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大学の教職概論で「複線型」の教育システムの一部(?)として挙げられていたのですが、両者の違いは何でしょうか。
また、GrundSchuleの上には、Gymrasium、さらにUniversitatがあるということなのですが、これらについてもご存知の方がいらっしゃいましたら説明していただけますでしょうか。
(UniversitatはUniversityと似ているので大学かなと思っているのですが・・・)

よろしくお願いしますm(__)m

A 回答 (3件)

こんにちは。



質問者さんは大学生のようですから、図書館で「教育学大事典」みたいなものをみて、「ドイツ」とかいう項目をひくと、確実な説明がすぐに見つかると思います。でも、せっかくなので、簡単に。

Voklsschuleという名称は、昔の呼び方で、いまは一般的には使いません。1960年代まで、小学校1年生から8年生までがVolksschuleでした。ふつう、国民学校と訳します。国民学校の後半4年間を国民学校上級段階と呼ぶことがありました。なお、一部の州では今日もVolksschuleという呼称を好んで使うことがあるようです。

Volksschuleの前半4年間を終えたところで、進路が三つに分かれます。上記の国民学校上級段階へそのまま進む(その頃は、この道をとる人が3分の2以上、つまり大多数でした)、Realschule(=実科学校。べつの呼称もありました。Mittelschule=中間学校とか)へ進む、Gymnasiumへ進む、の三つです。面白いことに(おもしろくないかも...)、同じく10歳からの生徒を受け入れていながら、国民学校上級段階は「初等教育」とみなされ、実科学校とギムナジウムは「中等教育」とみなされていました。

60年代以降、Voklsschuleの前半4年間をGrundschule(基礎学校)と呼び変え、後半4年間をHauptschule(基幹学校)と呼び変えることになり、今日に至っています(これ以後、基幹学校も「中等教育」とみなされています。)

Gesamtschule(総合制学校)というのは、基礎学校の4年間を終えてから進むべき三つの学校種(Hauptschule,Realschule,Gymnasium)をひとつにまとめたものです。シュタイナー学校(自由ヴァルドルフ学校)は、統計分類上は、この総合制学校にはいります(ほんとうは、これらは基礎学校の4年間も含んだ13年一貫の学校なので、普通の総合制学校とはちょっと違う)。

90年代以降、旧東の州の学校制度の再編があって、上記の名称の他にいろいろなものが生まれました。州によって、実にいろいろですが、基本的にはGrundschuleのみんな一緒の4年間(6年間のところもあります)のあと、いろいろ分かれていくということです。

ドイツの学校制度は「複線型」と呼んでもいいのですが、途中から分かれるという意味では「分岐型」と呼ぶ方が正確です。この場合、「複線型」というのは初等教育に入る時点から、別種の学校が用意されている完全セパレート・コース型、というふうに限定的な意味を持つことになります。
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この回答へのお礼

ご丁寧な解説、ありがとうございましたm(__)m

お礼日時:2005/07/11 21:09

#1です。



以下のサイトを参考になさってください。

http://germanml.fc2web.com/school/schoollocal.htm

http://steiner.blume4.net/d_schule.html
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おそらくドイツの学制について習われたのだと思います。


日本ではほぼ全員が、小学校・中学校・高等学校まで日本全国どの学校を選ぼうが一応はひとつの指導要領に従って教育がなされています。

一方ドイツでは、Grundschule(小学校4年間)に通った後、
Gymnasium(ギムナジウム・大学進学課程)
Realschule(実科学校)
Hauptschule(基幹学校)
に別れてそれぞれ別の教育を受けます。

早い段階から、自分の将来を決めて進む道を選んでいかないといけないのですね。

Volkschuleは8年間の義務教育を指すもので、
GrundschuleとHauptschuleの総称といった感じです。

UniversitätはまさにUniversityで、大学のことを指します。

ドイツでは、日本ほど大学への進学率は高くありません。
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この回答へのお礼

なるほど・・・ありがとうございますm(__)m

お礼日時:2005/07/11 21:10

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