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小学6年生の子供の担任から、こんな歴史の宿題を出されました。上の2つの事を証明するために、サイトへ行って、その文章を印刷しなければならないんです。親にも手伝ってもらってもいいから・・・・。という事なんですけど、いろいろ調べたんですけど、そういう文章は載ってないんです。どなたか助けて頂けませんか・・・??

A 回答 (8件)

『女の「武士」が存在しない・男が「十二単衣」を着る事はない』を証明するなんて宿題は、小学6年生に対する宿題としては、あまりに難しい気がします。


「難しい」というのは、質問として中途半端すぎるからです。

はじめまして、ode_an_dieと申します。
ゼミ担当教授の専門が服飾史で、十二単に関してならば長々と書くことができますが、「サイトへ行って、その文章を印刷しなければならない」とのこと。
そうなりますと、ここで私が云々回答をさせていただいても、使えないかもしれませんので、サイトのご紹介にとどめさせていただきます。

#5さんがご紹介の「有職装束研究 綺陽会」さんのサイトは、本当にとても詳しく解説されていますので、私もよく利用させていただいています。

また、京都に「風俗博物館」というところがありますが、服飾に関しては、そちらが運営されているサイトも分かりやすいですよ。
http://www.iz2.or.jp/fukusyoku/
こちらの「日本服飾史」のページへ入ってください。
「十二単」というのは、平安時代に起源を発する女房(*)の衣装「唐衣裳(からぎぬも)姿」の通称ですから、「2. 和様の創製 平安」のページに入ってください。
「公家女房晴れの装い」を選び、「詳しい説明はこちら」というボタンをクリックすると、説明文のウィンドウが表示されます。

(*)女房…位の高い女性に仕える女性のこと。公的に雇われている場合も私的に雇われている場合もある。

最初に申し上げましたとおり、この質問は中途半端すぎるのです。
『(唐衣裳姿が)男子の束帯にあたる成年婦人の朝服で,宮中の正装である。』とあるとおり、女性が着用するものである-ということはいくらでも資料がありますが、だからといって『男が「十二単衣」を着る事はない』ということの証明にはなりません。

女の「武士」については、「武士」そのものの定義が問題なりますので、さらに『女の「武士」が存在しない』の肯定や否定を立証するのは難しいんですよね。
「城主」は武士かというと、これまた判断が難しいですが「女城主」の記録があります。
武器を持った者が「武士」とされるのか、戦場に出て戦った者が「武士」なのか…。
武士の定義に関するサイトを紹介しておきますので、難しいことが書いてありますがご参考になさってください。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~hampton/history030.htm

いずれにせよ、先生の質問の意図が、否定にあるのか肯定にあるのか、判断つきかねるところです。
記録に残っていない=完全否定を立証-ととらえるのは、どうかと思ってしまいますし…。
歴史を専門に学んだ者として、こだわってしまいました。
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この回答へのお礼

詳しく説明していただいて、ありがとうございました。専門に勉強したりしていると、こだわってしまうという気持ちは、すごくわかります。担任の先生の名誉(?)の為に少し説明させていただくと、この問題を出したのは、正解を必ずしも証明しなくてはいけない。とか、絶対にして来なければいけない。というような強制的な宿題ではなく、小さな事にも疑問を持って、それを調べる方法を自分で考えたり親に相談したりして、親とのコミュニケーションも図りつつ、知識として知っておけば・・・。というような趣旨だと思います。この担任の先生はとても子供の事を考えていてくれている先生で、無理強いしたりはしない先生ですので、調べたけれどもわからなかった・・・と報告すれば、それでオッケーなのだと思います。努力していろいろ調べて、どうしてもわからなければ、その過程を評価してくれる先生だと思います。なんにせよ、回答者さんも真剣に考えて、教えて下さって本当にうれしいです。ありがとうございました。

お礼日時:2005/08/28 00:38

武士の「士」という文字は元々男性を表しますから、女性の武士はいないと思います。


語源で言えば、「一から十までよく仕事をする人」という意味と「直立した男性器から男を表す」という2説あり、後者を取れば、「士」とは男性を表すことになります。
つまり現在では中性的に使われますが、以前は「看護婦」は女性を表わし、特に男性の看護婦を「看護士」と呼んだりしたのと同様で、職業としての男性看護婦はいても、呼称として男性看護婦はいないのと同じです。
保母という職業も現在は保育士としてますが、昔は保母という仕事につく男性を「保父」と呼んでいましたから。
もっとも弁護士や税理士など、士業では男女関係ありませんから、前者の意味かなとも思いますが。
つまり実態としては武士のような役割をする女性はいても、武士と呼ばれる女性はいなかったのではないかと考えます。
時代劇では大奥の警護をするのに「別式女」という武芸で召抱えられた女性が警護をする話が出てきますし、木曽義仲の愛妾、巴は女武者と紹介されてます。
身分としては樋口一葉などは武家(士族)の女当主ですから、武士身分の女性はいましたが。

因みにですが、暴力団も女の組員や組長は表面的にはいないと聞いたことがあります。
(旦那を組長にして奥さんが仕切るとかはあります)
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この回答へのお礼

そうですね。「武士」という名称そのものにこだわってみると、また違う角度から考えられるものですね。目からウロコでした。では巴御前なんかは実際、どんな名称で呼べばすっきりするんでしょうかね・・・?「女剣士」?もひとつしっくり来ませんね。回答ありがとうございました。

お礼日時:2005/08/28 00:41

鎌倉時代には女性の地頭がかなり存在していました。


従って時代を区切らない「女の「武士」は存在しない」と言う結論は間違いです(当時の御成敗式目では男女がほぼ平等の権利を認められています)。
これは検索の時に、「女性 地頭 鎌倉」と打ち込めばサイトにいっぱいアクセスできます。

「十二単衣」を公式の場で男が着る事はなかったでしょう。
ただし、既に出ていますように歌舞伎の世界は、江戸幕府によって女性が閉め出された世界ですので、女形(おやま)と言う女性役の男性役者が芝居上着ています。
演題としては「鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)」「一条大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)」に登場する常盤御前(ときわごぜん)役が着ています。
ただし、演劇用に襟の部分だけを重ねて衣装を軽くしていますけどね。
こちらは、「歌舞伎 十二単」で検索するとサイトにアクセスできますよ。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。そうですよね。歌舞伎の世界では男性が着ますよね。

お礼日時:2005/08/28 00:45

十二単だけですが、参考URL先をご覧になられたらいかがでしょうか?


奉納舞として男性が女装して舞うお祭りも各地で残ってますので、絶対とはいいきれないですよね。
白拍子は男装して、ですし。

歌舞伎もできた当初は女性で、色を売るようになっちゃったので男性に限定されたといういきさつもあるぐらいです。

武士ですと平安時代後期~江戸時代末期まで時代が広すぎですね。
武士という職業を指すのか、巴御前など戦場で実際戦った人をいれるのかでまた答えが違ってくるでしょう。
http://www.tamagawa.ac.jp/sisetu/kyouken/kamakur …
は女性の武士は存在すると説明部分です。逆見つけました。

参考URL:http://www.kariginu.jp/kikata/index.htm
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この回答へのお礼

ありがとうございました。私は歴史が苦手・・・というより、嫌いなんですけど、がんばって文章を読んでいきます(^_^;)

お礼日時:2005/08/21 14:42

武士というのは一つの職業であるとともに、江戸時代に入り士農工商といわれた制度の一つの階級となりました。

もちろんそれ以前からも武家はありましたし、大きな家臣団を抱えた大名が全国にありました。

したがって家族そのものが武士なわけです。武家の家に生まれれば女性であっても武家の女としての教育を受け、いざとなれば薙刀を持って戦いますし、最後には主君とともに自害して果てる覚悟を持っていました。

十二単衣は、律令制における女官の服です。律令制は支那の儒教制度の影響を色濃く受けたものですから、階級なども厳しく、服装などにもその影響を受けています。したがって位によって身に付けるものも決まってきますから、当然、女性しか着用しないでしょう。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。わかりやすく説明していただいて、助かりました。そうですよね。女官の正装ですもの、当然女性だけの服装ですよね。

お礼日時:2005/08/21 14:43

ありゃ・・リンクがうまくいってないか・・


下のリンクはWikiPediaへのリンクです。
http://ja.wikipedia.org/
こちらで「悪魔の証明」を見てみてください。

十二単や武士のページを見てみると役に立つかもしれません。
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この回答へのお礼

説明に「女性貴族用の服装」と書いてあるので、その部分を印刷すれば、証明になりそうですね。ありがとうございました。

お礼日時:2005/08/21 14:45

歌舞伎は壇上に上るのは全て男性です。


女性の役である「女形」も男性です。
古典の歌舞伎を演じる際、まれに十二単を着る場合があります。

尚、「無いこと」を証明するのは極めて難しい場合が多く、「悪魔の証明」と呼ばれます。

参考URL:http://www.asakusa-e.com/tokushu/tokushu9b.htm,h …
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。「悪魔の証明」ってすごい名前がついてるんですね。初めて知りました。ひとつ賢くなりました。

お礼日時:2005/08/28 00:47

とりあえず、女性の武士は実在したようです。



参考URL:http://horse.shrine.net/samurai/tomoe.html
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この回答へのお礼

私はめっぽう歴史に弱いので、本当に助かりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2005/08/21 14:40

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