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「廣」という字は、「广」の中は、「黄」では誤りなのでしょうか?
 私の父は、名前に「廣」という字が使われており、今まで70年間、中を黄として書いていたところ、郵便局で誤りを指摘され、字が違うので手続きできないといわれたそうです。納得できないので調べてほしいと頼まれました。
 ちなみに、PCで変換しても中が黄の文字は存在していません。ですが、「横」という字は、「木」へんに「黄」で、旧字で「橫」(黄ではない)と言う字が存在します。

A 回答 (5件)

>「广」の中は、「黄」では誤りなのでしょうか?



この手の質問に対して、日本語、漢字関係の学者などは、「廣」と異体字の関係であって、誤りではないと言うと思います。
これは字書に載っていても載っていなくても
構成部分のそれぞれが普通に使われている形なので、
一般に通用する文字として異論のある人はいないでしょう。
漢字は、時代によって、主流のデザインが変わっていき、
現在は、明の時代に康熙帝が作った「康煕字典」に
載っているものが元になった「明朝体」のデザインが「普通」の
字体だと思われているだけです。
たとえば、印鑑などには、古い時代のデザインである
「篆書」が今でも普通に使われています。
篆書を使うのであれば、そもそも、ご質問の
文字の違いなどどうでもよいような感じになってしまいます。
篆書のデザインを元に、明朝体のデザインを作ったわけで、両者は同じ文字です。
英字で言えば、ブロック体と筆記体は全く印象の違う形をしているものもありますが、どっちも同じ文字として、受け入れられますよね。それと似たような関係と思ってください。

参考に、大修館書店漢和辞典編集部のQ&Aのページを
あげておきます。Q3000番台にいろいろな異体字についての説明が出てきます。

http://www.taishukan.co.jp/kanji/kanji_qa.html


わたしが、戸籍の字体について、質問のようなことを尋ねられたら
「戸籍にはこのように載るだけで、ご自分がその字体を使うことは差し支えないのですよ」
「国の方針で、使う文字のデザインを統一するように努力しているだけで、その文字が間違いであると言う事ではありません。」
というようなことを言うと思います。

戸籍の字の取り扱いの状況としては、法務省や市町村の職員が漢字の専門的な知識なく、単純に事務マニュアルしたがって事務をしていることが誤解が多い原因になっていることと、使える文字を減らそうという考えの通知が出ると、反動で少し増やす方向の通知が来たり、何度も考えの調整や細かい指示が出しなおされているので解釈に時代によって揺れがあるというのがあります。

そして、自分の今まで使っていた字が戸籍で使えないと知ると、ひどく感情を害して、使えるように働きかける人が後を立ちません。
(もちろん悪いことではないですが。日本はいろんな考えの人がいて、それぞれ意思表示できる国ですから)

常用漢字表の付記を見ると
点画の向きがちょっと違うくらいを「字体の違い」とは
考えてないことがわかります。
だから、「月」を「円」のように書いても、線を
縦に引いたか横に引いたかの違いだけで
文字が違うわけではないのです。
その人の書き癖とか、書道の流派による特徴であるとか
文字デザインの人の意匠であるとかそうことにより生ずる違いでしかないのです。
そういうことがちゃんと内閣告示の文書の中に書いてあります。


しかし、日本人の名前を公証する原簿は、「戸籍」ということで、
いろいろな場面で、氏名は「戸籍の通り書く」ということが
基本になってきました。
この「戸籍のとおり書く」というのが、書き癖や点の向きのレベルまで
そっくりそのとおり模写するという意味で、いろいろな
現場で受け取られています。
そして、何十年もそのようにしてきているので、
現在では、それが「戸籍のとおり」だと信じられているようです。


ちなみに、住民票にも氏名が載っていますが、戸籍が情報源でそれを参照しているのが住民票という関係になります。

なお、戸籍に載っているほうの字体が、字書に載っていないようなマイナーな字体である場合は、変えたときには申し出すれば、変えることができるので、是非申し出てください。
市町村も、コンピュータで普通に扱えない字体を管理するのはとても負担なので、できるだけ、そういう文字を無くしたいと考えていると思います。だから、遠慮しなくて大丈夫です^^


参考に「常用漢字表」の(付)の筆写の習慣による違いであって字体の違いではない例を記した部分が載っているサイトをあげておきます。

http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=show&i …
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「廣」という字で、中の黄の上部が「廿」になっている字は大漢和字典に掲載されていますし、JIS第2水準にあります。


中が「黄」になっている字は大漢和字典にはありません。しかし UNICODE にはあるようで、Windows でも表示できますので一般には使用されることがあると思いますが、プリンタによっては印刷できません。
お尋ねの件ですが、恐らく住民票を持参されたときに字形が違うことを指摘されたのだと思います。戸籍で「廣」になっているのではないでしょうか。郵便局が気付かなければ通りますが、気付かれてしまうとダメで、住民票=戸籍謄本と同じでないと受け付けてくれません。
私の家族の場合は逆で、大漢和字典にも掲載されていない妙な字形で登録されていましたが、数十年間常用字形で通してきました。先日郵便局でやはり住民票との字形不一致を指摘され、結局戸籍の方を常用字形に修正して決着しました。
私の場合は、戸籍を常用字形に修正するので通りましたが、bb0500 さんの場合は戸籍がJIS第2水準の字形であったとき、字書に掲載されていない字形に修正するのは困難なような気がします(気がするだけです)。
ただし、字通では中が「黄」である方を旧字としています。どこで入れ違ったんでしょうね。
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私は旧姓にご指摘の廣の字があったので、結婚するまでいろいろと苦労しました。


少し厚めの漢和辞典を見てください。本当にいろいろあるんですよ。どの字かという認識なく線を一本よけいに入れてみたり、突き抜けてみたりってことはあると思います。
私の場合もうひとつ困ったのは、父が出生届けを出すときに名前のほうの字に旧字体を使ってしまったのです。漢字の中の今では月となっている部分を円と書いてしまったのです。ずっと月で通して、本人もその事実を知らなかったのですが、運転免許を取るときに指摘されて、それ以来ずっとその部分は”円”と手書きで入ってます。戸籍どおりじゃなきゃいけないんだそうです。父に聞いても「そうだったけ?」なんて言われてしまいましたが。
つい数ヶ月前に郵便局で通帳の更新をしようとしたら、やはり名前が違っていると手書きで直されました。ン十数年生きてきてはじめてです。最近になって、厳しくなったようですね。
要は、その字があるかないかではなく、戸籍と同じかどうかのようです。戸籍謄本でも取り寄せて、比べてみるしか答えは出ないと思います。
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「廣」の異体字(俗字)という認識で問題ないと思います。


戦前~1947年生まれの方の場合、現行の戸籍法施行前の為、常用漢字を含む人名用漢字以外の文字、所謂俗字・誤字が戸籍原本に記載されている場合が少なくありません。
また、
http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~yasuoka/kanji …
こちらの「漢字袋」で検索すると判りますが、中国では繁体字として現在も使われている字体のようです。
なお、郵便貯金の取り扱いなど、本人確認の手続きに際して不便が生ずるようでしたら、戸籍謄本を確認された方が良いかと思われます。
戸籍上、異体字での記載の場合は、各所轄窓口にて、その旨付記される手続きを取った方が、以後のトラブルを未然に防げるかと思われます。

参考URL:http://www.taishukan.co.jp/kanji/qa_shape2.html# …
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何種類かあるんです。


印刷関係で、よく人様の名簿を作成していました。
「廣」はPCで簡単に出てきますが、それ以外に廿←こんなふうに下の棒が突き出ていないもの、黄になっているものなど、人の名前に使われているものいろいろ種類がありました。
作字する時にはいっそ「黄」になっているほうがつくりやすかったです。

最近は、パソコンで入力することが多くなったので、辞書ソフトに入っているもの以外は切り捨てられるというか、近い字で間に合わせられることが多いことと思います。
ですので「間違いだ」と言われるのは腹立たしいと思いますが、何百人にひとり、という環境なので耐えなければならないでしょう。(今後、この字を持つ子どもが増えることがないですから、お父さまひとりのために作字してはもらえないかもしれません)

郵便局で手続き……ということは、戸籍では廣なのでしょうか?
本来の字と違うので手続きができないと言われたのでしたらまた話が違ってきます。
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