンが定着してしまっていますが,実際には用いられないようですね。

お礼日時:2005/06/25 20:12

面白いですね。

この質問をされると言うことは,wind-sky-wind さん自身もあまり目にした覚えがないということでしょうか。

私も except の意味でなら,見たことがあるような気がするのですが,without となると,ちょっと自信が無く,辞書を引いてみると,Longman(LDOCE) にはありましたが,OALD にはありませんでした。

結論を出すにはあまりに微妙な結果だったので,今度は Google で "but for" を検索すると,関係のないものばかりの中に,こんなのがありました。

But for my faith in God, I should have been a raving maniac.(Mohandas Gandhi の言葉)

..., although they were soon to be reassured that but for acts of courage and self-sacrifice outstanding even in wartime their troubles would have been far worse.

他にもちらほら見つかりましたので,使われなくはないようですね。

面白いのは次のロシアのプラウダ紙の英語サイトで,英訳者がどういう人なのか分かりませんが,ネイティブではないとすると,ロシアでもこの表現が教えられているという証拠かもしれません。

But for his age, Colin Powell could even run for president. (Vasily Bubnov, PRAVDA.Ru; Translated by Maria Gousseva)

念のため,英仏辞典や英独辞典を見ると,やっぱり without の意味が載っているので,日本の英語教育が間違っているとは言えないと思います。

英語を学ぶ方々のみになって考えると,but も for も基本単語中の基本単語ですから,正直,辞書は引かないでしょう。引いてもどこを探せばいいのか,見当も付かないのではないか。そう考えると,but for という熟語は存在だけは教えておくべきかもしれません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。おっしゃる通り,実際の英文で用いられているのは見たことがありません。ただ,昔から but for = without というのは受験において必須の知識であり,受験で出題されてきました。しかし,この番組の影響だけということもないでしょうが,最近はあまり出題されていないような気がしていました。なのに,(おそらく,一番売れていて,評価されている)ジーニアスのような辞書に普通に載っているのが気になったのです。

お礼日時:2005/06/25 12:41

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